聴神経使ったバイオケーブル「エスカルゴ」発表 これは嘘ニュースです
培養したヒト聴神経細胞(千葉電波大提供)
ふやけたそうめんのような手触りが特徴のエスカルゴはハーマンテクニカと千葉電波大学医学部が共同開発。ヒトから摘出した蝸牛(かぎゅう)神経細胞を生体部品として大量に培養する技術を確立した。
神経細胞は乾燥に弱いため、未使用時はコンタクトレンズのように保存液が入った専用の容器に入れて保管する。発売時は長さ50センチだが、うまく育てれば3か月後には2メートルまでケーブルが成長するため、切っておすそ分けできるようにもなるという。
大量生産技術は確立したものの、断線や最大6か月という短い製品寿命など課題も多く、同社では今のところオーディオ上級者向けの製品として位置付けている。また将来的には使用者本人の聴神経を培養し、イヤホンジャックから直接脳までつなぐ「究極のカスタムイヤホン」に向けて研究開発を続けていることも明らかにした。
発表会ではエスカルゴに使用している聴神経細胞の由来を「非公開」としている点について「倫理的に問題があるのではないか」との質問が上がったが、開発担当者は「そのような指摘は全く当たらない」と聞く耳を持たなかった。
価格は1本8万円(税別)。11月から予約受付を開始し、12月上旬以降、ドナーが確保でき次第順次発送する。