TPP(環太平洋連携協定)で主要な野菜約100品目関税がすべて撤廃

されることがわかりました。

画像:【野菜】
野菜
https://twitter.com/AsterLane/status/651206184083456001

TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement 環太平洋連携協定)
…世界経済の約4割を占める環太平洋12ヶ国による財・サービスの貿易障壁引き下げ交渉・協定。

画像:【TPP】
TPP
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/

16日、日経新聞など各紙が報じた内容。

これまで野菜に関するTPPの内容は伏せられていましたが、15日に農林水産省が札幌市、高松

市、熊本市で行った自治体と農家を交えての「意見交換会」の場で明かされました。

関税が撤廃される主要な野菜約100品目の一部を例示すると

アスパラガス、カボチャ、キャベツ、ジャガイモ、大根、ニンジン、ネギ、ピーマン、ほうれん草、
ブロッコリー、レタスなど…TPP発効後、即時に関税撤廃
イチゴやメロン、スイカ…TPP発効後、即時に関税撤廃
タマネギ…TPP発効後、6年目に関税撤廃
スイートコーン…TPP発効後、4年目に関税撤廃

ただし、

ジャガイモ(※ポテトチップス向け)…TPP発効後、段階的に下げ、6年目に関税撤廃
ジャガイモ(※フライドポテト向け)…TPP発効後、段階的に下げ、4年目に関税撤廃
タマネギ(※低価格帯[1キロ73.7円以下]の品種)…TPP発効後、段階的に下げ、6年目に関税撤廃

などとなっています。

大根マン
https://twitter.com/NightHawkFoods/status/651275889884430336

農林水産省は

「TPPでは全体で1000品目以上が関税の協議対象になっているため、公表が遅れた」

と釈明しましたが、現在、国内の野菜消費量は8割が国内産となっており、農家の間では今回の

新たな事実を知って、

「初めて聞いた」
「野菜は関税撤廃の対象外だと思った」
「国産野菜が海外産野菜に追いやられる」
「われわれ農家への支援はどうなる?」

などと早くも不満の声が挙がっています。

多くの農家の方々は大反対でしょうね。

譲歩してはならないことまで一度譲歩してしまうと、後から元に戻すのは大変です。

国民にとっては野菜の価格が安くなるメリットがある反面、国産野菜はますます高くなりそうです。

それが長い目で見て、果たして良いことなのか、悪いことなのか・・Whew

野菜に付加価値を付けられず、価格面だけで競争している農家には転換期が来ているようです。