電気ウナギは巧妙な策を駆使して獲物を殺す
電気ウナギの戦闘値、高し!
電気ウナギは電気ショックを使って獲物を仕留めるので有名ですが、実は電気をレーダーのように使って、敵を見つけてもいるのです。今回はその獲物の殺し方がとても巧妙であるという点にフォーカスして見ていきましょう!
この上の動画では、放電をモニターする機械をつけて、電気ウナギがもうすでに死んでいる魚を、電気ショックでアタックしている様子が映されています。科学者たちは、これで電気ウナギが電気の使い方をよーく理解しているということがわかったそうです。電気ウナギは小さい魚を獲る時は強い電気を放電して、感電している魚をさっと回りこんで食べるのです。
しかし、大きな獲物となるともっと大きな電力が必要となります。なので、まずは獲物に突っ込んで行き、口で獲物をつかみ、体を丸めて頭の近くに尻尾がくるようにします。そうすることで電気ウナギの頭が「プラス極」になり、尻尾が「マイナス極」になるのです。プラス極とマイナス極を近くに置くことで、獲物の魚への放電を倍増させるんだそうです。
でもこれって結構残忍な方法なんだそうです。なぜかというと、電気ショックで感電させて獲物の筋肉を硬直させ、獲物は筋肉疲労で動けなくさせているんです。それで、ウナギには自分のペースでゆっくりと獲物を動かして殺しやすいポジションに持っていけるのです。電気で神経がやられたんではなく、疲労による死、かーなり残酷です。
Source: Electric Eels Concentrate Their Electric Field to Induce Involuntary Fatigue in Struggling Prey
Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)