戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://japanese.engadget.com/2015/10/07/3d-ceatec2015/?ncid=rss_truncated


人間のあらゆる触覚を再現できる『3D触力覚技術』、ミライセンスが体感型展示:CEATEC2015 - Engadget Japanese

10月7日(水)~10日(土)まで幕張メッセで開催中のCEATEC2015より。

人間の触覚を再現する『3D触力覚技術』のデバイスを開発しているミライセンスのブースでは、触覚再現デバイスを体験できる展示を行っています。

同社製デバイスが再現するのは、ものに触れたときのざらざら/つるつるとした質感(触覚)、硬さ/柔らかさ(圧覚)、引っ張られる/押される感覚(力覚)の3種類。同社ではこれを"三元触"と呼んでおり、3つの感覚を組み合わせることによって、人間が感じているほぼすべての触覚を表現可能としています。

CEATEC2015:ミライセンス 触覚再現技術体験型展示

すべての写真を見る

21 枚


本デバイスにおける感覚は振動、電気、超音波からなる"特殊波形"によって生み出されており、この刺激が人間の脳に錯覚を引き起こすことで、何かに触れたり、引っ張られるように感じるという仕組み。

再現できないのは痛覚のような鋭利な感覚と、熱さ/冷たさのような熱感。ただし、痛覚に近づけた強い刺激はある程度再現できます。

同社では3D触力覚デバイスの形状として、ボタン型やシリンダー型、キューブ型、フラットシート型などを提案しており、PCやスマートフォン、タブレット、ゲーム用コントローラーなど、幅広い分野への応用を見込んでいます。



説明員によれば、アナログなボタンの触感があることで、目を離したまま操作できる点から、自動車業界からの反応が良いといいます。まずはOculus RiftやOSVRといった3D VRゴーグルと連携し、ゲーミング分野で展開する予定。ゆくゆくはロボットの遠隔操作など、業務用途への応用を目指します。

ブースには触覚、圧覚、力覚を様々な形で体感できるデバイスを展示しており、スイッチを押す感覚や押しボタンの重さ、特定方向に引っ張られる感覚、運転中にハンドルへ伝わる振動などを体感できる内容です。

この"三元触"をより高い完成度で1つのデバイスに統合した"製品版"は、2016年3月14~18日にかけて米国で開かれる『Game Developers Conference』(GDC 2016)に合わせて発表する予定とのことです。


ボタンの押し込みやダイヤルの回転、クリック感などを体験できるフラットタイプの触力覚デバイス



引っ張られる感覚が楽しめる携帯アクセサリ向けペン型触力覚デバイス


ハンドルから伝わるエンジンや路面の凹凸を振動によって体感できるハイパワータイプ触力覚デバイス
人間のあらゆる触覚を再現できる『3D触力覚技術』、ミライセンスが体感型展示:CEATEC2015

0 コメント