「モンスター・ペアレント」という言葉は日本でもよく使われるようになりましたが、それとは別に「ヘリコプター・ペアレント」と呼ばれる親がいます。
(モンスター・ペアレント=学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親)
ヘリコプターのように子供にくっついているイメージで、就職の面接にさえついてくるような過保護・過干渉な親を指す用語です。
そんなヘリコプター・ペアレントを持つ子供たちに対し、海外掲示板に質問が投げられていました。
「両親がしたことで、あなたを最も恥ずかしがらせたことはなんですか?」
●最も恥ずかしいことではなく、ここに書ける程度のことだけど……。
母親は自分がいないときにケータイの中身をすべて見て読んでいた。それがわかるのは、恥ずかしい情報を友人、家族の前で言うから。
「好きな子に長いメッセージを送った」とか自分が思い出したくもないことをね。最悪だし自由を感じたことがない。いつも監視されていた気分。自分は悪い子供だったことはないけど、毎日侵害されていたように感じた。自分自身を持てたことがない。
●もう19歳だというのに、両親は職業学校に私が出席しているかどうか、確認の電話をした。私が出席しないと疑う理由もなかったし、彼らが授業料を支払っていたわけでもなかったのに。
そのあとすぐに引っ越した。それは一番恥ずかしかったことではないけど、最後のことだった。
●やっとケータイを持っていい年齢だと母親が決めたとき(それでも電話をかけることのみ)、友達と出かけると、基本的に1〜2時間に1回は電話をかけてきた。
もし着信音を切ったり、充電が切れたりすると友人に電話をしはじめる。それも繰り返し。学校から帰ってくるのが少しでも遅いと、私の友人に電話しては私がどこにいるか尋ねる。
私が10歳くらいなら理解できるけど、そのときは18歳だった。それから子供のころから何ひとつ暴力的なことが少しでも含まれているものを見せなかった。
友人たちとのお泊り会で「ロード・オブ・ザ・リング」を見ると決めたとき、それを私に見せたくなくて、父親に私を迎えにこさせた。
●大学に入学して家を出るまで就寝時間は21時だった。20時半を過ぎたら誰とも電話してはいけなかった。7時を過ぎたら1人で出かけてはいけなかった。
男の子の家は高校を卒業した夏まで行ってはいけなかった。毎学期、良い成績を両親に見せなければいけなかった。車の運転は17歳までさせてくれなかったのでバスで登校しなくちゃいけなかった。家から近い大学に行けとか、大学には週に1度確認が入った。今は修士課程のコースのために、さらに離れようとしているが、会話はほとんどケンカで終わる。
●若い時に女の子といるのを母親は許してくれなかった。あるとき学校の公園で友達といた。2人ほど女の子もいた。すると母親は電話してきて誰と一緒にいるのかと聞いてきた。「男友達だよ」と答えた。母親は双眼鏡で僕をスパイしていたらしく、女の子が見えるやいなや公園までやってきて、みんなの前で大騒ぎをして家に帰らせた。でもきっと、それが一番恥ずかしいことではないな。数えきれないほどあるから。
●まだ10代なので、いまだにヘリコプター・ペアレントに耐えているところ。友人の家で映画「ハンガーゲーム」を見たことを知ると、両親は怒り狂った。
PG(子供の鑑賞には、保護者の指導を推奨)が付いた映画を見るといつも同じことが起こる。両親に報告せずにお金を使うことは許されていない。前に何も言わずにガムを購入したら、ケータイ取り上げ一週間だった。
父親は私のケータイにアプリを入れてインターネットで何をしているかを監視している。それはテキストや電話も含むので、きっとこの投稿を見られているけど気にしない。
↑ついでにこのコメントも君の両親が見ていますように。ひどい親へ。君らは支配をしたがっているひどい親で、子供がうらむ前にやめたほうがよい。
●17歳のときの話。
学校の帰りに私が働いているバイト先に、母親が運転してやってきたことがある。私が働いているか確認しにきたのだが、帰宅したら私が職場にいなかったと騒ぎ始めた。ちゃんと駐車場の奥まで見に行かなかったからだ。まるで私が麻薬をして町の男性全員と寝ているみたいに思われたようだ。
自分はA+の成績で、放課後は毎日働いていたのに、どこにそんな時間があると思っているのだろう。
●みんなの投稿を見ていると、自分の両親がすばらしいと思えてきた。本当にひどいひどい両親がいるもんだ。
●大学に入学してから、両親は毎日電話をしてきた。大学1年生のときのサークルの課外活動で、ケータイを持ってきてはいけないことになっていて、両親にも「3日ほど出かけるから」と電話をかけて内容を伝えた。
帰ってくる日に運転していた友人に電話がかかってきて、それはうちの両親からだった。3日も連絡が取れないので、わざわざ大学を訪れ、寮へ行き、キャンパスにいる全員に僕がどこにいるのか聞きまわった。そのとき18歳だった。ケータイは家族契約だったので僕がかけた番号すべてにかけていた。翌日、誰に会っても両親と連絡したかと聞かれた。
●救急医療で働いている。
もうこの馬鹿げたヘリコプター・ペアレントが子供を連れてくる理由にはうんざりだ。「鼻血が一週間前に出たけど今日も出た」とか「体育で足が痛いと言っている」とか。
ひどいのは18歳以上の子供を連れてくる両親で、子供のドラッグテストをして欲しがる。法律的に彼らは大人で、僕はこの大人に向かって「同意しますか?」と聞く。
すると親たちは地団太を踏み、「自分らは両親であり、保険を払ってるのは親だ」とか叫び始める。そこで「その大事なお子さんは大人なので、本人の同意を得ずにはできない」と言ってやる。
それを聞いた子供の上で、電球がぴかっと光るのを何度か見てきたよ。この後、その両親は病院に連絡するパターンが多いが、病院も同じことを言う。
親は選べないだけに、気の毒としか言えない例ばかりです。
思ったよりこのヘリコプター・ペアレントは多いようで、まだまだ恐ろしい数の投稿がありました。
Children of helicopter parents: What was the worst or most embarrassing thing they put you through?