兄「安価で妹と部屋の中を整理する」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん」コンコン
ガチャ
兄「おー、どしたー?」
妹「この前借りた漫画返しに。はい」
兄「あいよ、確かに。面白かっただろ?」
妹「ん……まぁ」
兄「続きあるけどどうする?」
妹「……借りる」
兄「はは、りょーかい。ちょっと待ってな」
兄「っと、どこやったっけ…」ガサガサ
妹「……」
兄「えーと、ここじゃなくて…」ゴソゴソ
妹「……」
兄「えー、あー?」ガサゴソ
妹「…お兄ちゃん」
兄「あ、悪い、ちょいタンマ。探せばあるはずだから」
妹「…や、そうじゃなくて」
妹「この部屋汚過ぎ。こんなんじゃどこになにがあるか分かるわけないよ」
兄「……正解」
兄「そんなわけで、レッツ部屋整理!」
妹「おー」
兄「って、別にお前は手伝わなくてもいいぞ? 漫画は見つかったら持ってくから」
妹「部屋をこんなに散らかした人の整理なんて、信用あると思ってるの?」
兄「……はい、その通りでございます」
妹「いいからさっさとやるよ」
兄「おう。それじゃまずは棚からやるか」ガサゴソ
ガサリ
兄「ん? これは…………>>6?」
さっきまで履いてた妹のパンツ
妹「パンツ? 女物の……ってこれ……え?」
兄(Oh…)
妹「……なんで、さっき、着替えたとき脱いだのが、ここに?」
兄「おかしいな、服はクローゼットの中に入れるようにしてるのに。おかしいな」
兄「これはちゃんと厳重に仕舞っておかないとな。あぁ不思議。世界はこんなにも神秘で満ち溢れて」
妹「お兄ちゃん、待つ」
兄「はい」
妹「正座」
兄「はい」
妹「ん…やっぱり土下座して」
兄「はいっ」ベタッ
妹「…んしょっと」
妹「じゃあ、質問その一。……なんで、私の下着を持ってたの」
兄「良い子のお兄ちゃんにサンタさんが来てくれたのさ」
妹「今は春。真面目に答えて」ゲシッ グリグリ
兄「おぶっふ!?」
妹「それで、なんで?」グリグリ
兄「あだだっ……えーと、その、な? あのパンツ、そこそこお高いものだっただろ?」
妹「……続けて」
兄「それで遂にお前もそういうのに金使うようになったかぁ、なんて浸ってたら……気付いたら部屋にあった」
妹「…じゃ、質問その二。どうやって盗ったの、それ。私部屋にいたはずなのに」
兄「そりゃお兄ちゃん、ベラちゃんををリスペクトしてるからな。隙なんて幾らでもあったぜ!」
妹「〜〜〜っ、変態!」ゲシッ グリガリッ!
兄「あ゛あ゛あ゛っ!!?」
兄「ねぇ、俺のうなじ大丈夫? 骨見えてたりしない? ねぇ?」
妹「…どうでもいいから。ほら、はやく続きやる」グイッ
兄「あ、やめ、痛っいたた、アアオッ?!!」
兄「うぅ、クソッ……何で隠してたこと忘れてた俺よ……恨むぞクソ……」ボソボソ
妹「……? これは……」
兄「それは……>>12か?」
着ぐるみ
妹「何故に着ぐるみ、それも○なっしー…」
兄「確か文化祭で使ったんだよ。んで記念にーって。お前も来てくれたよな?」
妹「確かゆるキャラカフェ…だっけ。着たの?」
兄「じゃなきゃ押し付けられないっての。あー、今思い出しても地獄だ…」
妹「…確かに、すごく暑そう」
兄「そうそう、風通し悪いし子どもにゃ殴られるし。安物だから割と感触とか来るんだよ」
妹「小さい子ってすごく元気だから……」
妹「……そういえば私、その文化祭でふ○っしーに抱き着かれた思い出が……」
兄「よっしゃバーロー! 妹さん、次ですよ、次!」
兄「ほら、こんなところに>>16が!」
妹が着てるはずのパンツ
兄「ほーら、こんなところにパンツ様…が……」
兄(いじわるなかみさまへ、ぼくがなにかしたでしょうか?)
兄(ってか今回マジで身に覚えがねぇ……無意識とかヤバくね?)
妹「……」
兄「いや、その、あの……な? はは……」
兄「――ほんっとうにッ! すんませんしたァッ!!」
妹「……別に」
兄「は、はいぃ…?」
妹「別にいい。もう勝手にしないで」
兄「え……マジ?」
妹「…なに? そんなに欲しいの?」
兄「おう。……じゃなくて、マジで許してくれんの?」
妹「もう一回怒ったから。二回も三回も同じ」
妹「だからこの話はこれで終わり」
兄「あ、ああ、了解。ほら、返しとく」
妹「ん。…はぁ…」
兄(お、漢前やでぇ…)
妹(……こっそり置いて、お兄ちゃんに“使わせて”から回収するつもりだったのに)
妹(はぁ…)
兄「では気を取り直して再開っと」ガサガサ
妹「それにしても、意外と埃とかはないんだね」
兄「まぁ、定期的に掃除はしてるからなぁ。その後の整理が適当なだけで」
妹「…ちょっと意外」
兄「一応さっきみたいなナマモノとかもあるかもだから、一応な」
妹「……? ナマモノとかあった?」
兄「え? あっただろ? それも二回も」
妹「……、…………、……………………………」
妹「……ほら、続き」
兄「お、おう。何でいきなりそんな距離取んの……と」ガサゴソ
兄「あぁ、>>23か」
兄の小便が入ったペットボトル
兄「ペットボトルに…飲みかけのCCレモン、か?」
妹「なんで疑問系なの?」
兄「や、こんなの残しといた記憶ねーし」
兄「とりあえず開けて……ん?」
妹「『絶対開けるな』……なにこれ」
兄「……なぁ妹、この字、なんか見覚えないか?」
妹「え? ……あ、これお姉ちゃんの字じゃない?」
兄「だな。チッ、後で返しとかないと……」
妹(……シスコン、ブラコンのお姉ちゃん……黄色い液体……開けるな……お兄ちゃんの部屋……)
妹(あ、そういうことか)
兄「ったく、何でアイツの物が俺の部屋に……」
妹「…多分、灯台下暗し、木を隠すなら森の中、ってことじゃないかな」
兄「は?」
妹「ん、分かんないなら別に気にしないで。どうでもいいことだから」
兄「ん、まぁお前がそういうならそうなんだろうけど……釈然としないなぁ」
兄「まぁいいや、次はー?」
妹「コレは……>>30だね」
生きのいいたらばがに
兄「……タラバガニ……」
妹「……っ!? お兄ちゃん、これ、生きて……!」
兄「嘘ぉっ!? ってハサミ危なっ」
兄「痛っ!」
妹「あ……!」
妹「」ブチッ
兄「妹、そっち行っ――」
ガシッ
妹「それ以上、動くな」
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ
兄「Oh…」
〜清掃中 しばらくお待ちください〜
妹「…お兄ちゃん、本当に大丈夫?」
兄「いやまぁ、掠っただけだしそんなに心配しなくても。……むしろお前の手の方が心配だぞ? あんなグーパンしまくって」
妹「…平気。慣れてるから」
兄「そ、そうですか…」
兄(詳細とか怖くて聞けねぇ…)
兄「というか、何故俺の部屋にタラバガニ…それも何でか生きてたし…」
妹「…お兄ちゃん、大丈夫? 病院行く? 柵付きの」
兄「ははっ、兄ちゃん割と出て来れる気がしねぇや。あはははっ」
妹「……まぁ、どうせお父さん達のお土産だと思うけど」
兄「だろうな。どうせ出来るだけ新鮮なのを食べさせたかったー、とかで」
妹「…うん。生きたままカニが生きていられる環境って、お兄ちゃんの部屋くらいだから」
兄「なんだっけ。職業、貿易商だっけ」
妹「…なんでだろ。アレなもの売ってるイメージしかない。武器とか」
兄「ヨル○ン……」
妹「……ちょっと怖くなって来たけど、次は?」
兄「あ、ああ。次は……>>40?」
カビの生えたパン
兄「カビの生えたパン…」
妹「略してカビパン…」
兄「コレは……食えそうにないな」
妹「ん…
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