え?ゴミとオレンジが水中の水銀を除去してくれるんだって。
水銀が含まれてる水なんて怖すぎですよね。
食べ物や飲料水を汚染したり、体内で蓄積されれば人を死に至らしめる可能性がありますから。そこで、オーストラリアの研究チームが意外な物を使って、水中の水銀を取り除く方法をあみ出しました。
その意外なものとは産業廃棄物!
南オーストラリア州のフリンダース大学の合成化学者たちは、産業廃棄物の硫黄とリモネンから、サルファー・リモネン・ポリスルフィドという完璧なポリマーを生成することに成功しました。
研究者の一人がThe New Dailyに話したところによると、硫黄は石油産業から、リモネンはオレンジオイルを使っているので、柑橘系の製品を製造している業者から大量に材料を入手することができるそうです。そして、その2つの材料を使い柔らかい赤いゴム状の物質を作ったとのこと。
その赤いゴムを水銀で汚染された水の中に入れておくと水銀を吸収して水を浄化することができるんだとか。
この発見の良いところは、産業の副産物として硫黄は毎年7000万トン、リモネンは7万トン生産されており、これらは二次利用としての需要が低いところ。つまり、水銀を浄化してくれる赤いゴムを低コストで大量に生産できる可能性がるということなんですね。
現在、この研究チームはどのようにして商業用スケールで水銀浄化ゴムを生産できるのか模索中だそうです。
source: Angewandte Chemie International Edition via The New Daily
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
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