活動的な昆虫として、「働きアリ」が有名ですが、本当は怠け者だったと報じられて
います。
画像:【働きアリ】
http://www.antwiki.org/wiki/Temnothorax_rugatulus
アメリカ・アリゾナ大学の研究者らが発表した論文内容により、定説が覆されるかもしれません。
これまで「アリの実験」により、アリの集団のうち、2割だけが食べ物を集め、残り8割は怠けており、
「2:8の法則(パレートの法則)」が存在すると思われていました。
今回、研究者らは、北米の森に生息する茶色の働きアリ「Temnothorax rugatulus」を採取し、その
生態を2週間にわたり、高精細カメラで観察。
このアリは「エサを集める係、巣を作る係、卵の世話係」など、役割分担の分業体制で動くことで知
られており、研究者らはアリに特別な塗料を塗って、人間の目で見分けが付くようにしました。
画像:【色付けされた働きアリ】
http://www.alexanderwild.com/Ants/Natural-History/Worker-Ants/i-tKqNDMb
1日につき、5分間のアリの生態を計6回観察して集計した結果、常に働き続けているのは全体の
わずか2.6%で、71.9%が半分以上の時間に怠けており、25.1%は全く働いていなかったと
しています。
画像:【「働きアリ」の分類】
http://news.sciencemag.org/plants-animals/2015/10/most-worker-ants-are-slackers
ただし、一見何もしていないように見える怠け者のアリも本当は何か重要な役割があって、あえて
そうしているのではないか、働くには若すぎるか年老いたアリではないかなどの推測もあり、今度
より長期にわたる観察結果と研究により、詳細が明らかになると考えているようです。
昔、アリを観察していたことがありますが、意外と面白いものです。
YやIみたいだな。
一見働いてる振りをして
責任を押し付け、手柄横取りみたいな。