佐々木「キョン、僕達10年も付き合ってるんだしそろそろ」キョン「駄目だ」
佐々木「なぜだ!?18から付き合い続けてもう28だ!僕もそろそろ我慢の限界だ!」
キョン「無理だ」
佐々木「…まさか、他に好きな人がいるのか?」
キョン「違う!俺はお前だけだ!」
佐々木「ならなぜ!?キョンは僕と結婚したくないのか?」
キョン「したいさ!今すぐにでも!」
佐々木「…涼宮さん絡みか?」
キョン「ハルヒの願望実現能力は消えた。谷口の子供孕んだと同時に能力が消失したらしい」
佐々木「なら何も問題ないように思えるが」
佐々木「……まさか…君はホ」
キョン「断じて違う!!そりゃ国木田のケツにお世話になった事は何度かあるが俺は断じてホモじゃねえ!!!」
佐々木「…長門さんか?」
キョン「長門はお前んとこの九曜の影響で今やBL界の帝王だ。いくら俺でも腐女子と付き合う度胸はない」
佐々木「なら朝比奈さんか!?胸か!?胸なのか!?」
キョン「あの人はもはや禁則事項禁則事項しか言わなくなってしまったから論外だ」
佐々木「……ねえ、そろそろ理由を教えてくれないか…」
佐々木「悪い所があったら直す。ちゃんと君を立てる。夜の奉仕だってしっかりやる」
佐々木「頼む…僕は君を失いたくはない…」
キョン「………わかった」
キョン「あまり言いたくはなかったんだが…仕方ない」
キョン「初めに言っておくぞ」
キョン「俺はお前を愛している。お前だけだ」
佐々木「キョン…」
キョン「たとえお前が大学受験に失敗して今や俺んちに寄生しているニートでも愛している」
佐々木「それは言わないでくれ…」
キョン「俺達が結婚できないのは愛とかそういう理由じゃない。もっと根本的な理由なんだ」
佐々木「根本的な理由…」
キョン「一般的に籍を入れる時はどうする」
佐々木「それはもちろん婚姻届を書いて…」
キョン「そう!!!!!!」
佐々木「」ビクッ
キョン「その婚姻届こそが俺達の結婚を妨げる最大の壁なんだ…!」
佐々木「…?言ってる意味がわからないが…」
キョン「……婚姻届には何を記入する?」
佐々木「それはもちろん名前を…………………!!!!!!!!!」
キョン「…どうやら気づいたようだな」
佐々木「あ……あ……」
キョン「俺も含めて、お前もだが……」
キョン「…お前、自分の名前わかるか?」
佐々木「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
佐々木「…そうか、そういう事だったのか……」
キョン「そうだ、お前の名前で判明しているのは佐々木という苗字のみ」
キョン「俺に至ってはキョンのみ!!!」
キョン「こんなんで婚姻届なんか書けるわけねえだろうが!!!!!!!」
佐々木「」ガクガクガクガクガクガクガクガク
佐々木「……全てわかった。僕が大学受験を失敗したのも……」
キョン「おそらく名前欄を記入してなかったんだろう」
佐々木「そういえば試験の事は殆ど記憶にない……」
キョン「自分の名前がわからないショックで自分で記憶を消去したんだろうな…」
佐々木「そして僕が今の今までアルバイトすらろくにしなかったのも…」
キョン「そうだ、履歴書が書けないからだ!! 」
佐々木「」
佐々木「……ちょっと待て、僕が働いてないのは置いといて」
佐々木「僕と同じく名前が無い君はなぜちゃんとした職に就けているんだ?」
キョン「俺が今の職に就いたのはハルヒの願望実現能力がまだあった頃だ。おそらくSOS団の元団員として俺には良い職に就いて欲しかったんだろうな」
佐々木「しかし涼宮さんの能力は今や消失してしまったから……」
キョン「ああ、万が一今の仕事を解雇されたら俺はいよいよ古泉にケツを差し出すしかなくなる。毎日がビクビクだ」
佐々木「…わかった、わかったよキョン。君が頑なに結婚しようとしない理由が…」
キョン「すまない…俺にもっと力があれば…」
佐々木「無理を承知で言うが…長門さんや古泉君の力でなんとかしてもらう事はできないのか?」
キョン「…実は以前、2人に頼み込んだ事はある」
佐々木「え!?」
キョン「長門は交換条件として俺の精子を要求してきた」
佐々木「!?!?!?!?」
キョン「古泉に至ってはケツを差し出す事が条件だと…グスッ…」
佐々木「キョン…」ポロポロ
佐々木「そうか…じゃあ僕達が結ばれる事は一生無いんだね……」
キョン「佐々木…」
佐々木「いつの日か…君と夫婦になるのを夢見ていたが…それはもう叶うことはない…」
キョン「……」
佐々木「名前の無い僕なんかが人並みの幸せを掴むなんておこがましい事だったんだろうか…」
キョン「……そんなわけないだろ」
佐々木「キョン…」
キョン「佐々木、聞いてくれ」
キョン「確かに俺達は現状結婚する事はできない」
キョン「なんせ名前が無いんだからな」
佐々木「そうだよ…僕達はもう一生…」
キョン「だが……」
キョン「願う事はできる」
佐々木「願う?」
キョン「そうだ……」
キョン「『涼宮ハルヒ』シリーズの続編が出る事を願う事をな」
佐々木「!!!!!!!!!!!」
佐々木「…そうか、そういう事かキョン!」
キョン「そうだ!『涼宮ハルヒ』はまだ終わっていない!」
キョン「つまり続編で俺達の名前が出る可能性が微粒子レベルで存在するという事!」
佐々木「もし僕とキョンの名前が明かされれば…」
キョン「ああ…」
キョン「お前は職に就けるし…結婚だってできるさ」
佐々木「キョン!嬉しいよキョン!」ポロポロ
佐々木「キョン…ありがとう。君のおかげでちょっとだけ元気が湧いてきたよ」
キョン「俺は何もしていないさ。それにこれからが大変だぞ」
佐々木「そうだね…柄じゃないけど、神頼みでもしてみようかな…」
キョン「以前いた神様は能力を失っちまったからな。今度は別の神様とやらに頼み込んでみるとしようぜ」
佐々木「うん!」
キョン「じゃあ…佐々木、一緒に」
佐々木「うん、やろうか!せーのっ!」
「「ゴッド谷川先生、どうか涼宮ハルヒシリーズの続きをよろしくお願いします!!!!」」
完
元スレ
佐々木「キョン、僕達10年も付き合ってるんだしそろそろ」キョン「駄目だ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1444738452/
佐々木「キョン、僕達10年も付き合ってるんだしそろそろ」キョン「駄目だ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1444738452/
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コメント一覧
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- 2015年10月13日 23:47
- スレタイ読んでウッキウキで開いた俺に何か言うことはないだろうか?
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- 2015年10月13日 23:50
- 4年間音沙汰無しだっけか
まあ分裂から驚愕まで4年かかったし忘れたころに出すだろうさ
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- 2015年10月13日 23:50
- 正直嫌いじゃない
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- 2015年10月13日 23:56
- ところどころにツッコミたいところがwww
あと、市役所行けばいいじゃん。少なくとも日本で暮らせてるなら名前があるはず
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- 2015年10月13日 23:57
- 嫌いじゃないオチ
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- 2015年10月13日 23:57
- 好き
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- 2015年10月13日 23:57
- なんだよホモじゃないのか
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- 2015年10月13日 23:58
- 冨樫仕事しろ
じゃないけど、求められる期待値の高さに心のどこかが折れてしまったんだろうなあと思う
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