斬新で巧妙！ミツバチとの共同作業で創造する新しいアートの世界

2015年11月25日

こんなコラボレーションが実現できたなんて！そう思わず言ってしまいそうな興味深いアートの世界が誕生しました。

ミツバチの数は年々減少し、産地で有名とされる北アメリカやヨーロッパを始めとする多くの国々でその数が30％～50％にまで落ち込んでいると言われます。ミツバチの生息地が人間の手によって荒らされてしまい、住む場所がなくなってきているのです。

今回の主人公アガネサさんは、長年に渡りミツバチのような生産性のある昆虫を題材にした彫刻作品を手掛けています。

今回は、世界に向けて発信した　「ミツバチ減少化」の問題点を語った素晴らしい作品。何ヶ月もの時間をかけて徐々にハチの巣を彫刻作品に一体化させていく作業には忍耐力が必要だとこぼしています。おのずと、最後の部分を接着する瞬間は安堵の笑みがこぼれるそうです。　

ところで皆さん、想像できますか？　人間たちが陰から見ているのを知らずに、自分達の「アートの巣」に舞い戻るミツバチの姿を。さながら、想像以上に斬新な絵になることは間違いないかもしれませんね。

アガネサさんがミツバチとの共同制作に至る経緯は「自然への思い」と意欲満々です。

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作品に携わったアガネさんは1937年マニトバ生まれ。　カナダ人アーティストでありながら、野生の動植物に関してリサーチを続けていました。

その中でも「ミツバチの巣」の枝状構造についての研究と、またミツバチの巣が、今地球上から消えつつあることについて実態調査を行ってきました。そして、その類いまれな構造が、驚くほど機能的であることに気付いたのです。

学芸員であるキャシーさんはこの作品を見ながら、減少しているミツバチの数を悟るように「人間もミツバチも命ははかないもの。私達が通常感じる慈悲的な心がもっとあれば、ミツバチの生活も安定、向上するだろう」と語りました。

年々ミツバチの数が減少していることが世界中でクローズアップされています。

ミツバチは花の蜜を集めたり、花粉を交配するという農業の生産性においても重要な役割を果たしています。「刺すからキライ」「ハチミツは好き」などミツバチに対するイメージは人様々。そして今後は　「ミツバチを見かけなくなったことに危機感を感じる」と語る人も次第に増えてくるかもしれません。

アガネサさんが創造する彫刻の世界を通じて受けとるメッセージも忘れないようにしたいですね。
ミツバチとの不思議な融合作品、心に響くアートの新しい形がここにも誕生したようです。

[via：thisiscolossal]