みくりーな「ポッキーゲーム?」
※百合あり
※アニメ準拠
です
―事務所―
杏(あ~、今日も仕事めんどいな~)ダラー
杏(おっ、まだ誰も来てないじゃん)
杏(レッスン始まるまで寝るしかないね)コテン
杏(ふわぁ~、おやすみ~)
杏「…………」スヤスヤ
ガチャ
みく「おっはよー!」
李衣菜「私たちが一番みたいだね」
杏(うぇ~……寝ようと思った矢先に~)
杏(気付かれてないみたいだし、このまま隠れとこ)
李衣菜「みんながいるとあんなに賑やかなのに、二人だけだと静かだね」
みく「ん~、なんだか落ち着きすぎて眠くなっちゃうにゃ……」ポフッ
李衣菜「み、みく?急に寄りかかってきてどうしたの?」
みく「みくは学校で疲れちゃったの、りーなチャンの胸で寝かせて欲しいにゃ」
李衣菜「もぉ、しょうがないなぁ」ギュッ
杏「……?」
杏(えぇ~、なにこれ、いつもケンカしてるくせに二人の時はこんな感じなの?)
杏(何も見なかったことにして、立ち去りたいよ……)
杏(まぁいいや……寝てしまえば問題ない……)
李衣菜「あれ?みく、いつもとちょっと匂いが違うね」スンスン
みく「うんっ、シャンプー変えてみたの!どうかな?」
李衣菜「甘くてすごくいいと思うよ」
みく「えへへ、今度うちに来た時、りーなチャンにも使わせてあげるにゃ~」
杏「…………」ゴロン
杏(ああ~!会話が気になって眠れない……!)
ガチャ
未央「みんなー!おっはよー!」
卯月「おはようございます!あ、みくちゃんと李衣菜ちゃん……?」
みく「にゃあああああ!ねこアッパーにゃあぁぁぁ!」ブゥン
李衣菜「うわっ!あぶなっ!」サッ
杏(え~……)
みく「にゃふふ、このみくにあれだけ間合いを詰めさせたら危険に決まってるにゃ!」
李衣菜「なに~、あんなに油断させといて!卑怯だぞ!」
卯月「なるほど!ボクシングの練習をしてたんですね!」
凛「二人ともかなりのインファイターなんだね」
杏(一部始終見てた身としては、恥ずかしくてしょうがない反応なんだけど……)
かな子「おはよう~、今日もにぎやかだね~」
智絵里「おはようございます、みくちゃんと李衣菜ちゃん、やっぱり仲良しさんですね」
みく「ぜんっぜんそんなことないにゃ!」
李衣菜「そうだよ!仕事の仲間としては認めてるけど、それだけだから!」
みく「ぐぬぬ……それはこっちのセリフにゃ!」
杏「あー……めんどくさい……」
智絵里「あっ、杏ちゃん、いたんですね」
杏「ねぇ、あれめんどくさくない?」
かな子「みくちゃんと李衣菜ちゃんのこと?」
杏「うん、めんどくさいよね」
かな子「そ、そうかな……?」
智絵里「仲良しで微笑ましいと思うけど……」
杏「なんかさ、恥ずかしくて素直になれないみたいな……そういう青春みたいなやつ?イライラしない?」
智絵里「ご、ごめんなさい、よく分からないです……」
杏「そっかぁ、ならいいんだ」
杏(二人とも、そういうの疎そうだからな~……ここは、杏が一肌脱ぐしかないか)
杏(なるべく杏が頑張らなくていい方法で……)
杏「かな子ちゃん、ちょっとバッグの中見せてくれない?」
かな子「うん、お菓子ばっかりだけどいい?」
杏「大丈夫大丈夫~」ガサゴソ
杏「おっ、これもらっていい?」スッ
かな子「いいよ~、でも珍しいね、杏ちゃんがキャンディー以外を欲しがるなんて」
杏「まぁ、ちょっとね~」
ガチャ
美波「おはよう、今日来れる人は全員集まってるかな?」
アーニャ「レッスン、いきましょう!」
―レッスン後―
智絵里「お、お疲れさまでしたっ」
かな子「うぅ~、糖分補給しなきゃ~……」ムシャー
李衣菜「あー、みくのせいで全然合わなかったじゃん」
みく「あ、あれはちょっと勘違いしてただけで……!李衣菜ちゃんが早く教えてくれれば良かったのにー!」
未央「ひゅーっ、相変わらずお熱いねー!」
李衣菜「ち、違うって!」カァァァッ
みく「そうにゃ!みく達はお弁当の残りを夜に食べるくらい冷え切ってるにゃ!」
杏(顔赤らめてるくせに否定して……ほんと見てらんないよ……)
杏(でも、この辺りでおそらく第一の計略が……)
アーニャ「ミナミ、ポッキーゲームしましょう!」
美波「え!?」
みんな「!?」
美波「えっと……急にどうしたの、アーニャちゃん?」
みく「ポッキーゲームって何か知ってるにゃ?」
アーニャ「ダー、二人でポッキーを両側から、折らずに食べるゲームですね」
李衣菜「な、なんでやりたいの?」
アーニャ「ニホンでは、大切なヒトとやるゲームだと聞きました。それなら、ミナミとやってみたい、です」
美波「そんなこと、誰から教わったの……?」
アーニャ「アー、それは、言えません、ヒミツです」
美波「手に持ってるポッキーは……?」
アーニャ「その人からもらいました!さぁ、やりましょう!」キラキラ
美波「……うーんとね、こういう所でやるのはあんまり良くないような……」
アーニャ「ミナミ……もしかして、アーニャは大切じゃない……ですか?」ウルウル
美波「そ、そんなことないよ!やろっか!」
凛「ちょろいね、美波……」
アーニャ「よろしく、お願いします」パクッ
美波「うん……いくよ……」パクッ
アーニャ「……」ポリポリ
美波「んっ……」ポリポリ
アーニャ「……」ポリポリ
美波「……っ!」ピタッ
アーニャ「んー……」ポリポリ
美波「……っん……!」ボキッ
アーニャ「アー…………」シュンッ
美波「……ぅぅ……」カァァァッ
アーニャ「……残念、シッパイですね」
美波「……う、うん……惜しかったね」
アーニャ「でも、ミナミの顔、ちかくで見れて、良かったです」
美波「も、もう!アーニャちゃんも綺麗だったよ!」
みく「アーにゃん、さすが大胆にゃ……」
智絵里「あぅ、見てるだけなのにドキドキしました……」
かな子「だよね~、キスしちゃうかもって思っちゃった」
アーニャ「ミナミ、もう一回……」
美波「だ、だめ!今日はもう終わり!」
アーニャ「ダー、わかりました……」
李衣菜「わ~……なんかすごいな~……」ゴクッ
杏「ロックだよね」コソッ
李衣菜「え?」ピクッ
杏「キスにも怯まず、ポッキーゲームするのってロックだよね~、さすがロシアとのハーフなだけあるよね~」
李衣菜「そうなの?ポッキーゲームってロックなの?」
杏「杏はそう思うな~、夏樹ちゃんもそう言ってたな~」
李衣菜「ほんと!?」ガタッ
杏「アーニャちゃん、まだポッキー持ってるんじゃないかな~?」
李衣菜「ね、ねぇ、アーニャ、それもらっていい?」
アーニャ「ダー、どうぞ」スッ
李衣菜「ありがとっ!」パッ
李衣菜「さて……と」
杏「ゲームするなら相手がいないとね~誰にするの~?」
李衣菜「そ、それは……やっぱり……」チラッ
みく「にゃ?」
李衣菜「みくちゃん!やろう!」ガシッ
みく「にゃああ!?」
李衣菜「お願い!私、もっとロックになりたいんだ!」
みく「いやいやいや!だからって何でみくなの!?」
李衣菜「そ、それは……ほ、ほら、身長同じだから!やりやすそうだから!」
みく「はぁ~!?それだけ?」
李衣菜「いいじゃん、理由なんて何でも!」
みく「み、みくはやらないからね!アイドルとしてそんな破廉恥な……!」
李衣菜「へ、へぇ~、ビビってるんだ~、キスするかもしれないからって~」
みく「……にゃ?」ピクッ
李衣菜「たかがキ、キスくらいで!子どもだな~みくちゃんは!」
みく「な、なにを~!?」ガタッ
李衣菜「あっ、もしかしてしたことなかったり?それじゃ怖いのも仕方ないよね!」
みく「……言っとくけど……キスくらい全然平気にゃ!」パクッ
李衣菜「よーし、どっちが多く食べられるか勝負だからね!」パクッ
未央「おーっと!これは面白い戦いになりそうだー!」
凛「いや、そんなルールだったっけ?」
みく「っ……!」ポリポリ
李衣菜「……!」ポリポリ
未央「両者一歩も譲りませんなー!」
智絵里「わー……」ドキドキ
みく「んー……」ポリポリ
李衣菜「……!?」ピタッ
李衣菜(か、顔近いって!お、折らないと……あー、でもそれじゃロックじゃない……?)
みく「ふ……っ!」ポリ
李衣菜「……!」
李衣菜(というか、もう間に合わな――)
みく「…………」
李衣菜「…………」
李衣菜(……人の唇って、こんなに熱いんだ)
未央「あ、ま、まさか本当に……い、いやー、今のはみくにゃんの勝ち!かなー!あははは……」
智
コメント一覧
-
- 2015年10月10日 23:50
- ふひひ★
-
- 2015年10月10日 23:56
- フヒヒ、フィヒッ、フィーヒヒヒ!
-
- 2015年10月10日 23:56
- むふふ…
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