これまで、リアル世界において死ぬまでに一度は行きたい世界の名所の数々を紹介してきたが、生きている間の旅行は大変だ。費用の工面、移動の面倒くささ、更には危険リスク、時差ボケまで、旅を計画してから終えるまでには数々の困難が待ち受けている。
だが死んでからならすべてフリー。お金もいらなきゃ移動も一瞬（多分）、困った観光客に悩まされることもなく、自由気ままにフワフワできる（多分）。死は、生きた人間に課せられた旅の制約をすべて解放してくれるのだ（おそらく）。
ということで今回は、死んでから一度は行きたい20の死後世界における名所を見ていくことにしよう。果たして死んだ人がこの観光案内を見る手段があるのかどうかはアイドンノウだが。
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1. シャングリラ：ヒマラヤのユートピア
崑崙山脈の西の果てにある平和の神秘の谷。地上の楽園、ヒマラヤのユートピア、外界の混乱とは無縁の永遠に楽しみが続く土地として知られている。
2. ショーロマンス：黒魔術の学校
真の黒魔術を見たければ、ホグワーツではなく、ショーロマンスの伝説の学校へ向かうといい。ここは中でも最大の奇術師、悪魔によって運営されていると言われていて、ここで見られる地獄のひとつに自分がいるのがわかるだろう。
3. ジンニスタン：精霊ジンの王国
望みをすべてかなえたくないだろうか？ それなら、ジンニスタンへ旅に出てみてはどうだろう？ ここはランプ商人に人気のイスラム教の精霊ジンの王国。喜びの国でもある宝石の町を調べてみよう。
4. ミクトラン：アステカ神話の冥府
冒険好きな旅人にとってまさにぴったりの場所。アステカ神話における九層から成る冥府で、さまざまな試練を経て、九層目にたどり着くのに4年の歳月を要する。ここには風光明媚な山の連なりが互いにぶつかり合い、ナイフのように冷たい風が吹き荒れる野がある。
5. エーリュシオン：ギリシア神話の死後の楽園
生前のに就いていた職業が好きで、死後も続けていきたいなら、エーリュシオンを目指すのが一番だ。英雄など神に関係していた者には、もともと入場する権利があるが、この規定はのちに緩和された。すばらしい気候と爽やかな海の風が特徴。
6. ステュクス：ギリシャ神話の地下大河
死後、下っていくことになる川。チップを渡す余裕があれば、渡し守がガイドしてくれる。わくわくするような川下りはとてもお薦めだが、アキレスと同じ間違いは犯さないように。この川の水に体を浸してはいけない。
7. コケイン（逸楽の国）
オイルとミルク、はちみつ、ワインの川を体験したければ、コケインへの旅をどうぞ。食道楽には理想的な場所で、炙ったガチョウの肉が直接口に入ってきたり、背中に肉切りナイフの刺さった焼いた豚肉が歩き回り、通りはペストリーで敷き詰められている場所だ。
8. アラカプリの町
神の建築家ヴィスラカルマンの見事な作品を見たいなら、アラカプリヘ。死後世界でもっともすばらしい町だと言われている。土地の者は悪魔的な存在だと言われているので、接触しないほうがいいが、マンダラ山まで行くと、世界でもっとも美しい庭チャイトララタを眺められる。
9. シバルバ：マヤの地底世界
恐怖の場所という意味をもつシバルバは、どんな幽霊屋敷よりもスリリングなことは間違いなく、心臓の弱い人向きではない。マヤの死の神がここを支配していて、川は血やサソリ、膿であふれている。腹をすかせたジャガーや、金切り声をあげるコウモリ、勝手に動き回るカミソリなどと遭遇する可能性のある、死のトライアルでいっぱいの家を見過ごしてはいけない。
10. ニョーサ：ギリシア神話、ディオニューソスゆかりの地
爽やかな山の空気がすばらしいニョーサは、この上ない場所だ。ここを訪ねると、ディオニューソスがニンフに守られて幼少期を過ごした場所を堪能できる。ディオニューソスが酒の神になったので、アンブロージア、シセス、エラトーなど、ここを住みかとしているほかのニンフたちから、すばらしい心づけをもらえるかもしれない。
11. キョペリンヴォウリ：幽霊の山
死後の世界でもわくわく感を求めるなら、フィンランド語で幽霊の山を意味するここを訪ねてみてはどうだろう。死んだ女たちがさまよっている場所だとか、山の魔女の住みかだとも言われている。恒例のイースターの子どもたちのお化け騒ぎの時期に、魔女のひとりを説得して、ほうきに乗せてもらうことができるかもしれない。
12. 恐怖の橋
あなたが生前それほど邪悪な人間でなければ、ここは煉獄の景色が眺められる絶好の場所だろう。だが邪悪な魂は、橋から地獄へ真っ逆さまに転げ落ちそうな場所なので、ここには近づきたくないはずだ。
13. カレウチェ ：幽霊船ツアー
死後世界でも、海のクルーズをお好みの旅人にとって必須の場所。それぞれ5枚の帆がついた3本マストの巨大な幽霊船では、いつもパーティが行われている。この船は水の上だけでなく、海底も航行できると言われている。
14. レバノン杉の森：メソポタミアの神話
自然愛好家なら、メソポタミアの神話の神の住まいであるこの森の緑の美しさが気に入るだろう。アウトドア派にとって、格好のキャンプスポットだが、ギルガメッシュと同じ過ちを犯してはいけない。半神半人のフンババの怒りをかいたくなければ、ここでキャンプファイア用の木を切ったりしてはいけない。
15. ドアト：エジプトの黄泉の国
エジプトの黄泉の国ドアトには、川、野原、島など見慣れた風景があるが、同時にもっとエキゾチックな炎の湖、トルコ石の木々、鉄の壁などがある。霊がとりついているグロテスクな門には注意。
16. 天国：入場制限あり
ここには招かれた者しか入れず、自分からは行くことはできない。あなたがまっとうな人生を送ったなら、天国で羽を伸ばすチャンスがあるかもしれない。真珠の門を通り抜けると、純金でできた通りがあるパラダイス。
17. オリュンポス山：ギリシャ神話、神々の住む山
ギリシャ神話における神々の住む山。特にミティカスピークには12の神々が住む。
18. ヴァルハラ：戦死者の館
おいしい料理に興味深い会話で、ヴァルハラははずせない。戦士たちの過去の栄光話を聞いていると、たちまち何時間も過ぎてしまいそうだ。イノシシ料理はぜひ賞味したいもの。
19. アトランティス：ゼウスの怒りに触れて海中に沈められた島
陽光や愛想のいい会話は期待できないが、その美しい建造物と海底世界の静けさだけでも訪れる価値のある場所だ。この伝説の失われた大陸にあった高度な理想社会は、ここが海に飲み込まれたとき、珍しい野生生物と共に滅んだ。ひょっとしたら、人魚のひとりやふたり見られるかもしれない。
20. 幸運の島：ギリシャ神話内祝福された人々の島
ギリシャ神話の英雄たちと会ってみたくはないだろうか？ それならこの幸運の島、祝福された人々の島へぜひ。土地の人たちと彼らの偉業についておしゃべりし、島を歩き回って、あらゆる種類の果実や鳥を見つけ、絶えず浜辺に打ち上げられる怪物の死骸を調べることもできる。
via:whenonearth・translated konohazuku / edited by parumo
というわけで、死ぬまでに一度は行きたかった〜！とリアル世界での後悔を引きずらずとも、あの世にもいろいろエキサイティングで楽し気なスポットが様々あるので心配することはないようだ。とは言え、どれもこれもリアル世界の人が描いた空想世界なので、なんなら自分でもっとハッピーな場所を作り出すことすら可能なんだよきっと。
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コメント
1. 匿名処理班
イラストが幻想的で良いね
2. 匿名処理班
一度行ったら人生観が変わりそうだな
3. 匿名処理班
俺はナルニア国がいいな
4. 匿名処理班
ショーロマンスいいね
でも入学金や授業料がなくてもイジメはありそうだフォイ。
5. 匿名処理班
ヴァルハラ楽しそうだな
でもやっぱりコケインかな
記事には無い極楽浄土も行くのにかなり厳しい条件があるけど行ってみたい所だ
6. 匿名処理班
私はカリョウビンガ…いやカリョウビンカ？あー、カリョウビン？だっけ？とにかく、そんな風な名前の、ギリシャ神話に登場するセイレーンによく似た卵から生まれる聖なる鳥(の身体を持つ美女)の歌も聴いてみたい。
演奏も上手く、しかも歌も上手く、卵の状態でさえ美声らしいよ。
7. ソラール
オレはロードランに行きたい
8. かわうそ
これは管理人の死後の世界に対する認識が間違っている
地獄の沙汰も金次第と言うだけあって、死後の世界の方が資本主義化されている
中国では死者を火葬する際に偽物ではあるがお札を一緒に燃やしたり、古代エジプトでは王や金持ちが埋葬される際は金銀財宝が共に埋められた
こんなコトは世界各国で当たり前に行われ、死後の世界でもお金は必用であるコトを人間は潜在的に知っていたのだ
当然、お金が必用な死後の世界ではビジネスが普通に行われ、観光地へ行くにも旅費や宿泊費、食費なんかも必用になってくるが
死んですぐに観光地巡りは土地勘も手続きも分からないのでなかなかに難しい
だから死者がまず行く閻魔様との審議の場の壁には旅行業者の宣伝ポスターでいっぱいなのだ
しかも豪華なクルージングによる贅沢ツアーよりも、格安バスツアーがメインだ
なぜなら死んでからも大金を持って来てるヤツは、大概に嘘つきや強欲で地獄に落ちてツアーどころじゃないからだ
9. 匿名処理班
結局現世での楽しみの延長にすぎない部分も多い気がする
つまり天国はこの世にあるということか
10. 匿名処理班
黒魔術はロマンがある。ぜひ入学してみたい
11. 匿名処理班
こういう死後の世界が本気で信じられていたなら昔の権力者が生きてる内から墓を豪勢に作り込んだのも理解できる気がする
12. 匿名処理班
死んだあとの姿は、何歳の時の姿かな？
13. 匿名処理班
死んでからwww
14. 匿名処理班
六道の辻がない。やりなおしｗ
米朝、枝雀、吉朝の桂一門会見たいわ。
15. 匿名処理班
じごくーじごくーたのしいじごくー
16. 匿名処理班
じゃあ自分はひょうたん島で。
あれも死後の世界だよね。
17. 匿名処理班
前々から思うんだけど
16：天国に行ける人なんているのかな？
なんて思うことがある・・・・・・・
悪い事も人生あれば間違いなくするだろうし
良い事も人生あれば間違いなくするだろうし
どうなんでしょ？（−−；）
まあ自分は行けないな
18. 匿名処理班
霊界良いとこ。一度はおいで〜！
(´・ω・｀)ま、誰でも必ず一度は逝くんだけど。
19. 匿名処理班
そう言えば、丹羽哲朗は交信してきたのかな？
20. 匿名処理班
お楽しみですね！
21. 匿名処理班
イザナミを救うためイザナギが歩いた道がいいです
22. 匿名処理班
そんじゃお前ら
ヴァルハラで会おう
突撃ぃぃぃ！！！
23. 匿名処理班
死後の世界は絶対に良いところ。だって誰も帰ってこないもの。
って誰かが言ってたね
24. 匿名処理班
古代マヤでは戦死したり生贄になったりするとイシュタムという首吊りの女神が楽園に連れてってくれるとか
25. 匿名処理班
冥王ハーデス編、開始（BGMに『ソルジャー・ドリーム』を用意しながら）
26. 匿名処理班
死んでから行きたい！って。
行きたくない！という拒否が出来るみたいな言い方やな…表現が斬新だ
27. 匿名処理班
神仙道だと神集岳という神が集まる場所かな
神が集まるだけに一般人は入れないようだけど
28. 匿名処理班
核で滅んだまたは津波で滅んだエデンかな。仲良くやってたらしいじゃないか。
29. 匿名処理班
苦労のない穴にさようなら
30. 匿名処理班
死んでからなら時間も気にしないでよさそうだし、
のんびり巡ってみたいな。
天国は入場制限あるのかー、
こりゃ多分ひっかかるな、残念だわー。
31. 匿名処理班
シャングリラの雰囲気すばらしいね
ヘルヘイムの様子って良く分からないな・・・
例の館にヘルと死人たちがいるだけなのだろうか
32. 匿名処理班
桃源郷があるかと思ったら無かった(´･ω･｀)
33. 匿名処理班
ヴァルハラだのオリュンポスだの「行ってみてーなー」でただの人間が行けるとこじゃねーだろー。
それはそうと翻訳が微妙な文章ね。
34. 匿名処理班
先に亡くなっている両親にさえ会えれば、場所は何処だっていい。
35. 匿名処理班
2次元は無いのな
36. 匿名処理班
入場規制のある天国なんかなくていいです〜
貧しい人間が盗みを働いたらそれでアウト？
そんなバカな話あるかよ。
この世には真の善人も悪人もいねえよ。
37. 匿名処理班
ちょっと元気づけられたよ。ありがとう
38. 匿名処理班
悪魔くんの、見えない学校に行きたい
39. 匿名処理班
死後まで黄金とか物欲絡みなのは勘弁だなあ。食肉とかの殺戮込みの世界観も嫌だ。自分の意志で吹ける風になって、朝陽がのぼる方角へ鳥と共に飛んでみたり、さびしそうな命が幸せに出会えるまでそばに寄り添ったり、そんなふうになりたい。
40. 匿名処理班
へい、ジョウ！イモータン・ジョウ！
はわわ、俺を見た！
俺は、ヴァルハラに、招かれたぞォオオオ！
↑ﾆｭｰｸｽ萠
41. 匿名処理班
死後にも楽しみがある、という捉え方はいいなぁ。
死に別れた人達が観光名所を楽しく見物してるかと思うと、気持ちがあったかくなった。
自分はアラカプリに行ってみたい。
42. 匿名処理班α
ウルタールもなかなか。
43. 匿名処理班
そのままMTGに移植できそうなイラスト