2015年の暑さは史上最高。怒涛の新記録に気象学者もシロクマも真っ青
今年はなかなか寒くならないと思ったら。
国連の専門機関の1つ、世界気象機関(World Meteorological Organization)は、2015年の地表温度は史上最高を記録したと発表しました。産業革命前と比べて1℃も高くなるとか。こんなに暖かくなってしまった原因は、人間のさまざまな活動と、エルニーニョ現象だそう。これにより、2011年から2015年は、史上最高に気温の高い5年間になることが現時点で確定…。
世界気象機関のMichel Jarraud事務総長は、2015年の気象は嬉しくない新記録が目白押しだと、こう嘆いています。
今年の地球の気象状況は色んな意味で歴史的なもの。大気中の温室効果ガスの数値は最高記録をマーク。北半球の春にあたる3カ月間に計測した、世界の二酸化炭素濃度の平均も過去最高値に。海面温度は計測を開始してから最も高く、ずっと恐れていた1℃上昇のラインを超えてしまうだろう。2015年はどうやら歴史上最も暑い年になりそうだ。地球にとって悪いニュースばかりだ。
今年1月から10月までの記録では、地表の平均温度は1961年から1990年の平均値である14.0℃よりも0.73℃ほど高くなっているとか。
今年の冬はあんまり寒くなくてラッキー、なんて喜んでる場合じゃなさそうですね。シロクマやペンギンの身にもなって、地球のことを考えてみた方が…。
Source: World Meteorological Organization
Jamie Condliffe - Gizmodo US [原文]
(Aska T.)
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