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こちらはメールにて当サイトに直接投稿いただきました記事です
【名無し】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2015年11月07日 22時42分27秒
■体験談
我が家にとってはかなり心配かつ恥ずかしかった出来事。私の家には猫の姉弟が居ます。姉猫の名前はさくら、弟猫の名前はふー助といいます。

この姉弟、頭の出来がかなり違います。弟猫:ふー助はびっくりする程頭が良く、水道の水を自分で出し、飲んだ後はちゃんと閉める・トイレは人間のトイレを使い、使用後は水を流す…等数々の技持ちです。…が、姉猫:さくらはどうした事かこれまたびっくりする程のお馬鹿さんでした。
このお馬鹿さくらは、一言で言えば『学習しない』。猫らしく高い所が好きなのですが、降りるのが怖くて降りられない。呆れる事にたかが2メートル程の食器棚の上からですら怖くて降りられず、泣き喚いて呆れながら人間が降ろしてやる。しかも懲りずに同じ事を様々な場所で何度も繰り返す。こんなお馬鹿さん、外に出したら帰ってこれないよ…と彼女は外出厳禁でした。







ある日、私達が帰ってきたら、ふー助が物凄い勢いで走ってきて『にゃー!!にゃーー!!!』と騒ぐ騒ぐ。彼の余りの狂乱ぶりに私達も何事かと怖くなり、私達を案内しようとしているふー助に付いていきました。そして我が家に昔からあるケヤキの木に着いたんですが、…その木の遥か遥か上の部分にお馬鹿猫が。

私:『ちょ、高ーーーっ!!あんな高い所無理だよなんであの子が外に!?梯子も届かないじゃん!家の鍵は全部閉めて出てきたのに!!』
姉:『待って。なんでふーも外に出てるの?まさかこの子が何かしたんじゃないの?』
父:『あり得るかも知れん…』
母:『窓があいてるわよっ!』

実は我が家の窓という窓、防犯に拘った祖父が全ての窓にピアノ線が入っている程の分厚い窓ガラスを設置。普通の窓と違ってとても重く、ふー助は鍵を開ける事はできても動かせなかった筈でした。(まあ、ただ鍵だけ開いても人は通れない程しか開かない作りですが)後で分かった事ですが、壁を思い切り蹴り続けて開けていた様です。

何故さくらが出て行けたのかは分かったものの、遥か上で『助けてー』と叫ぶ子に何も出来ない。いくら励ましても駄目。……そして大した手も打てないまま、4日が経ちました。木の上でぐったりとし、もう何も言わず手足がだらっと垂れてうつぶせになり動かないさくら。私達ではどうやっても助けられず、藁にもすがる思いで消防車の梯子ならもしかしたら…と正気の方々から見れば脳の腐った発想で消防署に電話しました。

『はい、〇〇消防署です。緊急ですか?』
の一言に誠に申し訳ない思いで一杯になりながら事情を話す私。結果、すぐ来て下さいました。

ところで、消防車という物は常に無線が大音量で聞こえてくるのですね。初めて知りました。常に聞こえてくる
『〇×市、緊急。火災。火炎』
『〇〇町、負傷者。現場至急』
『○×市出火出動中の各隊、現場』
数々の惨事に対し、私達は猫。私達は猫…。もの凄く申し訳ない気持ちになり、一家4人、段々小さくなっていきました。
その後、衰弱して気絶していたさくらは袋に入れられて無事救出されました。消防隊の若いお兄さん、本当にどうもありがとう。その最中も無線は流れ続ける。
『〇隊現着、黒煙上昇、交差点から火炎噴出の模様確認』
お兄さん「〇×町救助要請、猫、救出完了。以上〇×本部」
『〇×町、猫、救出完了。〇×本部了解』
家族4人、内心『やめてええええええ』と叫んでいました。

その後の我が家、当日の反省を踏まえて窓が猫も通れない程しか開かないように改造しました。そして問題の馬鹿猫は…、救出された翌日にまた食器棚の上で『助けてー』と鳴いていたので、遂にブチ切れた母にがんがんに怒られ不貞腐れていました。



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