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10月9日から、イギリスのロンドン博物館で変わった展示が開催されている。「犯罪博物館の全貌」と題したこの展示会は、ロンドン警視庁の犯罪博物館所蔵のアイテムを公開するもの。ここはイギリスのもっとも悪名高い犯罪事件に関連した、証拠や武器を保管している非公開ギャラリーなのだ。人間の髪の毛で刺繍された針差しから、殺人犯のデスマスクまで、この不気味な展示会の呼び物をいくつか紹介しよう。
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1. ヴィクトリア女王暗殺の為に購入されたピストル
1840年5月、エドワード・オックスフォードは、ヴィクトリア女王(在位は1837年から、死の1901年。この時代はヴィクトリア時代として知られる)を暗殺しようとした8人のうち最初の人物となった。このピストルは、オックスフォードが女王暗殺のために購入した2挺の銃のうちのひとつ。暗殺は未遂に終わり、オックスフォードは反逆罪で逮捕されたが、心神喪失を理由に無罪となった。彼は州立精神病院で、それから24年間過ごすことになった。
2. 列車内殺人事件犯人のデスマスク
1864年7月、ドイツ人仕立て屋のフランツ・ミュラーが、トーマス・ブリッグスという銀行家から金品を強奪して殺した。これは、イギリスの列車の中で起こった最初の殺人。ミュラーはイギリスを逃げ出したが、ニューヨークで逮捕され、絞首刑を言い渡された。1864年11月に刑は執行され、その後でデスマスクが作られた。
3. 殺人現場を再現したドールハウス
法医学の専門家が、1924年にミニチュアのドールハウス家具を使って、殺人現場を再現した。この小さな椅子とテーブルは、既婚のセールスマン、パトリック・マーンが、妊娠中の恋人エミリー・ケイを惨殺したビーチハウスの内部を表わしている。マーンは有罪になり、絞首刑になった。
4. 警官殺しの犯人が所持していたマスク
1927年、イギリス、エセックス州で、盗難車に乗ったふたりの男が、ジョージ・グッターリッジという警官に車の停止を命じられた。ふたりは警官を殺して現場から逃げたが、結局逮捕されて殺人の罪で絞首刑になった。この手作りのマスクは、グッターリッジの死の捜査中に回収されたもの。
5. 強盗を欺くため本物とすり替えた偽ダイヤ
203.04カラット(40.608グラム)の完璧なダイヤ、ミレニアム・スターのこのレプリカは、ミレニアム・ドームの襲撃未遂に関連して使われた。2000年、ロンドン警視庁は、ダイヤの展示会が開かれていたロンドン南東部にあるミレニアム・ドームの武装強盗計画を察知した。襲撃の裏をかくため、このミレニアム・スターを含め、ほかの貴重な宝石をこうしたレプリカに置き変えておいたのだ。
6. 連続殺人鬼が所持していた薬箱
この薬箱は、ランベスの毒殺魔として知られた連続殺人鬼ドクター・トーマス・ニール・クリームのもの。クリームは、1892年に4人の女性を殺した罪で有罪になり、絞首刑を宣告された。農薬のストリキニーネを使って殺人を犯したこの医師が、あの悪名高い切り裂きジャックだと信じている人は多い。
7. 疑惑のシャベル
このシャベルは、ハーレー・ハーヴィー・クリッペン(ドクター・クリッペンのほうが有名)の妻コーラの殺人捜査の証拠として使われた。1910年、ドクター・クリッペンは自分の妻を殺し、遺体をロンドンの家の地下に埋めた罪で有罪となり、絞首刑を言い渡された。
8. 切断された遺体が入っていた黒いトランク
この大きなトランクは、1927年にロンドン鉄道駅に放置されていた。中には切断されたミニー・アリス・ボナティの遺体が入っていた。犯人のジョン・ロビンソンは殺人の罪で有罪になり、絞首刑を宣告された。
9. 毒が噴射される仕掛けカバン
小さな注射器用のスーツケースは、悪名高いクレイ兄弟の敵を抹殺するために使われたようだ。この双子のイギリス人兄弟は、1950年代と60年代にロンドンのイーストエンドを牛耳っていた犯罪組織を率いていた。ケースのボタンを押すと、穴から針が飛び出して、不運な相手に猛毒を注射する仕組みだ。
10. 殺人犯が使用したストッキング製のマスク
このストッキングのマスクは、ストラットン兄弟が使ったもの。彼らはイギリスで初めて指紋が証拠として認められ有罪が決まった犯罪者となった。1905年、ふたりは高齢の夫婦を自宅で殺し、現場の金庫に指紋を残し、このマスクも置いていった。殺人の罪で有罪になり、事件発生から数ヶ月後には絞首刑になった。
11. 人毛の刺繍が入った針刺しクッション
人間の髪の毛で刺繍が施された針刺し。酒で酩酊してロンドン警視庁に400回以上も逮捕されたアニー・パーカーから押収したもの。使われていた髪の毛はアニーのものだった。
12. 硫酸風呂
これらは、1940年代に少なくとも6人殺し、硫酸で遺体を溶かしたという連続殺人犯ジョン・ヘイグの事件で使われたもの。ヘイグは絞首刑を言い渡された。この一連の事件は硫酸風呂殺人として知られている。
犯罪博物館はもとはグレイト・スコットランド・ヤード通りにあった。博物館は1874年に開館したが、訪問者を記録した最初のゲストブックには1877年とあり、1894年まで使われていた。上の写真は、1877年から1904年まで使われたゲストブックである。
via:livescience・Translated konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
黒博物館
2. 匿名処理班
硫酸風呂((((;゚Д゚)))))))
燃えるように熱く感じるのかな?
仕掛けカバンも怖い、でも現代じゃ毒針よりも爆弾を仕掛けるから更にタチが悪いね((((;゚Д゚)))))))
3. 匿名処理班
「バールのようなもの」が入ってるかと思ったらなかったわ。あれもよく犯罪に使われるよね。
しかし硫酸風呂の事件は有名だよね。確か何かのゲームにも出てきたような気がする…クロックタワーシリーズだったかなぁ…?
4. 匿名処理班
刺繍って言うか、昔は針山の中身に髪の毛詰めるの普通だったよね?
髪についた油分で針の錆びが防げるからって
5. 匿名処理班
※2
ここで掲載されてるのは、あくまで遺体を溶かしただけみたいだから。。
日本でも2009年に硫酸より怖い「フッ化水素」を使って遺体を溶かした事件があったよ。
6. 匿名処理班
ジョン・ヘイグはクロックタワー3で知った
まさか道具がここで見れるとは..
7. 匿名処理班
マーダーケースブックは
本当に面白い雑誌だった。
8. 匿名処理班
昔の人はリアルで殺す方法をあれこれ模索していたんだな。
一方が富めば一方は困窮する。 殺して富を得れば問題ないが、それではやがて人類は絶滅する。 富を持つ人は困窮する人の事を常に考えなければ世の中は成り立たない。
9. 匿名処理班
クロックタワーのは硫酸男ですね、トラウマシーンです