神谷奈緒「腕に巻いた約束」
※隠語・下ネタは控えめなハズ
※しかしキャラ崩壊
ザアアアアアアッ バチャ バチャ
ポタポタ…
奈緒「…」
モバP「お、いたいた」
奈緒「…」
モバP「奈緒―?」
奈緒「…なんだよ」
モバP「いつもありがとな、傘だろ?」
奈緒「…別に、好きで持ってきてるわけじゃ…雨降ると、皆、からかってきてうるせーからさ…」
モバP「ははは、そりゃすまん…って、え?あれ?」
奈緒「ねぇよ、Pさんの分」
奈緒「今あたしが差してる、でっかいので十分だろって、他の取り上げられて…」
モバP「…」
奈緒「…」
モバP「…そういうこと?」
奈緒「////」
モバP「…」ピロリーン
奈緒「撮りやがったな!くっそ!このやろ!喰らえっ!!」バシャ!バシャ!!
モバP「わっぷ!冷て!やめろ風邪ひくだろっ!!」
ガチャ
モバP「…」ポタポタ
ちひろ「プロデューサーさん、お仕事お疲れ様でー…あら?」
モバP「なんですか?」
ちひろ「奈緒ちゃんが傘持ってお迎えに行ったはずですけど…なんでそんなビショビショなんですか?」
モバP「…いろいろありまして…へっくしゅ!」
奈緒「…ごめん、Pさん」
モバP「いいって、元々傘忘れてた俺の落ち度なんだからな」
奈緒「でも…」
モバP「どうしてもというなら、そーだなー…」
奈緒「だからってフリフリ衣装はナシな」ビシッ
モバP「ちっ」
奈緒「ったく…油断も隙もねーんだから…」
凛「何度見ても飽きないね、あのやりとり」
加蓮「雨になったらまずはコレだよねー」
奈緒「風物詩みたいに言うな!!ぶっ飛ばすぞっ!!」
チッ…チッ…チッ…
モバP「あれ?ズレてんな」
モバP「…」ごそごそ
ちひろ「また腕時計合わせてるんですか?」
モバP「…ええ、まぁ」
ちひろ「昨日も一昨日もやってたような気がしますけど」
モバP「…随分長いこと使ってますからね、もう電池がヘタっているのかも…」
ちひろ「うわっ、ベルトのところもボロボロじゃないですか…」
ちひろ「…電池の事なら、時計屋さんに持って行ったらどうですか?」
モバP「ああいうのって、よその製品でもやってもらえるんでしょうかね?」
モバP「コレもうすっかりすり減っちゃって、どこで買った奴かわからないんで…」
ちひろ「なんですかそれ、まるで自分で買ったものじゃないみたいな…」
モバP「…」
ちひろ「えっ、まさかプレゼントですか?それ、誰からの?」
モバP「…」
ちひろ「まさか…」
モバP「まぁ、ちょっと、ありまして」
凛「…」
加蓮「…」
奈緒「…!?」
ファーストフード店にて
凛「ちひろさん、時計の事知らなかったんだね」
加蓮「一番初めに気付きそうなもんだけどね」
奈緒「…」しょんぼり
奈緒(Pさん…彼女いるんだ…)
凛「…」
加蓮「…」
加蓮(そういえば奈緒もまだ知らなかったんだっけ)
凛(どうする?あのヘコみ方からして、うまい具合に勘違いしてるみたいだけど)
加蓮(可愛いからもうちょっとこのままにしとこうよ)
凛(えー)
加蓮(仕事に影響出そうだったら、私の方から直ぐ言うからさ、ね?)
凛(…)
奈緒「…」オモチャつんつん
凛(や、もう結構やばいでしょこれ)
凛(既に食欲に影響出てんじゃん)
加蓮(んっふっふ~大丈夫でしょ~伊達にいじられキャラしてないって~)
加蓮「奈緒、代わりに私がナゲット食べちゃおっか?」ちょいちょい
奈緒「…うん、頼む…なんか今、食欲ない」
凛(なんで食欲無いのにハッピーセット頼んでるんだろう…)
加蓮「いただきまーす」
凛(…ま、勘違いしちゃう奈緒も奈緒だと思うけどさ)
凛(私達がノーダメージなの見て気付かないのかなー)
自宅にて
奈緒「…別に…」
奈緒「恋愛事なんて、自由だし」ごろん
奈緒「Pさんの…勝手だし…」
奈緒「あたしには関係ないことだし…」
奈緒「…」ごろごろ…
奈緒「…」
奈緒「…っ」
奈緒「~~~~っ!」
奈緒「だあああっ!くっそー!気が晴れねー!!」ボフボフ
奈緒「なんでこんなコトに心乱されなきゃなんねーんだよ!!」
奈緒「外野がとやかく言える話じゃねぇだろ!!これは!!そーだろ、あたしぃ!!」
奈緒「こんなこと考えんのやめだやめ!!ったく…」
奈緒「やめっかんな!!こんなもやもやすんの今日限りでやめっかんな!!」ボフンボフン
奈緒「ホントにやめっかんな!!!!」ボフンボフン
次の日
比奈「大丈夫ッスか?」
奈緒「…」しょんぼり
比奈「だ、だいじょばないッスねぇ…」
比奈「なにがあったんスか奈緒ちゃん」
奈緒「…別に、あたしには…無関係なことだし…」
奈緒「なんでもないんです…気にしないでください…」
比奈「…そうしたくてもできないッスよ…」
比奈「えーと、えーと…こんなときは…」
比奈「そ、そんな奈緒ちゃんを、めくるめく二次元の世界にご招待ッス!!」じゃん!!
比奈「嫌なことなんて、一旦忘れちゃいましょ?ね?」
奈緒「…」
比奈「この漫画読んだことあるッスかー?これアタシが作家買いしてる作品で、主にコマ割りの参考にしてんスけど…」
奈緒「ラストシーンで幼馴染がフラれるやつですよね…」
比奈「」
比奈「そ、そうだったッスね、よくご存じで…別のにしましょうかっ」
比奈(一瞬背景が黒ベタになったッス!?何さっきの!?地雷踏んだの!?アタシ!?)
比奈「じゃ、じゃぁ、これなんかどースか?こっちは不定期でまだ連載中でスけど、絵の雰囲気が素晴らしいのなんのって…」
奈緒「メインキャラの一人に、身分違いの恋した挙句、相手に死なれちゃった奴がいる作品ですよね…」
比奈「」
杏「…」
奈緒「…」
杏「そんな顔で近くにいられると休めないんですけどー」
奈緒「…」
杏「…見るからに重症っぽいんですけどー」
杏「でも『どしたん?』って聞いたら更にめんどくさそうなんだよねー」
奈緒「…」
杏「飴どーぞ」スッ
奈緒「…」ペロペロ
杏「…プロデューサー絡み?」
奈緒「…」ピクッ
杏「なーんだ、心配して損した、んじゃ、がんばって」ぐてー
奈緒「…」
杏「どーせプロデューサー関係の問題って早とちり×早とちりの二乗で終わることが殆どなんだから。経験上」
杏「悩んでても、疲れるだけだよ。どーんと構えなさい」
奈緒「…」
杏「はーい、教えて杏ちゃんのコーナーでしたー、おやすみー」ぐー
奈緒「…」
杏「ほら、行った行った」しっしっ
奈緒「…」ボーッ
モバP「…こんなところにいたのか、奈緒」
奈緒「…」
モバP「杏に聞いたら、頭冷やしに行ったって言われてな、でも、外にいなかったからさ」
奈緒「…」
モバP「もう冬だし、屋上、寒いだろ?中に戻ろう」
奈緒「…」
モバP「悩んでるんだって?、内容までは…わからないけど…もし俺でよければ、幾らでも聞いてやる」
奈緒「…どの口が」
モバP「ん?」
奈緒「Pさんには関係ない事だよ」
モバP「そうはいかん、自分のアイドルのメンタルケアだってプロデューサーの仕事だ」
奈緒「自分のアイドル、か…」
モバP「そうだ、ほら、なんでも言ってみろ」
奈緒「…ふん」プイッ
モバP「な、なにっ!?」
モバP「くそ、こーなったら根くらべだっ」スタスタ
すとん
奈緒「ひゃっ」
奈緒「こ、こっちくんなっ、ばかっ」
モバP「離れてほしかったら、ワケを言いなさい」
モバP「言うまで、俺はお前の隣に座ってる」
奈緒「く…っ」
奈緒「勝手にしろっ」プイ
奈緒「…」
モバP「頑固だなぁ」ケラケラ
奈緒「…」
モバP「…」
奈緒「…いいのかよ、仕事。屋上にこうして座って大分経ってるけど」
モバP「忘れたのか?次はお前の仕事の付き添いなんだろうが」
モバP「それに、ほら」スッ
奈緒「…」
モバP「まだ出発30分前だ」ニコッ
奈緒「…腕時計」
モバP「お?これ、気になるか?」
奈緒「…別に、なんないっ」プイ
モバP「気になるのなら教えてやろう」
奈緒「なんないってば…」
モバP「この時計は…」
奈緒「やめろってばっ!聞きたくないっつってんだろっ!」ガタッ
モバP「…」
奈緒「…ごめん」
モバP「いや、俺の方こそごめん」
奈緒「…」
モバP「やっぱこういうの、控えるべきだったな」
奈緒「…え」
モバP「毎日無神経過ぎたよな、俺…そんなに思い詰めてるなんて、知らなかったんだ」
モバP「奈緒なら、ちょっとからかったって全然平気だろうって甘えてたのかもしれない」
奈緒「…いや、あの」
モバP「さっき、積もり積もったもんが出てきたんだろ?」
モバP「考えてみれば、いつも奈緒には負担をかけてばっかだったからな…」
モバP「ステージ衣装だって、いつも嫌がってるの、強引に着せてたし」
モバP「ただの照れ隠しだと思って、深く考えてなかったけど…あれも、本気で辛かったんだな…ごめん」
奈緒「ち…ちがっ」
モバP「いいんだ、俺が悪い」
モバP「…メンタルケアだなんて言って、自分で原因を作ってちゃ世話無いよな…」
奈緒「…そうじゃなくてっ、そんなんじゃなくてっ!!」
奈緒「迷惑だなんて、そんなこと全然おもってないっ」
奈緒「あたしは、ホントにPさんに感謝してんだっ」
奈緒「あたしをこんな輝いてる世界に連れ出してくれてっ、凛と加蓮と出会えたのだってPさんのおかげだしさ…」
奈緒「い、衣装だって、そんなに嫌じゃなかったっつーか…恥ずかしかった…けど」
モバP「強がらなくてもいいさ」
奈緒「強がってなんか…!!」
コメント一覧
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- 2015年11月13日 23:25
- やはり奈緒はCu
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- 2015年11月13日 23:26
- 奈緒は可愛いなぁ
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- 2015年11月13日 23:32
- ??「あれー、ナナのあげた時計壊れちゃったんですかー」
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- 2015年11月13日 23:33
- 画像が本編と一切関係なくて草
あ、ssは良い奈緒ちゃんでした
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- 2015年11月13日 23:42
- この人は安定してるな。奈緒が良い感じに可愛かった
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- 2015年11月13日 23:45
- 俺からしたらまだ地味すぎるぜ