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大炎上 | 虚構推理 2巻 鋼人七瀬と対峙する九郎を通して語られる忌まわしき家系
 

虚構推理 2巻 鋼人七瀬と対峙する九郎を通して語られる忌まわしき家系

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『少年マガジンR』連載、「虚構推理」の2巻です。
2012年度の本格ミステリ大賞作品のコミカライズ。1巻レビューは下記をご覧ください。
虚構推理 1巻 怪異たちの神の少女と怪異から恐怖される男のラブミステリー

怪異たちの知恵の神になった岩永 琴子、怪異たちから恐れられる存在である桜川 九郎、九郎の元カノであり婦警となった弓原 紗季。この三人が亡くなったアイドル・七瀬かりんの亡霊である"鋼人七瀬"をいかに退治するかが語られます。前回の終盤、琴子と鋼人七瀬が対峙しているところを偶然通りがかった紗季。琴子としてもまさか九郎の元カノと出会うとは思わなかったので「私が今カノ」だと猛烈アピール!
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紗季は二年半も前に別れたとはいえ、まだ九郎の影を引きずっていた。そこでもって琴子が積極的にアピールしてくるのでシャクなんですよ。でも付き合っていた期間は紗季の方が長く、琴子の知らないことも知っている。互いに意地の張り合いとなってしまうのは必然的ですな!

感情のもつれはともかく、鋼人七瀬をどうにかしたいという気持ちは同じ。琴子はごくまっとうな幽霊や化け物たちから異質な存在である七瀬の処理を頼まれており、婦警である紗季にとっても鉄骨を持ち歩く七瀬によって被害者が出るのは避けたいからだ。そこで二人は別々に考えるも同じ結論に辿り着く。
いくら亡霊になったとはいえ胸の大きさをアピールするステージ衣装のままで出没するのは あまりに不自然。それに顔を潰されたままで鉄骨を持ち歩くのも必要性があるとは思えない。そこには何か──七瀬かりん本人とは別の意思が働いているのでは?
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また琴子は鋼人七瀬のまとめサイトにあるイラストを見て思った。これは昨日見た鋼人七瀬そのものだ。想像図が何から何まで一緒だなんてことありえるのか?? しばし考えて辿り着いたのは
    違う むしろ逆か
この発言の真意が語られるのはまだしばらく先になりそうです。

後半になって七瀬が現れたとの情報で琴子が行ってみたら九郎が戦っていた! 七瀬は亡霊ながら鉄骨を振り回し、片や九郎は素手のまま。結果は明らかでした。
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頭を潰されて九郎死亡! もっとも人魚の肉を食べて不死身なので復活しますがね。これは手の内を知るためにも「一回死んでみた」ということか。復活後の九郎は動きが違っていた。鉄骨がどう振り下ろされるのか知っていたかの動きで背後に回り込み、首を捕らえて折ることに成功するのですが…
今の動きは何? この疑問に琴子が答えます。
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九郎が食べた二つの化け物の肉のうち、一つが"人魚"であることは1巻で語られました。残る一つは"くだん"だったんですね。そこで語られるのは九郎の忌まわしき家系のこと。未来を予言する能力に捕らわれたことから多くの犠牲を払い続けてきたことが明らかにされます。数百年の歳月を重ねてようやく完成したのが九郎であり、だからこそ怪異たちから恐れられる存在となったのだろう。

この2巻では七瀬かりんの過去も語られるけど印象としては九郎の方が上。そこまでして能力を得たかったのかという狂気じみた発想に嫌気がしますね。
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片瀬 茶柴
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コメント
この記事へのコメント
方程式「暗黒星」を改名したとでもいうのか
2015/11/18(水) 17:42 | URL | 名無し #-[ 編集]
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