スマートウォッチにディスプレイは必須じゃない
スマートウォッチもブランド品が増えてきました。
Apple Watchに代表されるスマートウォッチ市場の成長は、スイスの腕時計メーカーに打撃を与えるものとして捉えられてきました。しかし高級腕時計メーカーのタグ・ホイヤーがスマートウォッチを発表したように、伝統あるメーカーもウェアラブル・コンピューターという新世界に踏み出すケースがいくつか出てきています。
今回スマートウォッチを発表したのは、スイスの腕時計ブランド「モバード」。ウォッチフェイスに数字のないミュージアム・ウォッチで知られる同社は、新型スマートウォッチ「Bold Motion」にもディスプレイを搭載しないという思い切った手法を採用しています。
Bold Motionはモバードとヒューレット・パッカードの協力で開発されました。時計部分はアナログで、時計針でユーザーに時間を知らせます。一方、ユーザーとのデジタルなコミュニケーションはバイブレーションと時計外周の12個のLEDランプで実現しているんです。
スマートフォンにメールが届いたり、SNSのアップデート、次のアポイントがあると、12個のLEDと真ん中のランプが光ってユーザーに通知します。これを見たらスマホをチェックすればいいというわけ。最初はランプの意味を覚える必要がありますが、毎日使っていればすぐに覚えられそうです。また、Bold Motionは歩数計としての機能も搭載しています。
Bold Motionはディスプレイを搭載しないことにより、大きなアドバンテージを得ています。それは、バッテリーが1週間も持つこと。毎日充電が必要な今時のスマートウォッチよりも、かなり気軽に、そして実用的に使えそうですね!
カラーはステンレススチールとブラックの2色で、対応OSはiOS 8以降とAndroid 4.4以降。価格は695ドル(約8万6000円)です。スマートウォッチは欲しいけれど、従来型の腕時計の良さもスポイルしたくない…というわがままを叶えてくれる、ユニークなプロダクトですね!
source: Mashable
(塚本直樹)