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とんかつQ&A「必要性」 | ホームページ作成サービス「グーペ」のキャラクターブログ「とんかつ教室」

とんかつQ&A「必要性」

Q.
 

大学に入学して半年以上経つのですか未だに自分のやりたいことやどんな職業につきたいかがわかりません。どうしたらいいでしょうか?今やっておくべきことなど教えてください。



お名前:麿さん





A




「イノベーションは必要性から生まれる」っちゅう言葉があってね。人間って差し迫らないとなかなか行動しないもんなのよ。目的もなく英会話教室に通っても英語が身につかない、なんとなくブログ書いてみようかなという気持ちだけじゃ続かない、大学に行っても自分が何をしたらいいのかわからない。これ全部「今のところ、そうする必要がないから」なんよね。
 
 
例えば今あなたに「タンス作って」と言っても真剣に作らんやろうけど、刑務所で木工工場に配属されたら必死に技術を習得するやろ? そんでCAPIC(キャピック)っちゅう商標マークつけて販売するやろ? おじさんは通称「モタ工」と呼ばれる紙折工場で袋貼りの作業をしていたけど、どんな人間でも必要性に駆られれば大抵のことはできるもんなんよ。あなたがやりたいことが見つからず焦る気持ちになるのは分かるけど、「やべー今すぐどうにかしなきゃ確実に死ぬー」という差し迫った状況にいないことは、逆に幸福な環境に生まれたっちゅうことでもあるよね。麿さんがこれからどんな「必要性」を真に感じていくのか、色んな情報や状況に身をおいて試せる余白があるっちゅうことだけで、ちょっとワクワクしてくるやん。
 
 
おじさんも、何も最初から「大量のゴミの中から、小学4年生の子供さんが下校時に買い食いしたアメリカンドッグの串」を嗅ぎ分ける能力を身につけていたわけやないんよね。「嗅ぎ分けないと死ぬ」という差し迫った必要性に駆られ、技術的なブレイクスルーを起こしたからこそ、おじさんは今、300m先からでも子供さんの捨てたアメリカンドッグの串の存在を感じることができるんよ(コンビニ別に仕分けることも状況に応じて可能。優先すべきはカリカリ部分がまだ微妙に残された串なり)。
 
 
まぁその能力を持つことが果たして幸福なのかどうかは、個人の判断に委ねられるところやけどね。この能力と引き換えに、おじさん足し算が一切できなくなったし。