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V8! V8! V8を讃えよ!! マッドマックス者にとっての2015年は、一生忘れられない “MADが目を覚ました年” になったと思う。言うまでもなく映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が予想以上に最高すぎたからだ。本当に最強。いや、最狂だ!

さて、そんな『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だが、原題は『Mad Max: Fury Road』。一体全体、どこのどいつが『怒りのデス・ロード』だなんて天才的な邦題を考えたのか? というわけで……考案者にロングインタビューしてみた!!

・宣伝部門のイモータン・ジョー

考案者の名前は、出目 宏(でめ ひろし)氏。ワーナー・エンターテイメント・ジャパン株式会社に所属する、44歳の邦題プロフェッショナルだ。表向きの肩書は「ワーナー・ブラザース映画マーケティング本部プロダクト・マネージメント部長」だが、マッドマックスに考えれば宣伝部門のイモータン・ジョーと考えれば間違いない。
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・本誌独占の初公開!

放題の考案者が表舞台に出ることは滅多にない。出目氏自身も「俺が取材を受けて良いのだろうか?」と悩んだというが、いちファンとして聞きたいことは山ほどあるのだ。ちなみに、邦題『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に関しての取材を受けるのは今回が初めてとのこと。つまりは本誌独占の初公開。ロングインタビュー開始である!
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・中2の思い出とハードロックの融合

──まず聞きたいのは、出目さんも……『マッドマックス』が好きですよね? あの邦題は、マッドマックス者でないと出てこないタイトルだと思うのです。

出目「話せば長くなりますが……まず私と『マッドマックス』の歴史について説明させてください。私が『マッドマックス』に出会ったのは中2の時。“ソバ屋のたっちゃん” という友達がいたのですが、彼の家で見た録画版の『マッドマックス2』が最初でした。とにかく衝撃でしたね!

中2といえば、バリバリ多感な頃じゃないですか。そんな時に、あの『2』です。生徒手帳に鋲を付けてマッドマックス風に改造したり、めちゃくちゃ影響を受けました。

それともう一つ、私、ハードロックの邦題が好きなんです。たとえばメタリカの『血染めの鉄槌(ハンマー)』とか、カッコ良くはないんだけど、心に残るなァ……って。今回のマッドマックスも、ああいうニュアンスじゃないかな? って。つまり、『怒りのデス・ロード』は、中2の思い出とハードロックが融合して出てきた感じですね」

──やっぱり1でなければサンダードームでもなく、2なのですね! それはさておき、どんな感じで『怒りのデス・ロード』にたどり着いたのでしょうか?

出目「まず原題はFury Road。直訳すれば “怒りの道”……ですよね。でも、絶対に “怒りの道” なんてレベルじゃねえだろ……そんなヌルいはずがないだろ……って思ったんです。だって、あのジョージ・ミラーがもう一度『マッドマックス』を撮るんだぜ? と。そこで、私の好きな “デス” という言葉を入れてみた……という感じですね」

──決断が早いですね!

出目「いやいや! 怒りのデス・ロードに行き着くまでには、100通り以上のタイトルを考えています。あまり覚えていませんが、『怒りのなんとかロード』とか、『怒りのフューリー・ロード』とか『地獄のなんとかロード』とか、むしろ『マッドマックス』だけでいくか、とか、『マッドマックス』すら抜いちゃおうか?とか」

──マッドマックスを抜いちゃったらダメでしょう! でも『ロード』は付けたかったのですか?

出目「いや、それもいろいろあって、『マッドマックスなんとかランド』みたいなのもありました。本当に結論が出るまでは眠れない日々が続きました。本当に。頭の中は、中2の時の『マッドマックス2」の思い出と、メタリカの曲がグルグル……みたいな。ブレンドしても良いのか分からないけれど、行き着いたのが “デス” でした」

──本当に映画は『怒りのデス・ロード』としか言いようのない内容でした。まさに! という感じで。

出目「本当にいろいろ考えましたからね……。で、ある日の朝、天から降りてきたんです、『怒りのデス・ロード』が。で、その日、上司に “降りてきました!” と報告して、『怒りのデス・ロード』を提案したら、“ハイ決定” と。“最高だよ” と、即OK」

──もしかして、その上司の方も、マッドマックス者なんじゃ……

出目「はい、そうです(真顔)。『マッドマックスファン』なら絶対に分かってくれるだろう……と信じて、満場一致で『怒りのデス・ロード』に決定だったのですが、それって実は危なかったな……って思います。完全にユーザー層を狭めちゃうことになりますからね」

──でも結果的には大成功でしたね! ちなみに、いつごろ『怒りのデス・ロード』と決定したのですか?

出目「邦題を『怒りのデス・ロード』としたのは、去年(2014年)の8月ごろですかね。というか、その時、まだ映画自体が完成していないんですよ」

──なんと、邦題『怒りのデス・ロード』は、本編を完全に把握できない状況で決められたものだったのだ! 知られざる邦題付けの世界と、誰もが気になった「・」の秘密次ページ(その2)へGO!

参考リンク:ワーナー・ブラザース映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
Report:GO羽鳥(MAD羽鳥)
Photo:RocketNews24.
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