高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」
●注意●
・オムニバスっぽい形式
・のあさんの口調・キャラ・クールなイメージが『著しく』崩壊します
・非シリアス
・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承ください
●登場人物●
高峯のあ、他
【吉野家】
のあ「あっ、あと持ち帰りで」
店員「はい。少々お待ちください」
のあ「あっ、はぃ」
のあ「……」
のあ「…………」ゴクゴク
のあ「……」カラン
のあ「(今日は嬉しい事があったから、フンパツして大盛りで……ふふっ)」
のあ「(でも……私がアイドルかぁ……)」
のあ「(突然の事で頭真っ白になって、仏頂面で名刺受取って無言で逃げちゃった…。あれマズイかなあ)」
のあ「(…………)」ゴクゴク
のあ「(……私ってそんなにイケイケな感じでは無いと思うけど、どうなんだろ?)」
のあ「(アイドルかぁ……アイドル…………)」
のあ「(とりあえず…、見学だけさせて貰おう)」
のあ「……」
のあ「……フッ」ニヤリ
店員「お待たせしましたー、こちら並おひとつになります」
のあ「ぁっ」
店員「お気をつけてお持ちください、アリガトウゴザイマシター」スッ
のあ「……」
のあ「(…………氷、食べたかった)」シュン
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【事務所】
真奈美「お疲れ様、プロデューサー君」コトッ
モバP(以下P表記)「ああ、真奈美さん。いつもありがとうございます」
真奈美「構わないよ。それで、今日来てた新人だけど……」
P「高峯さんですか? 銀髪の」
真奈美「クールビューティと言えば聞こえは良いが、日本人離れした容姿だ。目にした瞬間、SFの世界にでも迷い込んだと錯覚して、思わず息を呑んでしまったよ」
真奈美「あれは大物になるぞ」
P「俺も本当に驚きましたよ…。街中に一等目を引く容姿で歩いていたもので、無意識に追いかけて名刺渡しちゃいました」
真奈美「おや、目の前にもとびきりの美人がいるじゃあないか」
P「あっ、す、すみません。そんなつもりじゃあ……」
真奈美「ふふふっ、冗談さ。でも彼女を前にしたら、私も気後れしてしまいそうだよ」
P「いかにも尽善尽美といいますか、ミステリアスといいますか……」
P「俺のような凡人には一生無縁な、きっと厳かな生活とかしているんでしょうかね?」
真奈美「ん…、どうだろうな。確かにあの見掛けからは想像出来ないが……」
真奈美「案外、自堕落な生活をしていたりしてな」
P「まさか。それは幾らなんでも無いですよ。ははは……」
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【高峯宅】
のあ「……あっ!」
のあ「うっそ、うわあー……」
のあ「今日はスーパーの50円均一デーだったわ。あぁ、冷食買い溜めしたかった。うあーー……」
のあ「…………」
のあ「…………うどん茹でるかな……。でもコタツから出たくないわ…」モゾモゾ
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【事務所】
ガチャ
蘭子「闇にのまれよっ!(お疲れ様ですっ!)」バッ!
P「おう蘭子。おはよう」
蘭子「フッ。現世は虚を漂わせるセイレーンを顕現したかの如く身を凍てつかせてくれたわ (外はもうすっかり寒いですね、ふうっ)」
蘭子「時に我が盟友よ……(あと…、プロデューサー?)」
P「うん?」
蘭子「安らぎの棺の上で遊興を費やす美姫の様相は、我が追憶のページに刻まれておらぬが…… (向こうのソファで雑誌を読んでる綺麗な女の人は誰ですか?)」
P「ああ、蘭子には紹介がまだだったな。一週間前に新しく入った高峯のあさんだ」
蘭子「なんと! 新たなる仲間かっ! (わあっ! 新人さんですかぁ!)」
P「歳は蘭子の方が10も下だけど、アイドルとしてはお前が先輩だ。見本になれるように頑張れよ」
のあ「(……)」チラッ
のあ「(可愛い……。あの子、まるで西洋のお人形さんみたい)」ドキドキ
のあ「(でも変わった挨拶をしていたわね。『闇に飲まれよう』? 流行の言葉かしら、深いわね…)」
のあ「(是非ともお近づきになりたいわ。挨拶しておいた方が良いかしら? 私の方が後輩だから、私が先に……)」
のあ「(…………)」
のあ「(いや、自信無いし怖いし、やっぱり相手の出方を伺おう……。ああ可愛い……)」ドキドキ
蘭子「(ちょっと怖いけど……年下だし、私の方から挨拶した方が良いよね、うん……!)」
トコトコトコ
のあ「(…………ッ!!!)」バサッ!
蘭子「っ!」ビクッ
蘭子「(吃驚したぁ…………………………っ!?)」ギクッ
のあ「(…………)」ジロジロ
蘭子「(し、品定めするように無表情で睨まれてるっ…………き、気難しい人なんじゃ…)」オロオロ
のあ「(第一印象、第一印象…………)」ドキドキ
蘭子「わ、わが、我が名は神崎蘭……」
のあ「(優しそうで、親しみ溢れるような、笑顔で……よしっ!)」ドキドキ
のあ「……」
のあ「………」
のあ「…………」ニタァァ
蘭子「コッ」
のあ「…………」ギリギリ
蘭子「ひっ…………ぅっ……、ご、ごめんなさいぃっっっ!!」ダッ!
ピューーーン!
P「お、おい蘭子ー? 何処行くんだー??」
P「……」
P「すみません高峯さん。驚かせちゃいました?」
P「根は本当にいい子なんですが、コミュニケーションを取るのがちょっと特殊でして……」
P「……ん?」
P「高峯さん、どうしました? 口をぽかんと開けたまま固まっちゃって……」
P「高峯さーん? 聞いてますー??」ヒラヒラ
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【レッスンルーム】
P「(…………)」ジー
トレーナー「ワンツー、ワンツー!」
トレーナー「…はい、ストップ!」
のあ「……」ピタッ
トレーナー「いい感じです、のあさん。ここいらで、10分休憩入れましょうか」
のあ「……」
のあ「……分かったわ」
スタスタスタ
ガチャ バタン
トレーナー「……」
トレーナー「……見てましたか? さっきの彼女」
P「……うん」
トレーナー「新人には少し高いハードルのプログラムでしたが、息ひとつ乱さずに終始真顔でこなしてましたよ」
P「……うん。テンポも恐ろしい程正確だったね」
トレーナー「途中から良い部分じゃなくて、無理やり悪い部分を探してやろうと躍起になってた自分が恥ずかしいです……」
P「『体力には自信がある』と本人も言ってたけど、まさかこんなに早くダンスの基礎部分を全て完璧にこなせるとは……」
P「底が見えないな。こりゃあホントにトップ目指せるかも、彼女……」
トレーナー「スタイルも良いし、透き通るほど白い肌ってまさにあんな感じでしょうね」
P「この部屋の照明のせいか、一層白く見えたね。不健康にも見えるが、それでもあの動きは圧巻だ……」
トレーナー「淡々と卒なくこなす姿勢が、すごくカッコイイ……」キュン
━━━━━━━━━━
【女子トイレ】
のあ「オエエエっ……! ゲホッ、ばホっ……」
のあ「ハー、ハー、はーっ……」ガコン
ジャーーーー
のあ「はー…。ウッ……、ンふー、フゥー……」
のあ「(喉が焼ける、熱い…。昨日のビールがまだ体に残ってたわ……)」
のあ「(飲みすぎたわ………。素直にトレーナーさんに辛いって途中で言えば良かった)」ゴシゴシ
のあ「(でもそうしたら……情けなく見られるかな…?)」
のあ「(…………頑張ろ……)」ゴシゴシ
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【高峯宅】
のあ「……自然な笑顔って難しいわ。普通にやってのける人って実際普通に凄いと思う…」モゾモゾ
のあ「これじゃあ仕事にならないかも……。愛嬌を出すとまで言わずとも、せめて愛想笑いくらいは私も……」
のあ「……」スッ
のあ「…………え、えへっ★」グギッ
のあ「アー……何で人を食ったようなぎこちない笑みしか出来ないのかしら。女型の巨人みたい」
のあ「…………き、きゃは★」グバッ
のあ「うわぁ…。まだこれならキングボンビーの方が可愛げがあるわ」
のあ「ハァ…」
のあ「何だろ……。無茶ってのは若さゆえの特権であって、老いたらただ醜いだけなの?」
のあ「……」ドサッ
のあ「……ダメね、私も。諦めたらそこで試合終了よ」
のあ
コメント一覧
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- 2015年11月21日 23:10
- これは良いライトニングのあさんだった
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- 2015年11月21日 23:26
- のあさんの注文に対してことごとく違う物を持ってくる店員
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- 2015年11月21日 23:38
- いや誰だよこのモブ
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- 2015年11月21日 23:38
- そうか、既視感を感じていたのはライトニングさんだったのか
可愛い
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- 2015年11月21日 23:38
- ??「アタマの大盛りと言えばカワイイボクですよ!」
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- 2015年11月21日 23:41
- 凛は山岡屋に何か恨みでもあるのか
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- 2015年11月21日 23:42
- のあさん家大人のふりかけいっぱいありそう
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- 2015年11月21日 23:42
- …えふっ
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- 2015年11月21日 23:44
- はぁ~続き読みてぇよぉ~
書いてくれよぉ~~
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- 2015年11月21日 23:48
- のあさん「インターネットくださいっ!」キリッ
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- 2015年11月21日 23:50
- 改札に引っかかるのあさん
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- 2015年11月21日 23:53
- アニメしか見てないくせに偉そうにすんなカス
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