ゆらりと宇宙を漂って網状星雲を眺めていたくなる、そんな夜。
宇宙の神秘に思いを馳せて。
これまでにも美しくて壮大な宇宙の様子を捉えてきたハッブル宇宙望遠鏡が新たに観測したのは網状星雲でした。網状星雲とは、約8,000年前に爆発した星の超新星残骸のことで、美しい筋状の模様が目をひきます。3次元に視覚化した映像では硫黄は赤、水素は緑、酸素は青で示されていますよ。
このイメージについてハッブルはこんな文章を寄せています。
人間の歴史が記録されるようにほんの少し前、北の空に浮かんで月の煌めきと張り合うように強く輝く明るい新星を、私たちの遠い祖先は目撃したことでしょう。それは太陽よりも大きく膨張した星の激しい爆発だったのです。そして数千年後の今、その爆発による残骸の大きさは満月の視直径6倍に広がり、ドーナツ型の星雲、はくちょう座ループとよばれています。ハッブル宇宙望遠鏡は、そのごく一部である網状星雲とよばれる場所を拡大するのに使われました。光るガスの筋状に絡み合ったフィラメントを観測したのです。それらはより冷たく高密度な星間ガスとぶつかり、衝撃を受け熱されるというわけです。超新星は、未来の星や植物、もしかすると生命をも形成するのに使われた、より重い物質を宇宙に散りばめているのです。
毎度のことながら、ハッブルの画像にはワクワクしてしまいますね。
Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(たもり)
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