サムスンがモバイル向け新プロセッサ Exynos 8 Octa(Exynos 8890)を発表しました。64bit ARM v8アーキテクチャをベースにカスタムしたCPUを採用。パフォーマンスはExynos 7 Octa比で30%向上、電力効率は10%改善したとしています。2015年後半に量産開始予定。
Exynos 8 Octaは、14nm FinFETプロセスで製造されます。
CPUにはサムスンとして初めて独自開発したカスタムCPUコア(64bit ARMv8ベース)を採用。CPUはこのカスタムコア4つと、ARM Cortex-A53コア4つで構成されるbig.LITTELEオクタコア構成をとります。グラフィックはARM Mali-T880 GPUを採用。また、通信モデムをチップ内に統合し、受信最大600MbpsのLTE Cat.12および、送信最大150MbpsのLTE Cat.13をサポートします。
サムスンによると、Exynos 8 Octaの処理性能は、Galaxy S6 / Note 5に搭載したExynos 7 Octaと比較して30%増。電力効率は10%も向上したとしています。
量産開始予定は2015年後半。サムスンは自社のフラグシップスマートフォンに伝統的にExynosシリーズを採用しており、来年の登場が予想される次期旗艦スマートフォン Galaxy S7シリーズ(仮称)への搭載も期待できそうです。
なお、Galaxy S7については、例年は3月頭のMWC(モバイル・ワールド・コングレス)で旗艦スマートフォンが発表されていたものが、今年は1月のCESで発表されるとの噂もあります。