プレイステーション4システムソフトウェア3.00「KENSHIN」の配信がスタートしました。今回のアップデートでは、PlayStation関連のゲームイベントを見つけて視聴したり参加できる「イベント」や、同じような趣味や嗜好をを持ったユーザーを見つけて一緒にゲームをプレイしたりメッセージがやり取り出来る「コミュニティー」など新機能を追加。また、ゲームプレイのブロードキャスト機能がYouTube Gamingに対応しました。
PS4のシステムソフトウェア3.00「KENSHIN」は8月からベータテストが行われていましたが、ようやく9月30日に一般ユーザー向けの配信が始まりました。今回の最新版はユーザー間のコミュニケーション強化に力が注がれているほか、PS4の大きな魅力であるブロードキャストの対応先に嬉しい選択肢が加わっています。以下、公式リリースから主な追加機能の紹介です。
●イベント通知機能
全てのPlayStation 関連のイベントが一箇所にまとめられ、イベントを見つけて視聴したり、参加できるようになりました。全てのイベントはSCEJA(ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア)およびソフトウェアメーカーによって開催されます。
●コミュニティー
関心や趣味が近いプレイヤー達と集まり、コミュニケーションを取るための「コミュニティー」機能が追加されました。すでに存在するコミュニティーに参加したり、自ら新しくコミュニティーを作ることも可能です。ここでは仲間達とゲームやパーティーをしたり、共通の話題を話しあったり、様々なやり取りができます。「プレイステーション」公式コミュニティサイト「プレコミュ」が9月30日にサービス終了したのも、この新機能のスタートに伴う措置のようです。
●ただいまプレイ中
フレンドやコミュニティーなどのメンバーが、今どんなゲームをプレイしているのか、一覧が表示されるようになりました。ゲームプレイ中のフレンドには「ゲームプレイの視聴リクエスト」が送れるなど、様々な形でのコンタクトが取れます。
●アクティビティーでのコメントサポート
What's New のアクティビティーにコメントすることができるようになりました。
●お気に入りグループ/フレンド
よくやり取りするメンバーをグループの名前や画像とともに設定し、フレンドのコミュニケーションを簡単にする「お気に入りグループ」機能が追加されました。
●Live from PlayStation の機能改善
他のプレーヤーがシェアしたビデオクリップやスクリーンショットを閲覧できるようになりました。
■シェア機能の改善
これまでSHAREボタンからのブロードキャスト機能はUstream,Twitch,ニコニコ生放送の3つがサポートされていましたが、新たにYouTube Liveにも対応しました。また、ビデオクリップをTwitterにもアップロードも可能となっています。(最大10秒間)
実際にPS4をアップデートしてみましたが、コミュニケーション関連の機能については「まだまだ発展途上」といったところ。イベントの一覧では海外ユーザーに人気の高いタイトル関連がズラリと並び、国内向けソフトはほとんど見かけません。コミュニティーに関しても同じで、FPSやドライブものなど海外ゲームに偏りがち。PS4が絶好調の欧米と国内との温度差を形にしたような光景です。
やはり新機能の中でも目玉は、ブロードキャスト機能のYouTube Gamingへの対応でしょう。日本のニコニコ動画を賑わしているゲーム実況は、海外でも大人気のコンテンツです。現在はアマゾンに買収されたTwitchが月間アクティブユーザー数5500万人でダントツ、それをゲーム実況に特化したYouTube Gamingが追うかたち。これら全てをサポートしたPS4は、どこがトップになっても問題ない
公式には触れられていませんが、以前SCEA(ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ)ハードウェアマーケティング担当者のJohn Koller氏が明かした情報にあった、PS Plus会員向けのクラウドストレージが1Gから10Gに増加される公約はちゃんと守られています。ゲームのセーブデータは10〜50MBで意外と小さく、逆に10GBは使い切れそうにありませんが、使い尽くすほどゲームを買ってください的なメッセージかもしれません。