進化が止まったインターネット
ネット人口の増加に伴い新たに無数のインターネットコンテンツが生まれ、淘汰・洗練を繰り返し、今では質の高いコンテンツしか生き残れなくなっています。
しかしそんなインターネット上の読み物でありながら、一切の進化を遂げず唯一その淘汰の渦から外れている存在をみなさんはご存知でしょうか。
そう、公立小学校のホームページです。
新たな顧客を獲得する必要がなく、誰からも批評の対象に見られていないインターネット唯一のオアシスと言っていいかもしれません。
そこで本日は、そんなオアシスだからこそ生まれた各所に見られる「洗練されてなさ」を紹介します。
「洗練されてなさ」とは
先ほどお見せした1枚だけでも「洗練されてなさ」の宝庫です。
まずはこちら
お分かりでしょうか。
公立小学校ホームページあるある「何かと重なる文字と画像」です。
多少の重なりなど気にしない心意気。
これが商業化された場では決して見ることができない「洗練されてなさ」です。
続いてはこちら、トップページの右上に本日の日付が表示されるのですが
115年11月7日(Sat)
115年とは?
こういった詰めの甘さも良い「洗練されてなさ」ですね。
これは今月の予定が掲載されているカレンダーです。
こちらのカレンダーには3枚の画像が配置されているのですが
一切透過されていません。
画像の背景を透過するというのは、画像加工の基本中の基本なのですが、全く行われていません。
これもとても良い「洗練されてなさ」ですね。
このように、隠れた見所が多い公立小学校のホームページなのですが、多くのページを見ているとその「洗練されてなさ」にもパターンがあることが分かってきたので、いくつか紹介したいと思います。
時代の変化に合わせないスタイルから生まれた圧倒的なスペース
パソコンが生まれてから、その外見が最も変化したハードウェアはディスプレイではないでしょうか。
ブラウン管型から薄型に変わったのはもちろんですが、画面の規格も正方形のスクエア型から長方形のワイド型が主流になりました。
そのワイド型のディスプレイで公立小学校のホームページを閲覧すると、よくこのパターンに遭遇します。
圧倒的な右のスペースです。
ワイド型に対応する気がまるでない、まるで気にしていない、我々の変化など公立小学校のホームページは歯牙にもかけてくれません。
僕が使っているディスプレイのサイズだと完全に2つ分が収まりました。
これからも対応しないページが多く残ることを期待しています。
「ちょうどいい」より少し速い
続いてよく見られるのが、「ちょうどいい」よりも少し速いです。
どういこうとかと言いますと、こういうことです。
NEWの回転速度、ちょっとだけ速くないですか?
ちょうどいい速度より1.3倍くらいのスピードの演出というのが、公立小学校のホームページでは本当によく見られます。
校章の回転もちょっとだけ速い。
topの文字も矢印のスピードもちょっとだけ速い。
読者の心地よさを少しだけ外してくるかわいいやつらです。
ちょっとだけ揺れが激しいというのもあります。
謎圧縮と謎配置
さらによくあるパターンとして、画像の謎圧縮と謎配置というのがあります。
こちらが謎圧縮の例です。
柿の画像が謎圧縮されています。
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