戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://rss.rssad.jp/rss/artclk/T7he30zk4qYy/dc1cf63d793192843b4a58c1aef68ff3?ul=ecH894YbbnuQY2uqX4jtirCQKDNm4KSckLVZIHx7_2fOBUx0sS60QBHUWHWJIBaY45C3WLnRRo9TcKHEm8loLjPY602dTsXW_nObRZTPBNz40nqk.hagySANM7sKhwwwo_ib09T


丸くなったPebbleを初レビュー。ギークじゃなくても使えるスマートウォッチに! : ギズモード・ジャパン

丸くなったPebbleを初レビュー。ギークじゃなくても使えるスマートウォッチに!

2015.11.09 23:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

151108pebbletimeround1.jpg


Apple WatchもAndroid Wearも気に入らない人へ!

スマートウォッチ業界では長い歴史を誇るPebbleから、新たに発売された「Pebble Time Round」は、限りなくシンプルなスマートウォッチを追求した、これはこれですばらしい出来栄えですよ。


Pebble Time Roundとは…


このほど250ドル(約3万円)で発売されたPebble Time Roundは、Pebbleの独自開発した「Pebble OS」を搭載するスマートウォッチです。iOS 8以上のiPhone 4s以降のモデルとAndroid 4.3以上のスマートフォンへ両対応。iPhoneユーザーでも、Androidユーザーでも使える自由度の高さが魅力ですよ。

これまでにPebbleは、初代「Pebble」に続いて「Pebble Steel」「Pebble Time」「Pebble Time Steel」というモデルをリリースしてきましたが、いずれも電子ペーパーディスプレイの、やや初心者にはとっつきにくいイメージすら醸し出すギークな製品となってもいました。腕時計というよりは、いかにも小さなコンピューターを腕にはめていますといった雰囲気だったり。


151108pebbletimeround2.jpg


ところが、その名の「Round」が示すとおり、Pebble Time Roundは、初めて丸い文字盤デザインを採用。いままでのゴツいイメージから豹変して、ちょっぴりキュートな仕上がりです。7.5mmというボディの厚みに、28gの軽量設計で、普通の腕時計の仕様に近づきましたね。

ただし、ファッショナブルな新デザインの採用により、犠牲にされたものも少なくありません。例えば、電子ペーパーディスプレイで1週間は長持ちすると好評だった、従来のPebbleのモデルとは異なり、56mAhの容量のバッテリーのPebble Time Roundは、2日ほどしかバッテリーが持ちませんよ。おまけに耐水仕様でもなくなってしまいました。

つまり、これまでギークな視点でPebbleを選んできた人には、なんだか物足りないかもしれないけど、より普通に腕時計感覚でスマートウォッチを使いたい新しいユーザー層の心をとらえそうなのが、この第5世代モデルのPebble Time Roundです。数あるスマートウォッチのなかでも、もっとも薄くて軽い製品になっているようで、さりげなくスマートウォッチデビューしたいなという人にも気に入られそうですね。


使用感


Android Wearプラットフォームのスマートウォッチを使ってきたユーザーの視点から、Pebble Time Roundをレビューしてみましょう。これまでPebbleのスマートウォッチは、AMOLEDディスプレイなどを採用した他社製品と比べると、電子ペーパーというのが古くさく思えて敬遠気味でした。

正直にいってAndroid Wearの完成度は、まだまだではないかなとも感じます。特に問題なのが、バッテリー寿命の短さ。例えば、これまで「Moto 360」の第2世代を愛用してきましたけど、いつも充電に悩まされてきました。すでにボクは、スマートフォンを毎日充電するのは当然のこと、ノートPCも必ず毎日充電しなければいけません。それに加えて、スマートウォッチまで毎日充電を忘れてはいけないって、かなり面倒です……。

そんなユーザーからすれば、2日以上はバッテリーが持つというPebble Time Roundは、大きな魅力です。もちろん、これまでの1週間は充電なしで使い続けられるモデルのほうが魅力的ではありますけれど。ちなみに本当に2日以上もバッテリーが長持ちするのかどうか、金曜の午後1時半にオフィスを出て、週末ずっと充電なしで使えるかやってみました。スマートフォンからの通知を随時チェックしながら週末を過ごし、月曜午前9時にオフィスへ再び出勤してきた時点で、バッテリー残量は5%。ギリギリではありますけど、これならば2日くらいはチャージャーを置いて出かけられそうですね。


151108pebbletimeround3.jpg


Pebble Time Roundで使えるアプリは豊富にそろっています。ただし、新しい丸文字盤のディスプレイに対応済みのアプリは90程度。円形のウォッチフェイスは275種類ありました。腕時計だけでスマホに届く通知をチェックし、スケジュール管理を進めるといった使い方ならば、なんら不満を抱くことはないでしょう。低消費電力のディスプレイは、屋内でも屋外でも視認性は高く、ややバックライトで表示色が変化する印象はあったものの、使いやすいスマートウォッチという感想に違いはありません。

少し気になったのは、ステンレススチール製のボディにドシッと存在感があるベゼルのデザイン。せっかく薄くて軽く、丸い腕時計ライクに仕上がったのに、このベゼルのせいで、やはり普通の腕時計とは違うスマートウォッチをはめてますねって、周囲から注目されそうですよ。ただし、元々がギークなユーザー層を対象にしていたPebbleの遺産として、わざと継承されたものでもあるのかもしれません。慣れてくると、そんなにベゼルばかりが気になるというわけでもありませんし。


Pebble Time Roundは買いか?


これは腕時計です。そう心から呼べる、初のPebbleからのゴツくないスマートウォッチ。セットアップからカスタマイズまで、すべてシンプルに使いやすくて、いつも充電のことばかり気にせずはめておけるバッテリーの持ちのよさも魅力です。250ドルという値段で、このポイントに満足できるならば、iPhoneユーザーにとっても、Androidユーザーにとっても、すばらしいスマートウォッチなのではないでしょうか。


151108pebbletimeround4.jpg


一方、これまで多機能性ゆえにPebbleを選んできた人には、物足りないスマートウォッチとなってしまいそうですね。防水仕様でなくなったのを残念に感じる人も多いでしょう。それに、これまでiOSとAndroidに両対応するのは最大のアピールポイントだったとしても、いまはiOSで使えるAndroid Wearプラットフォームのスマートウォッチが増えてきました。おまけにPebble Time Roundは新しい円形ディスプレイなので、まだPebble OSでの対応アプリが少ないのも難点でしょうか。

率直な感想を述べるならば、販売価格次第では、もっとPebble Time Roundの魅力も増すのになと思っています。250ドルという価格は、決して安くはありません。あと100ドル出せば、350ドルのApple Watchが買えてしまいますし、同じく丸文字盤のMoto 360なら、300ドルから買えてしまいますからね。

なお、Pebble Time Roundには、本革製レザーバンドがセットされていますけど、1週間ほど使用しただけでも細かい傷が目立ちました、簡単に交換することが可能な仕様にはなっていますけど。良い意味でも悪い意味でも、普通の腕時計に近づいたなという感覚で使い続けることができると思いますよ。


Darren Orf - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pebble Time Round 極薄かつ超軽量の丸型スマートウォッチ「ペッブルタイム・ラウンド」Rose Gold with White Leather [並行輸入品]
  • Pebble Technology Corp
  • Pebble Time Round 極薄かつ超軽量の丸型スマートウォッチ「ペッブルタイム・ラウンド」Black [並行輸入品]
  • Pebble Technology Corp
・関連メディア