時雨「第六駆逐隊を心理分析?」
提督「作戦指揮に役立ちそうだろ」
時雨「じゃあ面談の日程を決めるよ」
提督「それには及ばない」
提督「日頃の行動を見てれば分かることだ」
時雨「例えば?」
提督「時雨は響についてどう思う」
時雨「そうだね、僕達の中では一際クールな存在だよ」
時雨「大人びているというのかな」
提督「それだ」
時雨「え?」
提督「響は『大人だから』、周りとはしゃぐことはない」
時雨「確かにそう思ってたよ」
提督「でもそのクールさが、心の傷を隠すためのものだとしたら?」
時雨「・・・!」
時雨「確か以前、雷・電・暁と離れ離れに」
提督「そう。結果として響は表情のコントロールに長けた」
提督「ただそれだけで、感情が無い訳じゃない」
時雨「ちょっぴり、僕も誤解してたかな」
提督「響のようなタイプは実は情に厚い」
時雨「夜戦時のウラー!からも見て取れるね」
提督「普段も本当に、一人でも大丈夫ってことじゃない」
時雨「強がりな一面もかわいいね」
ケース2――雷
時雨「頼りたい艦娘ナンバーワンだね」
提督「雷の『頼られたい』という気持ちはどこからくるのか」
時雨「僕は夕立みたいな甘え上手のほうが好きだけど」
提督「おそらく罪悪感からくるものだ」
時雨「雷の過去に何かあったの?」
提督「第三次ソロモン海戦」
時雨「!・・・暁の轟沈」
提督「暁を助けられなかった無力感」
提督「沈む乗員を見捨てていくしかなかった罪悪感」
時雨「それが、雷の誰かを助けなくちゃという気持ちに?」
時雨「そんなの・・・あんまりじゃないか」
時雨「雷はいつになったら解放されるんだい」
提督「いつか必ず、自分を許せる日がくるさ」
ケース3――暁
時雨「一番艦にして、お姉さんだね」
提督「子どもっぽさは否めないがな」
時雨「でもそこがいいよね」
提督「時雨も分かってるじゃないか」
時雨「大人扱いされたい、背のびタイプってとこかな?」
提督「どちらかというと、甘え下手のがしっくりくるな」
時雨「長女にありがちなタイプだね」
時雨「レディを目指すのは立派だと思うよ」
提督「ああ。精神的な成長効果も期待できる」
提督「時雨、大人になるってなんだろうな」
時雨「僕に聞かれても困るよ」
ケース4――電
時雨「優しいし見ててほんわかするね」
提督「そう、その優しさこそ皆を魅了してやまない」
時雨「うんうん」
提督「と、一般に思われがちだ」
時雨「うん?」
提督「しかしそれが偽りのものだとしたら?」
時雨「電に裏の顔なんかあるわけないじゃないか」
提督「ツンデレってあるだろ」
時雨「曙のことかい?」
提督「本音を表に出せず、逆に反対の行動を取る」
提督「そう見ると、電は『優しすぎる』」
提督「仲間に優しく。妖精に優しく」
提督「沈んだ敵にも優しく」
時雨「・・・」
提督「電の心は、憎しみと残虐性を宿している」
時雨「確かに、暁の轟沈と雷の大破を目の前で・・・」
時雨「でもそれなら僕達だって」
提督「では操舵はどうだ」
時雨「あっ」
提督「そうした性格の現れが、三度の衝突だ」
時雨「まあ、考えすぎじゃないかな・・・多分」
提督「戦闘に出す際は慎重にいかないとな」
電「こんばんは、なのです司令官さん」
時雨「っ!?」
提督「いたのか?どうしたんだこんな時間に」
電「そのぅ、司令官さんと二人でお話がしたいのです」
提督「(クックック・・・これは夜戦突入不可避だな)」ヒソヒソ
時雨「(そうかな?)」ヒソヒソ
時雨「じゃあ僕は部屋に戻るから」スタスタ
ダレモハイッテコナイヨウ、カギヲカケルノデス
イナズマハキガキクナー、ハッハッハ
時雨「(お得意の心理分析でどうにかなるといいけど)」
第六駆逐隊編 艦
ケース5――夕立
夕立「提督さーん!遊んで遊んで!」
提督「よーしよしよし、夕立はかわいいなぁ」
夕立「ぽーい!」
時雨「夕立、そろそろ出撃の時間だよ」
提督「そうだった、また後でな夕立」
夕立「駆逐艦夕立、出撃よ!」タタタッ
提督「フヒヒ夕立かわいいよ夕立」
時雨「何をニヤニヤしてるんだい」
提督「夕立って絶対俺のこと好きだよな」
時雨「本気で言ってるのかい?」
提督「当然だ」
提督「鎮守府広しといえど、夕立が甘えてくるのは俺だけだからな」ドヤァ
時雨「その『甘え』が好意だけとは限らないよ」
時雨「夕立はほぼ毎日、出撃してるよね」
提督「どういう意味だ」
時雨「夕立は、ああ見えて繊細でね」
時雨「出撃、演習、また出撃」
時雨「そんなストレスを甘えることで解消してるだけさ」
提督「つまり何か?」
提督「俺は・・・ストレスのはけ口にすぎなかった・・・」
時雨「夕立は提督に甘えざるをえない、心理状態みたいだよ」
時雨「無意識だから、誤解させちゃったかな?」
提督「・・・だち・・・どうして・・・」
時雨「提督?」
提督「夕立!夕立!夕立!夕立ぃぃいいいぽぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!!!
ぽぃいいいい…いい…ぽいっー!ぽぉいいいいい!!!夕立夕立夕立ぃいいぽぃいいいい!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!夕立改二たんの金色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
アニメ9話の夕立たんかわいかったよぅ!!ぽぃぃいい…いいい…ぽっいぃいいい!!ぽぃぃいいいんんっ!!
アニメ2期決まって良かったね夕立たん!ぽぃいいいいい!かわいい!夕立たん!かわいい!ぽっいいぃいい!
水着グラも実装されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!水着グラなんて現実じゃない!!!!あ…ゲームもアニメもよく考えたら…
ゆ う だ ち ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!舞鶴鎮守府ぅううう!!
この!ちきしょー!やめてやる!!提督なんかやめ…て…え!?見…てる?母港の夕立ちゃんが俺を見てる?
中破絵の夕立ちゃんが俺を見てるぞ!夕立ちゃんが俺を見てるぞ!イチソ絵の夕立ちゃんが俺を見てるぞ!!
アニメの夕立ちゃんが俺に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!俺には夕立ちゃんがいる!!やったよ白露!!ひとりでできるもん!!!
あ、水着グラの夕立ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ江風様ぁあ!!し、しぐれー!!むらさめぇええええええ!!!はるさめぇえええ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ夕立へ届け!!舞鶴鎮守府の夕立へ届け!」
時雨「やめてよ、痛いじゃないか」
ケース6――春雨
提督「春雨に嫌われてるかも」
時雨「そんなことないと思うよ」
提督「話しかけると、おどおどされるんだ」
提督「俺の時だけ『あの・・・』が連発で話が進まないし」
時雨「それは、提督に気をつかってるからだね」
提督「春雨が俺に?」
時雨「提督によく思われたい。嫌われたくない」
時雨「そんな心理が、春雨に慎重な言葉選びをさせてるんだ」
提督「別に上官だからってそこまでしなくてもなあ」
時雨「春雨の思いは届きそうにないね」ハァ
提督「?」