火星・金星・木星が最接近、夜明け前の惑星ランデブー
11月7日には三日月も仲間に。
これから数日間、珍しい天体ショーが見られます。今から11月第1週までの間、ひときわ明るい星である金星と火星と木星が、夜明け直前の地平線近くにまとまって見えるんです。望遠鏡や双眼鏡などは要りません。この現象が次に見られるチャンスは、2021年1月になります。
この惑星のランデブーを見るのに一番良いタイミングは、世界のどこでも日の出の直前、晴れているときです。
一番明るく大きく見えるのは、金星です。ガスの巨星木星はそれより12倍、火星は250倍の暗さです。火星がざっくり東南東、地平線から25度ほどの位置に見え、木星はそれより少し上になります。
アデレード大学のアマチュア天文家、Ian MusgraveさんがABC Newsで説明してくれました。
先月末に太陽の後ろから出てきた木星が、火星もそれと同じですが、空に上っていくと、軌道を進むにつれて金星に追いつきます。金星は軌道上で一番遠いポイントにほぼ到達していますが、その後太陽にまた近づいていきます。なので星たちはお互いに近づきます、というのは、惑星の軌道がほぼ同じ平面上にあるからです。
星はごく近く、またはそこそこ近くに見え、今回は朝5時頃起きれば、金星と木星が地平線のすぐ上に並ぶのが見えるでしょう。
惑星たちは実際には近くにあるわけではなく、ただ地球から見たときに並んでいるように見えるだけです。王立天文学会のSam LindsayさんがBBCに語ったように、どの惑星とどの惑星が近くに見えやすいといった組み合わせに決まりがあるわけではありません。今回、火星と金星と木星は「それぞれの時間をかけて公転軌道を回っていて、たまたま地球からは近くに見える点に達した」だけです。
さらに来週になると、三日月が見えます。「11月7日には木星と三日月が非常に近くなり、金星と火星がその下に見えます」とABC NewsでMusgraveさんが言っています。「8日には火星と金星が一緒に月に近くなります。どれも早朝、きれいに見えそうです」
source: Armagh Observatory、BBC、ABC
George Dvorsky-Gizmodo US[原文]
(miho)