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とある女王の超電磁砲|エレファント速報:SSまとめブログ

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とある女王の超電磁砲

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/06(金) 22:15:00.90 ID:BP238CV00

美琴「なによ、食蜂・・・」

食蜂「そんな睨まないでよぉ。あなたに話があって来たんだからぁ」

美琴「話ぃ?いやよ。あんたが絡むとろくなことがないからね」

食蜂「私からすると、御坂さんが絡むとろくなことないわねぇ」

美琴「・・・」

食蜂「まぁ、大事なことだからぁ」

ニヤッと笑みを深くする。




美琴「大事なことって・・・これ?」

食蜂「ごめんなさいねぇ。付き合わせちゃって」

美琴「文字通りね・・」

帽子を目深に被り、Tシャツに半ズボンといういでたちの美琴。

対する食蜂はいつも通りの制服のままだが、普段と違うのは、まるで仲良さそうに美琴と腕を組んでいるというとこか。

そんな二人は、休日にデパートにいた。

美琴「なんで、私があんたなんかと恋人のふりをしないといけないのよ・・・」

食蜂「別に、御坂さんじゃなくてもよかったんだけどねぇ。あの人とか・・」

美琴「だめよ!」

食蜂「あれぇ?今のでわかったのぉ?」

美琴「っ!んなわけないでしょ!ただ、あんたが私以外とだと、何か起きても大変だからね!」

食蜂「確かに、私の能力は御坂さんには効かないからねぇ」

美琴「でしょ!だから、今日だけ、特別にあんたに付き合ってあげるわ!」

食蜂「あらぁ。助かるわぁ」

美琴「てか、なんで私なの?あんた、側近は?」

食蜂「だって、女の子にしか見えないじゃないのぉ」

美琴「私だって、男には見えないわよ」

食蜂「・・・ぷっ」

美琴の胸を一瞥して笑う食蜂。

その意図は美琴にも伝わった。

美琴「・・・」ビリッ

食蜂「やぁねぇ。こんなところで能力なんか使わないでよぉ」

美琴「わかってるわよ・・・」

食蜂「それに、御坂さんとのデート、楽しみにしてたんだゾ☆」

ウインクする食蜂。

美琴「気持ち悪いわ・・・」

食蜂「ひどいわぁ」

美琴「あんま、くっつかないでよ」

食蜂「あらぁ?彼女にそれはないんじゃないのぉ?」

美琴「誰が彼女だ!」

食蜂「今日だけでも、付き合ってくれるんでしょぉ?」

美琴「今日だけね・・・」

食蜂「はいはい♪」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/06(金) 22:39:11.38 ID:BP238CV00

美琴「てか、デートも何も、何するの?」

食蜂「あらぁ?御坂さんはデートとかしたことないのぉ?」

美琴「嫌いな奴とデートなんかしたことないわ」

食蜂「素直にしたことないって言いなさいよぉ」

美琴「それっぽいのは何回かあったけど・・・」

食蜂「あらぁ。相手は誰かしらぁ?」

美琴「!言わないわよ・・・」

食蜂「まぁ、いいけどぉ。ねぇ、御坂さん、映画観ないかしらぁ?」

美琴「映画?まぁ、いいけど・・・」


ホラー映画上映中ー

食蜂「ひぃっ!」だきいっ

隣に座った美琴の頭を抱きかかえる食蜂。

美琴「ぐっ!!?ちょっ、苦し・・胸が邪魔!!」

本当に胸の中で死ぬ・・・

柔らかい感触に意識を手放しかけたが、すんでで引き剥がす。

美琴「苦しいわっ!!怖いの苦手なら選ばないでよ」

食蜂「大丈夫だと思ったのよぉ・・・御坂さん・・・」うるうる

美琴「な、なに?」ドキッ

不意打ちの涙目と弱弱しい声にドキッとする。

普段はめったに見れない上目遣いに目がそらせなくなる。

食蜂「膝に乗ってもいい・・?」

美琴「・・・は?」

と、不意に食蜂の手が、美琴と食蜂自身のドリンクの入った紙コップに当たる。

美琴「ちょっ!?」

慌てて両手で倒れないようにそれを抑える美琴。

美琴「ふぅ・・・」
(セーフ・・・)

と思った時には、食蜂は美琴の膝の上にいた。

美琴「・・・また、変な嫌がらせを・・重いのよ!」

食蜂「重・・っ!?ひどいわぁ、御坂さんのバカぁ!!!」

美琴「・・・」
(今度こいつと行くときは、絶対ホラーは観ない・・・)

食蜂「でも、御坂さんとならまたホラー観れるわぁ」

美琴「絶対、お断りよ!!」

食蜂「えぇ・・・。じゃあ、別の映画ならぁ?」

美琴「まぁ・・・」

食蜂「じゃあ、次はそうするわぁ」

美琴「そうしなさい・・・」
(あれ?なんで、食蜂と次のデートの約束なんかしてるんだ・・?)

食蜂「御坂さん?」

美琴「え・・あ、ごめん」

食蜂「大丈夫?もしかして、本当に重いのぉ?」

美琴「まぁ、そうだけど・・・」

食蜂「ひどいわぁ!」ガンッ



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/06(金) 23:09:13.48 ID:BP238CV00

上映終了後ー

美琴「大丈夫?」

食蜂「え、えぇ・・。御坂さんは怖くなかったのぉ?」

美琴「あんたの一挙一動に気を取られてて、楽しんでる暇なかったわ」

食蜂「えぇ?それってぇ、私とくっついててドキドキしたってことぉ?」

美琴「あー、ドキドキしたドキドキした」

食蜂「じゃあ、そのまま私と手をつなぎましょうねぇ」

美琴「それはいやよ!」

食蜂「なんでぇ?さっきのや、その前も腕組んでたんだから、いいんじゃないのぉ?」

美琴「いや、だって、それだと、まるで私も自分からやってるみたいに・・・」

食蜂「恋人だから、当然でしょぉ?」

美琴「いや、そうなんだろうけど、そうじゃなくて・・・」

食蜂「…御坂さんは、まだ、私のこと嫌いってことかしらぁ?」

美琴「いや、だから、さっきから・・・」ズキッ
(・・・?)

食蜂「そうねぇ。私が悪かったわぁ。恋人のふりをするつもりが、いつの間にか恋人気取りになってたみたいねぇ」

背を向け、先に歩き出す食蜂。

美琴「待ちなさいよ!」
(腕も組まないつもりか・・・)

食蜂「待たないわぁ」

美琴「だから、ふてくされないでよ!」がしっ

食蜂「!?」

美琴「喧嘩別れのカップルじゃないんだからさ・・・」

食蜂「・・・手ぇ、繋いじゃってるわよぉ?」

美琴「あんたが先に行こうとするからよ」

食蜂「あらぁ。じゃあ、エスコートしてくれるのかしらぁ?」

美琴「嫌だ、と言いたいところだけど、付き合うって決めたのは私だしね。しょうがないから、付き合ってあげるわ」

食蜂「そうねぇ。じゃあ、シャネルの・・」

美琴「プレゼントはしないわよ」

食蜂「つれないわねぇ」

美琴「中学生になんてもん、買わせるのよ!」

食蜂「中学生に見えないわぁ」

美琴「どういう意味かな・・?」

食蜂「御坂さんの思ってる意味であってると思うわぁ」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/06(金) 23:26:38.61 ID:BP238CV00

美琴「行くわよ。バッグとか婦人服はこっちのはず・・・」

食蜂「買ってくれるのぉ?」

美琴「見るだけよ」

食蜂「いけずぅ。あ、御坂さん」

美琴「なに?」

食蜂「ちょっと彼氏らしく言ってくれない・・?」

美琴「なんで、わたしがそんなこと・・・行くぞ、操祈」

食蜂「いただきましたぁ」

そう言って携帯を取り出す食蜂。

美琴「っ!?あんたっ、貸しなさい!!」

食蜂「嫌よぉ。もったいない」

美琴「消せ!!」

食蜂「永久保存するのよぉ」

美琴「させるかっ!!!」ビリッ

食蜂「能力禁止よぉ」

美琴「物理で折る!!」

食蜂「させないわぁ」


美琴「これとかいいんじゃない?」

食蜂「ふぅん・・悪くないセンスねぇ。あなたには合わないだろうけどぉ」

美琴「何言ってんの?あんたの買い物だもん、あんたの服を見てんのよ」

食蜂「!?この薄いスケスケひらひらの下着をぉ!?」

美琴「ベビードールよ」

食蜂「それはわかるけどぉ、過激すぎてないわぁ」

美琴「なんで?あんた似合うじゃん。これなら、私も半分は出してあげるわ」にやにや

食蜂「御坂さんが優しすぎて怖いわぁ。・・・御坂さんはこういうのがタイプなのぉ?」

美琴「いや。別に」

食蜂「ならぁ、なおさらいらないわぁ」

美琴「じゃあ、タイプだからこれ着なさいよ!」

食蜂「じゃあって・・御坂さんは私に着てほしいのぉ?」

美琴「えぇ」

食蜂「そんなにまじめに見つめられたら断れないわぁ」

美琴「ありがとう、じゃあ、ちょっと試着してみて」

食蜂「えぇ!?」

美琴「いいから、いいから」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/06(金) 23:32:33.45 ID:BP238CV00

試着室から音声だけお送りします。

美琴「全部脱ぐわけじゃないんだから、そんなに恥ずかしがらないでよ」

食蜂「下着以外、全部脱ぐのぉ!?」

美琴「そうしないと着れないし、合わないでしょ」

食蜂「そうかもしれないけどぉ・・」

美琴「あー、やっぱ合うじゃん。てか、下着もそういうのなのね・・・」

食蜂「やぁ・・・あんまり、見つめちゃ、めっ、だゾ☆」

美琴「はいはい」カシャッ

食蜂「!?御坂さん、今の撮って・・!?」

美琴「これでおあいこよ」

食蜂「釣り合わないわよぉ!」

美琴「大丈夫、大丈夫。これの半額払うし、釣り合うって」

食蜂「どうしても、買わなきゃいけないのぉ・・?」

美琴「今回のデート分も含めてね」

食蜂「じゃあ、とことん付き合ってもらうからねぇ!」

美琴「はいはい、お会計お会計」



美琴「もう、暗くなってるのね・・」

食蜂「そうねぇ。食事してかない?」

美琴「いや、さすがにそれは、寮的に・・・ばれちゃうし・・・」

食蜂「私の改竄力なめるなだゾ☆」

美琴「ほんと、無駄なことに使うわね・・・」

食蜂「御坂さんとのデートは、無駄じゃないゾ☆」

美琴「!あっそ・・・」

食蜂「さて、何食べようかしらぁ」

美琴「たっかいのは、なしよ」

食蜂「さっきの服は何かしらぁ?」

美琴「あれは別腹」

食蜂「意味わかんないわぁ・・・」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/07(土) 00:00:49.02 ID:alORS96T0

食蜂「夕食がファストフードなんて新鮮ねぇ」

美琴「まぁ、この時間だと寮にいるし、普通のごはんとかだしね」

食蜂「あ、そっちのハンバーガーもおいしそうねぇ」

美琴「交換する?」

食蜂「いいのぉ?嫌いな人と交換なんて」

美琴「・・・いいのよ。ちょうど、そっちも食べたいし」

食蜂「私もよぉ。私は御坂さん、そんな嫌いじゃないわぁ」

美琴「え?」

食蜂「ほら、交換交換」

美琴「あ、うん」

食蜂「私は、こっちの方が好みねぇ」

美琴「そう?」

食蜂「御坂さんの味がする」

美琴「ぶっ!!!」

食蜂「汚いわねぇ。冗談よぉ」

美琴「言っていい冗談と悪い冗談があるわよ・・・」

食蜂「そんなことより、顔拭きなさいよぉ」

美琴「わかってるわよ・・」

食蜂「ほら」ふきふき

美琴「!?」ドキッ

食蜂「もったいない・・・」ぺろっ

美琴「っ!!?///」カアアッ

食蜂「ほらぁ、きれいになったわぁ」にこっ

美琴「!!う、うるさいなぁ、自分でできるわよ・・・」

食蜂「うるさくはないでしょぉ。もしかして、照れてるのかしらぁ?」

美琴「照れてない!!」

食蜂「そうかしらぁ?」

美琴「うるさい!!」


きょうはここまでにします。おやすみなさい。



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/07(土) 07:43:42.93 ID:alORS96T0

食蜂「今日は楽しかったわねぇ」

美琴「ふぅん。なら、よかったんじゃない」

食蜂「えぇ。御坂さんとデートできてよかったわぁ」

美琴「そう・・・」

横を小さな子供とその両親が通り過ぎる。

食蜂「さて、私たちも帰りましょうか。名残惜しいけど」

美琴「えぇ。・・・食蜂」

食蜂「なにかしらぁ?」

美琴「また、ね・・・」

食蜂「えぇ。また」





美琴「おやすみ~」

黒子「お姉さま・・・」

美琴「な、なに・・?」

黒子「これ、なんですの?」

黒子の手には、服と帽子が握られていた。

美琴「あっ!そ、それは・・・」

黒子「どう見ても私服ですわよね?」

美琴「ち、違うの!食蜂がどうしてもっていうから・・・」

黒子「食蜂・・・?なぜ、お姉さまが食蜂と…!ま、まさか、デートですか!?改竄してデートしたんじゃないですの!?」

美琴「いや、その・・」

黒子「黒子を差し置いてほかの女とデートなんてひどいですわ!浮気ですわ!」

美琴「じゃ、じゃあ、後で一緒にどっか行こうよ」

黒子「・・二人っきりで?」

美琴「う・・・わかったわよ・・・」

黒子「お姉さま~!!!」ダイブ

美琴「っ!」ビリッ

黒子「あ~~~~!!!」ビリビリビリビリ



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/07(土) 18:02:26.65 ID:alORS96T0

翌日

美琴「あ」

食蜂「あらぁ」

黒子「!?」

美琴「・・おはよう」

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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月07日 21:45

      •         スピードバスター
          とある魔女の超巨大砲

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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