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コルグ、レコードからのDSD録音に対応するUSB-DAC DS-DAC-10RとDSD録音対応アプリAudioGate 4を発表 - Engadget Japanese

電子楽器メーカーのコルグが、卓上型 USB-DAC の新製品、DS-DAC-10R を発表しました。LINE IN やアナログレコードから入力する PHONO 端子を備え、アナログの音源を DSD 形式で録音する機能を備えます。また付属アプリ AudioGate はバージョン4となり、DSD での録音と非破壊編集が可能となりました。

KORG DS-DAC-10R

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7 枚


  DS-DAC-10R が対応するフォーマットは DSD 5.6MHz / 2.8MHz、PCM 方式では最大192kHz/24bitでの録音および再生が可能。ドライバーには ASIO2.1 /WDM /Core Audio を使用します。

ADC には業務用レコーダーでも使われる TI PCM4202 を搭載。フォノアンプ プリ回路には TI OPA 1662、ルビコン製の薄膜高分子積層コンデンサを採用し、フォノカートリッジの性能をフルに引き出すとしています。DACはシーラスロジック製 CS4398。「音に色を付けず、原音を忠実に再現する」というコルグのモットーを継承する選択だとしています。
入出力は6.3mmの標準ヘッドホンジャック、LINE OUT、LINE IN兼PHONO、USB 2.0。

ほか、ボリューム調整ノブには LED が仕込まれ、再生する音源によって光の色が変化します。

コルグといえば早くから DSD の普及に力を入れているメーカーのひとつ。コルグの DSD 再生ソフト AudioGate はもともとは DSD 録音機材に付属する DSD 変換用のユーティリティソフトでした。その後DSDがじわじわと普及するにつれプレーヤーとしての機能が強化され、現在では単体で販売されるプレーヤーソフトとなっています。

AudioGate シリーズはコルグのDSD製品ユーザーなら無償でダウンロードでき、単品購入することも可能です。DS-DAC-10R に合わせて提供する AudioGate 4 ではアナログ音源を DSD 録音する機能を搭載します。「レコードのカッティング時に押し込まれたサウンドを余すところなく引き出す」という DSD フォノイコライザー機能は、1954年以降の大多数のレコードで使われている RIAA 曲線のほか、それ以前にレコーディングされたマテリアルに使われていた RIAA+IEC、NAB、COLUMBIA、FFRR、AES の5種類の周波数特性曲線に対応。ほぼすべてのアナログレコードを最適な音で DSD に変換できるとしています。また PCM 録音用に PCM フォノイコライザーも搭載しています。
 
 
さらに AudioGate 4 には DSD 編集機能も搭載。分割/結合、フェードイン/アウト、L/Rバランス調整、ノーマライズといったひととおりの編集機能をDSDフォーマットのまま、非破壊で編集可能です。また自動保存機能も備えるため万が一作業中、不意にシャットダウンをしてしまった場合でも再起動後には直前の編集状態を取り戻せるとのこと。

発売時期は11月下旬。オープン価格ですが、店頭予想価格は6万円前後の見込み。AudioGate 4 の提供時期も11月下旬で、コルグの DSD 製品ユーザーや AudioGate 3 ユーザーは無償アップグレードが可能。単品販売価格は1万8500円。

ちなみに、DS-DAC-10R はコルグの iOS 用ハイレゾ音源プレーヤーアプリ iAudioGate との接続、再生にも対応します。ただしアップル純正の Lightning-USB カメラアダプターおよび電源供給可能な USB ハブを介して iPhone や iPad などと接続する必要があるとのこと。すでにアダプターとハブ、両方持っている人には便利な機能かもしれません。
コルグ、レコードからのDSD録音に対応するUSB-DAC DS-DAC-10RとDSD録音対応アプリAudioGate 4を発表

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