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女「幼馴染みは負けフラグ・・・?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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女「幼馴染みは負けフラグ・・・?」

1:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 14:41:15 ID:80gr6Aqk

私には好きな人がいる。いわゆる幼馴染みと言うやつだ。古今東西、幼馴染みと結ばれる話は多かった筈だ。しかし、私はある言葉を見つけてしまった・・・

「幼馴染みは負けフラグ」

衝撃的だった。
その言葉を見つけた日の夜には、枕を涙と鼻水でぐちょぐちょにしてしまった。次の日の朝、泣き腫らしている私の顔を見て、心配してくれた。またちょっと泣いた。

こんな泣き虫じゃ駄目だ、私は決意した。幼馴染みに相応しい女になってやると・・・



2:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 14:43:25 ID:80gr6Aqk

女友「女、おはよう!あれ、どうしたのその顔!?幼に泣かされちゃった?」

女「え、いや・・・違う」

女友「ま、なんか悩み事があるんなら相談してよ?」

女「えっと・・・ありがとう」

女友は、人付き合いが苦手な私の数少ない友達の一人だ。高校に進学して、中学までの友達の殆どと離れてしまった今、学校で心を許せるのは彼女と幼馴染みくらいなものだ。



3:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 14:44:02 ID:80gr6Aqk

予鈴がなって、教室に駆け込んでくる生徒が増える。
入学式から時間がたつにつれて、その人数も増えているようだ。

担任「ホームルーム始めるぞー」

女友「はぁ、じゃあ女、また後でね」

女「うん、後で」

田中「セーフ!先生、俺ギリギリセーフですよね!」

担任「残念だったなぁ、チャイムは鳴り終わってたから、アウトだ。職員室行ってこい」

田中「うぇぇぇぇ!」

教室がクスクス笑いで溢れる。私はそれどころではなかったのだけれど。



4:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 15:40:21 ID:80gr6Aqk

4限のチャイムが鳴り、お昼休みの訪れを告げる。
いつもの通り、女友がこちらに向かって来るのが見えた。

女友「女、学食行こっか」

女「うん」

女友「まーた今日もあの行列に並ぶのか~。あのクソハゲめ、授業長引かせやがって・・・」

女「お腹空いた・・・」



5:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 15:41:06 ID:80gr6Aqk

学食に着くと、券売機の前には既に相当の列がつくられていた。この分だと、食べられるのは10分後以降だ・・・

女友「うわぁ・・・並ぶか、しょうがない」

女「お腹空いた(うん)」

やっとのことで食券を唐揚げ定食にかえ、女友と席を探す。

女友「ちょうど良い席無いわね~」

???「おーい!女~!」

女「ん?」

女友「あら、あんたの想い人が呼んでるわよ」

女「え///あ、あ・・・あ///」

幼「お前ら座る席無いんだったら、ここ座れば?いいよね、幼友?」

幼友「いいよ!こいよ!隣に来て、隣に!」

女友「相変わらず気持ち悪いわね・・・・幼友」

幼馴染みと高校でお昼を食べたのは初めての事だった。正直自分でも、なんでこんなに緊張しているかはわからなかったけど、大好きな筈の唐揚げは無味だった。



6:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 15:41:45 ID:80gr6Aqk

幼「なぁ女~、今日部活休みだしさ、放課後どこか遊びに行かない?」

女「え・・・どこに?」

女友「女、幼君どこかって言ってるじゃない・・・・」

幼「ははは!通常営業っぽいな!どこでもいいけど、大宮駅とかかな」

幼友「大宮か、俺も行こっかな~」

幼「女友も行こうよ!」

女友「うん、じゃあ行こうかな」



7:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 16:57:44 ID:80gr6Aqk

朝から降る雨は既に止み、今日初めての太陽が5月の空気を暖めていた。

女友「お~、晴れたわね!朝は雨だったから、電車なんでしょ?」

女「うん、電車で来た」

女友「それにしても、自転車部の幼馴染みと、毎日よく自転車で来れるわね~」

女「む・・・私も自転車部員」

女友「マネージャーでしょ~」

女「むむう・・・」



8:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 16:58:34 ID:80gr6Aqk

昇降口の前で駄弁っていると、幼馴染みと幼友が急いでる風もなくやって来た。

幼友「ごっめーん!待った~♪」

女友「気持ち悪い・・・」

女「3分ぐらい待った」

幼「すまんな~、こいつのキモさに免じて許してくれ!」

幼友「俺の繊細なハートをそんなに犯したいのか、そこの2人は!」

女「い、言い回しが気持ち悪いかも・・・・」

妙にキメ顔なのも気持ち悪い気がする。

幼友「女ちゃんまで!?」



9:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 16:59:16 ID:80gr6Aqk

高校の最寄り駅から目的地の大宮駅までは20分程だ。4人で特に話すこともなく、つり革に捕まっていた。ふと幼馴染みの方を見る。目があった・・・・

女「っ////」

幼馴染みはいつもの笑顔を私に向ける

幼「カラオケ!」

女「カラオケ行くの?」

幼「うん、カラオケ行きたくない?」

女友「カラオケ良いと思うわよ」

幼「女、カラオケでいい?」

女「うん」

正直、皆で遊べるならどこでもよかった。みんなの前で歌うのはちょっと恥ずかしいけど。

幼友「俺の声で孕ましてやんよ!・・・いってぇ!」

女友「電車内で変なこと言わないで?」

最近女友は幼友に厳しい。



11:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 17:34:58 ID:5Sx6gi9M

幼「予約していた幼馴染みですけど~」

店員「はい、幼馴染み様ですね、少々お待ちください」

女友「あれ?いつ予約なんてしてたの?」

幼友「ああ、昼飯食った後に俺たちで電話しといたんだよ」

女友「その時点で行く気満々だったのね・・・、まあ良いけど」

店員「4名様でご予約ですね、お部屋は302号室にです。ドリンクバーはエレベーターすぐに
ございますので、ご利用ください」



12:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 17:51:00 ID:5Sx6gi9M

部屋に入るなり、幼友がデンモクに飛びつく。

幼友「じゃあ一番はいただきだぜ!送信っとな」

女友「行動速いわね~」

女友も呆れ顔だ。
日本の有名ロックバンドの曲が大音量で流れ始める。思わず身体を固めてしまった。
こういう大音量は昔からあまり得意ではない。

幼「女、音量下げようか?」

女「ううん、慣れると思うから大丈夫」

幼友「~~~~~~~~~♪~~~~♪」

上手い、素直にその感想が出てきた。
女友の方を見ると、少しびっくりしたような顔で、幼友の方を見ていた。

幼「じゃあ俺も入れちゃおうかな、これでいいや」

幼馴染みは特に驚く様子もなく、自分の曲を入れる。

女「幼友君、歌上手いんだね」

幼「ん、ああ、幼友は上手いよ~。最初に来たときはびっくりしたわ」

女友「意外な特技を持ってるのね・・・・」



13:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 17:59:55 ID:5Sx6gi9M

4人でカラオケに来たら、曲は順番に入れていく訳で・・・・。
私の番が来た。
うん、歌い終わったら、なんか3人が優しい顔をしてる。
顔があつい、身体もあつい、でもなんか楽しいかも。

楽しい3時間はあっという間だ。カラオケ屋を出ると、空にはお月様、は無かったけど
普通に夜になっていた。

女友「じゃ、私と幼友はこっちだから、女、幼また明日~」

幼友「じゃあな~」

幼「おう、バイバイ」

私も手を振る。夜はこれからとでも言うような人ごみに消えていく2人。

幼「帰るか、女」

ここで今日は帰りたくないとか、言ってみたらどうなるのだろう。

女「うん・・・」



14:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 18:20:41 ID:5Sx6gi9M

ぬるめのお風呂に浸かりながら、今日の事を思い出す。
幼馴染みとカラオケ行ったのって初めてだっけ。多分初めてだろう。
あれ・・・そういえば、昨日決意した事をすっかり忘れていた。
今日の行動は幼馴染みに相応しかっただろうか?よくわからない。

女「ふうぅぅぅぅ・・・・。幼馴染みってどんな女の子が好きなのかなぁ」

極楽空間から這い出ると、PCに向かう。

「男 好み 女」

結果から言って、大ダメージを受けただけだった。男の子はどうやら大きい胸が好みらしい。
いや、知っては、いた。アニメとか漫画を見たり読んだりしてると、何となくわかる。
しかし、これをリアルな事ととして受け止めるには、私の薄い胸ではレベルが足りないらしい。

女「寝よ・・・・ぐす・・・・」



16:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 18:27:41 ID:5Sx6gi9M

女「う、だ、ダメ・・・、そこは触っちゃダメなの」

幼「ははは、そんなこと言いながら、すっごく期待した目をしてるよ?」

女「そんな事、あぁっ・・・」

幼「ほら、こっち向いて?」

女「あ・・・・」

幼馴染みの唇と、私の唇が繋がっている。これは、キスだろうな。
そのまま幼馴染みは、私の大切な・・・・・・・。



17:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 18:34:29 ID:5Sx6gi9M

ジリリリリリリリリ!!

女「え・・・?あれ、夢?」

今まで私は幼馴染みと・・・・。
どんどんと顔に血が上っていくのがわかった。私は何と言う夢を見てしまったのか。
そのままベッドの上で悶える。恥ずかしい、どんな顔して幼馴染みと会えば良いのか。

姉「おい、なに朝から変な事してんの?私1限ないからもうちょっと寝たかったのに・・・・」

不機嫌そうな姉がドアから顔を覗かしていた。

女「ご、ごめんなさい。ちょっと朝の体操を」

なんか変な事を口走ってる気がするが、とりあえず朝ご飯を食べに1階へ降りる。



18:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 18:42:53 ID:5Sx6gi9M

母「おはよう、あれ?なんか顔赤いわよ、熱でもあるの?」

女「ううん、大丈夫、何でも無い・・・」

そんなに顔が赤いのだろうか、確かに顔は非常にあつい。あとで顔を洗うついでにめちゃくちゃ
冷やしておこう。

母「じゃあ私も仕事に行っちゃうから、ご飯食べたら洗濯物干しておいてくれる?」

女「うん、わかった」

焼けたトーストをかじりながら答える。
正直朝ご飯はあまり食べたくないのだけれど、母が食べないと許してくれないので、
毎日頑張ってトーストをかじっている訳だ。すこし感謝。

幼「おはよ~女!行こうぜ」

家を出ると、幼馴染みが玄関の前でスタンバっていた。う、顔に血が上る・・・・。

女「お、おはようございます・・・」

幼「なんで他人行儀なんだよ~、あはっはは」

私の気も知らないで、幼馴染みは朝から絶好調なようだ。



19:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/18(木) 18:58:12 ID:5Sx6gi9M

昨日のような雨の日以外は、30分ほどの道のりを幼馴染みと自転車で通学する。
幼馴染みはロードバイク、私は入学祝いに買ってもらったクロスバイク。かごは付いていない。
まあ一緒に通学すると言っても、幼馴染みの後ろに必死に食らいついていくだけであるが・・・。

女「はぁはぁ・・・」

女友には強がりを言っていたが、正直結構ハードだと思う。幼馴染みはペダルと足くっついてるし・・・。
ただ、最初の頃よりはいくぶん余裕を持って通学出来るようになったかな。

幼「おはようござ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:15
      • はいはいこのパターンね
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:16
      • 安価の唐突な辛口に草
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:17
      • えぇ・・・(困惑)
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:25
      • 作者の急激な路線変更に草すら生えない
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:58
      • おいおい、チャラ男が良い奴でホッとしたのにそりゃないぜ
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月13日 23:59
      • 唐突な死で草

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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