NHKのアナウンサーが、東京電力・福島第一原発の事故で国外へ
一時避難したことを理由にNHKから契約解除された件を、不当として訴えていた裁判の
第一審判決が出されました。
画像:【NHKの元アナウンサー】
NNN
当時、NHKラジオ放送のアナウンサーだったフランス人のエマニュエル・ボダン(58才 フランス国籍)
さんは、福島第一原発の事故後、母国フランス政府の勧告に従い、国外へ一時避難しました。
しかし、NHKはこれに対し、
「仕事を放棄した」
と通告し、契約を解除。
エマニュエルさんはNHKを相手取り、契約解除を不当な処分として提訴していました。
16日、東京地裁は
「生命・身体の安全を優先して国外へ避難したことを強く責めることはできず、契約の解除は無効だ」
と判決し、エマニュエルさんの収入1年分にあたる約514万円の支払いを命じました。
原告の訴えを認めました。
まだ一審ながら勝訴したエマニュエルさんは
「私だけじゃなくたくさんの同僚が解雇になりました。
今回の勝利はみんなにささげます」
と語っています。
裁判所は原告の訴えを認めたようですが、なかなか判断が難しいところだと思われます。