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オーバーロードSS 戦闘メイドの休日|エレファント速報:SSまとめブログ

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オーバーロードSS 戦闘メイドの休日

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:17:34.84 ID:tT5RHUn/0

タイトル通りオーバーロードのSSです。

書籍版の設定で書いてあります。
8巻のその後の話を膨らませたもので多少ネタバレがあります。
大体が自分の妄想した部分なので楽しんで読んで頂ければ嬉しいです(少しオーバーな敬礼)。




2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:21:46.22 ID:tT5RHUn/0

ナザリック地下大墳墓 ナザリックスパリゾート


「あら来たわね」

「………………」

黒髪をお団子に束ねた美しい女性が眼鏡の端をキリリと持ち上げる。
その横には凄腕の職人が作り上げた美術品の人形を思わせる無表情の美人が立っている。
プレアデスの副リーダー……現在は仮リーダーのユリ・アルファと
オートマトンのシズ・デルタが向こうから来る3人組に気がつく。

「久しぶりねユリ姉さん」

艶やかな黒髪のポニーテールと切れ長の瞳が恐くも美しいーーナーベラル・ガンマが声をかける。

「ホント、あまり時間が経ってたわけじゃないのに久しぶりって感じだわ」

ふわりと巻いた金髪ロールに豊かな肢体が眩しい美人ーーソリュシャン・イプシロンが同意する。

「アレ?ルプスレギナはーーあっ」

可愛いらしい声に相応しい可愛いらしい大きな瞳に可愛いらしい触覚をピクピク動かすカワユイ美人
ーーエントマ・ヴァシリッサ・ゼータが声を出す。

エントマの視線の先には豊かな胸をシズの頭に乗せニコニコと笑う褐色美人ルプスレギナ・ベータが立っていた。

「私最初からここにいるっすよ? いやーそれにしてもナーちゃんのメイド服、久々過ぎて違和感感じるレベルっす」

シズは無表情のままうざったそうに頭を振るった。
にゃはは、と笑いながら離れるルプスレギナ。



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:24:33.38 ID:tT5RHUn/0

「ルプー、それを言わないで。私だって常日頃この格好でいられたらどんなにいいか……でもこれもモモーーアインズ様の偉大な計画を遂行する為に必要な事。その為なら『人間の振り』なんて苦痛でもなんでもないわ」


ナーベラルはグッと堪えるポーズをするが表情はまったく逆で満足気である。


ナザリックで活動する全てのNPCにとってアインズの命令は絶対であり『歓喜』である。
至高の御方に必要とされる事を喜びとする彼らにとってアインズに従い、側で仕える任務をするナーベラルは羨望の的だ。


ナーベラルのさっきの発言は他で仕事をしているとはいえアインズの側で従いたい彼女らにとって
『毎日充実してツライわー』としか聞こえなかった。


「ぐぐっ、ナーちゃんちょぴり性格悪くなってないっすか!?」


「ハイハイそこまで! そういう話はお風呂場でしましょう」


ユリが教師のように手を叩くと本来の目的を口にする。



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:28:09.24 ID:tT5RHUn/0

彼女らはナザリック地下大墳墓の戦闘メイド『プレアデス』。


メイドの中でもかの至高の方々に特別な役割を与えられた彼女ら6人は、至高の御方のまとめ役であり、唯一この地に残られた慈愛の王アインズ・ウール・ゴウンから直接命令を頂くという大変な名誉を受けた。


受けたのだがーー


アインズが出した命令は6姉妹全員での入浴であった。女性の部下に風呂に入って来いとはなんともセクハラめいた命令であるが実際には



『お前達姉妹も個別に休みをとってもつまらないだろう。たまには姉妹揃って風呂でも入って来るといい』



というニョアンスであり、これはアインズが守護者全員でお風呂に行った際の思いつきである。
アインズにとって守護者達と入った風呂はとても機嫌が良いものであった為に出た『提案』なのだが
彼女らにとってアインズの『提案』は『命令』となんら変わりない。


こうしてユリ・アルファを筆頭に出回ってた姉妹達が一同に風呂場に集結したのだった。



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:32:17.20 ID:tT5RHUn/0

「もちろんそうするわ。……けれど……シズとエントマは大丈夫なの? 」


疑問を口にするソリュシャン。


「……大丈夫。この日の為に防水性の高い装備を鍛冶屋に造ってもらった。あと耐熱、対冷、各種耐性を上げてきた。……バッチリ」


「ワタシも水と熱に強い蟲に変えたからダイジョーーブ!」


まるでこれから戦いに挑むかのような二人。
何もそこまでと思うかも知れないが、アインズが『みんなで』と言ったならそうなるようにするのが臣下の務めである。


「そう。なら早速行きましょう」





絢爛豪華なナザリック地下大墳墓の風呂場はスパリゾートの名に相応しい大浴場で種類だけで9種、浴場も17つもある。


「どれから入るか悩むっすね~~」


「まずは体を洗ってからよ。せっかくだから『あっち』も洗っておけば?」


すっぽんぽんのルプスレギナに対しタオルで体を隠すユリ。


「えぇ!?『あっち』の毛濃いからめんどいっす、めんどいっす~~」


嫌がるルプスレギナを競泳選手が着けるような水着姿のシズががっちりと掴む。


「……洗ってあげる」


ぎゃああと連れてかれるルプス。



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:36:23.69 ID:tT5RHUn/0

「そうね洗いっこもいいかも、ユリ姉さん洗うわ」


「あ、ソリュシャン狡い!」


そそくさとユリに近づくソリュシャンにナーベラルが狼狽える。


「ジャあ、ヨロシク~~」


エントマが『身体を拡げる』と節々が付いた脚が何本も現れる。ぐぬぬと苦虫を噛み潰した顔になるナーベラル。


「アッ、そうそうシャンプーじゃなくて水でキャアアアーー!!」


スポンジに大量の泡を付けてゴシゴシ洗うナーベラル。
エントマが呻くように「油分が油分が」と騒ぐ。


その向こうからは「ぎゃああシズちゃん毛が抜けるっす~~」と慌てた声が聞こえる。


「何してるんだか……」


ソリュシャンの柔らかな太ももの上で髪を洗われてるユリは静かに溜め息を漏らす。


「うふふ、ユリ姉さんの髪綺麗ね」


「あらありがとう。貴方の髪も素敵よソリュシャン」


ユリの頭をソリュシャンが洗い、そのソリュシャンの体をユリの胴体が洗う。
一見すると恐ろしい風景だが、彼女達の常識からすればとても微笑ましい風景だ。



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:38:49.71 ID:tT5RHUn/0

「そういえばアインズ様はお風呂に入られる時サファイアスライムをご利用されるのよね」


「そうらしいわ。どうせなら私に声をかけて下さればいいのに、私だって似たような事出来るのに」


ぐにゃぐにゃと体を揺らすとユリの腕がソリュシャンの背中に沈む。


「きゃ!? ちょ、ちょっと止めなさい!」


うふふと意地悪気な顔を浮かべるソリュシャン。ユリの上半身まで取り込むとまたその中でうねうねとうごめく。


「止めなっ、あ、だめ、そんなとこ、あ、嫌だボクっ」


意外と気持ちがいい感覚に恥ずかしさを感じたユリが素の声をあげる。



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:42:34.95 ID:tT5RHUn/0

「ーーこのっ!!」


生粋の戦士であるユリが全力で抵抗する。流石のソリュシャンも敵わない。


「あ、あ、あん!ご免なさいユリ姉さん、悪ノリしすぎたわ!」


ユリの体を解放すると謝罪を込めて優しくユリの頭を撫でる。


「まったく……」


再び頭を洗い始めたソリュシャンを尻目に隣を覗くと
エントマがさっきの仕返しとばかりに沢山の脚を使ってナーベラルを洗いまくっている。


車の洗車機のような洗い方にアガガガッと声をあげるナーベラル。
しかし表情を見ると、どうやら意外と気持ちいいようだ。


ルプスレギナとシズはいつの間にか洗いっこからお湯の掛け合いで遊んでいる。


ユリは再び小さく溜め息をついた。



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:45:48.34 ID:tT5RHUn/0

「ふぅ」


色っぽい吐息、というよりは幾らか疲労の色の方が強い吐息はナーベラルのものであった。
モモンのパートナー、ナーベとしての任務はメイドとして誇らしい任務だ。


が、アインズに応えるため常に神経を尖らせなければならないうえ、下劣な下等生物が
周りをブンブン飛び回るという環境に精神的にかなり疲れていたのであろう。
普段からは想像も出来ない程、緩みきった顔をしていた。


「そんなに人間との生活が嫌なの?」


ソリュシャンがナーベラルの表情から察して問いかける。


「最悪ですね。あの下等生物(ハエ)共を魔法で凪ぎ払えたらどんなに心地いいか……ソリュシャンは大丈夫なの?」


「任務だと思えばそれほどにはね。どちらかというと『食欲』を抑えるのが大変ね」


「ソレわかるー。ソリュシャン凄いよねー私は我慢出来ないかも」


同意したエントマからすれば人間の街は選り取りみどりなご馳走が歩くバイキングだ。想像しただけで涎が出る。



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:48:43.34 ID:tT5RHUn/0

「私も苦じゃないっすね。むしろいつボロボロになるか楽しーー」


「ルプス! 貴方はもう、アインズ様に叱られたばかりでしょ」


「ウフフ。ルプス、アインズ様に怒られた~~」


「ルプー、私もその場にいたけれども関係ない私だってとても恐ろしかったわ」


ユリにたしなめられ、エントマとナーベラルに弄られたルプスレギナはお湯に顔を半分着けぶくぶく苦い顔をする。


「ブクブク……プハー! 大丈夫っす!そのあとアインズ様のテストにキチンと合格したっすからオールオッケーっす!」


「ちょっとルプス、丸見えよ」


「……お湯かかった」


再びルプスレギナとシズのドタバタが始まったが無視する他四人。



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/03(土) 09:52:07.30 ID:tT5RHUn/0

「それでアインズ様と二人っきりで何もなかったの?」


「やめて欲しいわソリュシャン、貴方まで。アインズ様は私みたいなメイドに興味なんてないわ」


と自分で言ってみたものの振り替える。
二人で冒険してきたが、アインズには主従としての態度しか見せられていない。


やはり自分に魅力がないせいだろうか?
いやいやと邪な考えを振るう。これは不敬な考えだ。


「アインズ様にはアルベド様がいらっしゃいます。私なんか眼中にありません」


「アルベド様は……確かに魅力的だけど、ちょっとアプローチがアレよね……」


「ソリュシャンはシャ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 22:42
      • アニメしか見てない俺には死角だらけ。
        とりあえず。
        ナーベラルタソー
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:25
      • 主人公が出た途端に戦闘に緊迫感がなくなる(戦力的)アニメだったな。
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:28
      • なろうの闇は深い
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:37
      • ※3
        あ、これなろう出なんだ?道理で投稿SSと大差ないなと感じたわけだ。自衛隊もそうなのかな?
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:45
      • 面白いけど文章がくどい

        あ、原作の話ね
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:51
      • SSの内容に触れてやれよ・・・
        俺も最初と最期だけ見てギブしたけど
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年11月19日 23:55
      • 5 俺は面白かった
        途中の学園物みたいなのは飛ばしたけど

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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