映画「スティーブ・ジョブズ」、米国の映画館83%が3週間で公開打ち切り
通向けなのか、それとも…?
公開される前から賛否両論あったものの、公開直後は興行成績が順調だった映画「Steve Jobs」(邦題:「スティーブ・ジョブズ」)。一般公開から約3週間経った今、かな〜り数字がシビアなことになっています。
「Box Office Mojo」による最新データがこちら。
ランキング15位、上映されている映画館の数は全米で421カ所。ちなみに、この数字はこの週末11月6〜8日の成績です。10月30日〜11月5日の統計を見ると、ランキングは10位で2,493カ所の映画館が「スティーブ・ジョブズ」を上映していました。
この数字を見る限り、10月23日に一般公開し始めてから3週間足らずのうちに、上映していた映画館の83%に当たる2,072カ所が公開を打ち切りにしているってことになります。
じゃあ、出だしは何であんなに好調だったのかというと、最初の2週間はロサンゼルスとニューヨークの60カ所の映画館でのプレミアム公開だったんです。限定物となれば行ってみたくなるのが人の常ですよね。それに、スティーブ・ウォズニアックやVarietyなどのメディアが絶賛する一方で、故スティーブ・ジョブズ婦人が映画公開の中止を求めるキャンペーンをしたり他の評論家が酷評したりと、評価が極端に分かれたので、余計に多くの人の興味を引いたという側面もありそうです。
ですが、まだ試合終了というわけではありません。公開前に映画を見た批評家の間では「アカデミー賞候補だ」と絶賛する声が上がっていましたし、今からでも巻き返しを図れるかも…。それに、数値的には大成功とならなくても、ファンたちに長く愛される作品はたくさんあります。
日本での公開予定は2016年2月。果たして分かる人には分かる名作なのか、それとも今出ている数字に見合った出来なのか、その目で確かめてみようではありませんか。
source: Box Office Mojo, 映画『スティーブ・ジョブズ』公式サイト
(高橋ミレイ)
- スティーブ・ジョブズ I
- ウォルター・アイザックソン|講談社
- スティーブ・ジョブズ II
- ウォルター・アイザックソン|講談社