◆金髪、キレる、険しい目つき。ジャニーズ一のヤンキーキャラ

逆立てた金髪にアニメから抜け出たような二次元のビジュアル、ジョギングとボクシングで鍛え上げた筋肉、肩で風をきる、いかつい歩き方、クールな目線、険しい表情……。身体中からヤンキー風情を放出する、KAT-TUNの上田竜也。

『KAT-TUNの世界一タメになる旅』(TBS系)で、田口淳之介がギャグをかませば「オマエ、ウゼェからやめろ」とたびたびキレる。寝起きを襲い「夢見る少女じゃいられない」を歌う女性プロデューサーを「やめろっつうの!」とベッドに投げ倒す。何かとキレるキャラでもある。

『KAT-TUN LIVE TOUR 2014 come Here』のソロ『ART OF LIFE』は、チンピラ風のダンサーやJr.を酒瓶で殴ったり、葉巻で焼きを入れたりする狂気の表情とパフォーマンスでバイオレンスな世界観を魅せた。『LIVE 2015“quarter”in TOKYO DOME』ではサングラスをかけて煙草の煙をくゆらし、吸いかけの煙草を亀梨和也がのった籠に放り投げて放火するパフォーマンスも。ヤンキー&ワイルドキャラ全開だ。

大型音楽特番でジャニーズが大集合する時には、誰かと馴れ合うでもなく、アイドルスマイルも見せず、孤高の人のように浮いている。今年の夏、『THE MUSIC DAY 2015 音楽は太陽だ。』(日テレ系)のジャニーズシャッフルメドレーでは、NEWSの『チャンカパーナ』のメンバーだったが、アイドルソングの楽しい歌に似合わないコワモテの顔。一般視聴者には、不機嫌そうな、ガンをとばしているだけの『チャンカパーナ』に見えたかもしれない。

◆番組を共にする人たちの「上田観」

上田竜也は、本当にヤンキーで、オラオラで、無愛想で、不機嫌なのか。『ザ少年倶楽部プレミアム』にゲスト出演した中村獅童は、まだちゃんと会話したことがない上田に「怒ってるの?」と聞いたが、中丸雄一が「人見知りなので」とフォローした。

レギュラーの『炎の体育会TV』(TBS系)のMC、今田耕司は「メンバーになった当初は近寄りがたかったけれど、人見知りもとけて慣れてくると本当に可愛い」と『ザ少年倶楽部プレミアム』でコメント。今や、『炎の体育会TV』レギュラーメンバーたちと飲みに行くまでの仲に。

ドラマ『ランナウェイ〜愛する君のために』で共演した市原隼人は、上田について「第一印象はすごく礼儀正しい方だと久々に思った。ものすごく繊細。嘘をつかない」とコメントしている。

また、雑誌『TV navi SMILE』の記事で、『ザ少年倶楽部プレミアム』の番組プロデューサーが上田について「実は一番人見知りでナイーブ。根は真面目で優しいので、知れば知るほど興味を惹かれる」と語っている。

『KAT-TUNの世界一タメになる旅』の田村プロデューサーも、上田は口数が少なく口調も多少荒いが、実際はスタッフに「大丈夫?」と声をかけて気遣うような優しい人だと話している。番組を仕切る「天の声」のお気に入りで、よくいじられてもいる。

これらのコメントから、口数が少なくすぐにうちとけるタイプではないものの、多少長く付き合えば真面目で率直で心優しい面があり、特に年上の人から可愛がられる上田の素顔が見えてくる。

◆ヤンキーキャラは自己プロデュース?

上田はメンバーから、ボンボン育ちと言われていた。子供のころ、よく家族で海外旅行に行っていたという。また父親が教育に厳しく、よくビンタされていたという話。ピアノを習い、塾、英会話教室に通うなど、一週間のうち7つの習いごとをしていたエピソードから、金銭的にも余裕がある教育熱心な家庭で育ったことがうかがえる。そもそも、毎日10km走りこみ、週3回ボクシングジム通いを何年も続けているのも、自分に厳しく、真面目でストイックだからこそだ。

そして、もとからヤンキーキャラだったわけではない。以前は、ビジュアルバンドを思わせるGACKT風の時代、マッシュールームヘアの中性的な可愛い系キャラ、華奢な美少女にしか見えない『甘栗ヘア』時代、ドラマで坊主頭になったことも。入りこむタイプなのか、ヘアスタイルを変えるとキャラまで変わってしまう。様々な時代を経て、キャラを変えてきた。ライブのソロでは自ら作詞作曲をし、毎回違う新たな上田竜也を、その時々の上田竜也にしかできない独特の世界観を魅せてきた。つまり、自己プロデュース力が高いのだ。

金髪ヤンキーキャラになったのは、メンバー2人が抜けた後だ。KAT-TUNの不良カッコよさ、「ブラック」イメージが薄れつつあるなか、あえて、バランスを見て「オラオラ」感を背負う役割をかってでて、ヤンキーキャラを自己プロデュースしているようにも思える。

確かに、歌番組の生放送で、歌う前のMCで上田は凄味のある怖い顔をしていることがあるが、怒っているのではない。上田担当(ファン)に聞くと「彼は極度のあがり症。緊張でこわばっているだけ」という。不機嫌で怖い顔をしているのではなく、これから始まる歌とダンスに集中し、パフォーマンスの世界に入り込んでいるのだ。人見知りゆえ「自分はスターだ、と暗示にかけている」瞬間なのかもしれない。

何ごとも真面目に真剣に物事に全身全霊でぶつかっていく上田は、大きな仕事がひとつ完結するたびに成長してきた。アイドルとしては、万人受けするタイプではないが、ライブのソロパフォーマンスなどを見て、その世界観に共鳴すれば深くどっぷりとハマるはずだ。「ホーム」であるKAT-TUNのライブでは、時に自由奔放でおちゃめなキャラを発揮することもあり、そのギャップもファンにはたまらない魅力だ。

14歳でジャニーズに入り、何年も大勢の人の前に立ちながら、人見知りであがり症の上田竜也は、ある意味希少価値。32歳になっても、まだまだ未知数で、ポテンシャルを感じる。個性とセンスをもつこの人が本気を出したらスゴイのだ。演技の面では蜷川幸雄氏から「狂気もすごいし才能がある」と絶賛されるなど、性格俳優としての活躍が期待される。11月1日から始まる舞台『青い瞳』では、黒髪でチンピラ役を演じる。舞台ではどんな上田竜也に会えるのか、楽しみだ。

(ライター:佐藤ジェニー)


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