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＜宮城２遺体＞「殺されるかも」長男、知人に話す
毎日新聞 10月23日 21時51分配信

　宮城県七ケ浜町東宮浜の無職、佐藤かのさん（８７）と長男長一さん（５７）とみられる男女の遺体が自宅で見つかった殺人・死体遺棄事件で、長一さんが今年３月ごろ、「殺されるかもしれない」と話していたことが２３日、親しい知人への取材で分かった。長一さんは４月以降、勤め先を無断欠勤しており、県警はトラブルの有無などを調べている。

　この知人は、佐藤さん一家と親しかった近所の男性。男性によると、長一さんは今年２〜３月ごろ、町内で長一さんと車ですれ違った際、車を降りて近況を尋ねたところ「家にいたら殺されるかもしれない」と話したという。男性は「家族３人なんだから仲良くやれ」と伝えた。

　男性によると、長一さんはおとなしい性格で冗談は言わないため、印象に残ったという。ただ、男性は「家族仲が悪い印象はなく、むしろ仲が良いほうだった」と話す。

　長一さんとみられる男性の遺体は２２日午前、自宅床下で一部白骨化した状態で見つかった。後頭部に複数の陥没や骨折があった。抵抗した痕は見当たらず、県警は後ろから突然襲われた可能性があるとみている。

　また、１９日夜以降の行方が分かっていない５０代の次女は、長一さんについて周囲に「３月に仕事に行ったきり帰ってこない」などと話していたことも、近所の住民への取材で分かった。県警が行方を捜している。【本橋敦子、伊藤直孝】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151023-00000091-mai-soci