33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:05/02/14(月) 00:48:30 ID:m/8GrOr50
消6の頃通い始めた塾にかわいい女の子がいた。
一目ぼれした。
思えば初恋だった。
でも、そのときの友達関係が崩れるのが怖くて告白できないでいた。
厨、工と同じ学校に進んだが、ずっと片思いの友達関係だった。
工三の冬、その子がいきなり話しかけてくれなくなった。
他の友達に聞くと、彼氏ができたそうだった。
悲しかったが、そのショックをばねに受験勉強を頑張ってた。
時々図書室などで、その子が彼氏と勉強している姿を見かけることがあった。
辛くて仕方なかった。
春、勉強の甲斐あってかそこそこの大学入学でき、そこでの新生活があの冬の思い出を薄めてくれていた。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:05/02/14(月) 00:49:17 ID:m/8GrOr50
二年後、成人式のため帰郷してクラス会に参加した。
もしその子がいたら、ずっと好きだったことを打ち明けるつもりだった。
でもその子は来てなかった。
その子と三人組で仲のよかった友達二人に聞いたら、泣きだした。
その子は急性白血病で、前の年に亡くなったそうだ。
さらに、その子と俺は両思いだったのに俺がずっと告白しないから、
何度もアタックしていたあの彼氏と付き合うことになったと伝えられた。
泣いた。
盛り上がってる居酒屋の座敷の隅で、友人二人と号泣した。
成人と認められて初めて飲む酒は、思い出と涙の味だった。