ココア「英語の宿題が分からないって? お姉ちゃんに任せなさい!」
- 2015年11月28日 22:40
- SS、ご注文はうさぎですか?
- 5 コメント
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マヤ「3人で考えたんだけど分からなくってさー」
メグ「ココアちゃんなら分かるかもって思って……」
ココア「まあ中学英語ならお茶の子さいさいだよ!」
マヤ「おお、自信満々!」
ココア「そりゃあ高校生ですから!」
チノ(この前英語で赤点取ってましたけどね)
ココア「……あー、このパターンの問題ねー……はいはい」
メグ「わあ! 解き慣れてそうなセリフー!」
マヤ「いやー、チノの家で勉強会やって正解だったね!」
メグ「こういうとき高校生はホント頼りになるよねー!」
ココア「あはは……」
チノ「どうですか、ココアさん?」
ココア「……」
メグ「ココアちゃん、解けそう?」
ココア「……」
マヤ「……もしかして解けないの?」
ココア「い、いや! 解けないなんてことはないよー!」
チノ「ココアさんが英語苦手なのは知ってますし……」
ココア「む、無理なんてしてないよ!」
チノ「でも……」
ココア「いや、実はもう答えは出てるんだよ!」
ココア「だけどね、どうやって解説しようかなーって考えてて……」
マヤ「おお! もう解けちゃったんだ!」
メグ「スゴーイ!」
ココア「ハハハ……」
チノ「……」
ココア「え゛」
マヤ「実は提出が明日でさー、けっこう切羽詰まってるんだ」
ココア「そ、そうなんだ……」
ココア「……」
ココア「あああ! ちょっ、ちょっと急にお腹の具合が……」
メグ「ええっ! ココアちゃん大丈夫?」
ココア「ご、ごめんねー! ちょっとお手洗いに行ってくるよ!」
バタン
マヤ「ココアのやつ、大丈夫かなー?」
チノ(ココアさん……)
ピポパ! プルルルルルル
『はい、もしもし』
ココア「あ、シャロちゃん!? 今すぐ解いてほしい問題があるんだけど!」
『はあ? 何よいきなり……』
ココア「今すっごく追い込まれてるの! お願い!」
『わ、わかったわよ……どんな問題?』
ココア「中学英語だから、シャロちゃんならすぐできると思う!」
『え、中学英語ならアンタでもできるんじゃ……』
ココア「できないから電話してるのっ、もう!」
『ちょ、逆ギレしないでよ……』
ココア「うん、読み上げるね?」
ココア「えーと……」
ココア「"すとらんじいずおうらしつあちおんへらうぽんえあらつ"」
ココア「これを訳してほしいの!」
『は? なんて?』
ココア「"すとらんじいずおうらしつあちおんへらうぽんえあらつ"」
『……それ本当に英語なの?』
『アンタの発音が下手すぎんのよ!』
ココア「仕方ないんだから……じゃあメールで送るから早くね!」
『なんで微妙にえらそうなのよ……まあいいわ』
ココア「じゃあ一回切るね」
『はいはい』
ピッ
ココア「じ、時間がないよ……! 早くメールで問題文を……!」
チノ「送る必要はないです」
ココア「!」ビクッ
チノ「分からないなら最初から正直に言えばいいものを……」
ココア「い、いや……分からなかったわけじゃないよ……!」
ココア「ただやっぱりさ、中学英語にしてはかなり難しい問題だったし? 一応シャロちゃんの意見も聞いておこうと、ね」
ココア「うん、それくらいレベルの高い問題だったよ! 中学英語にしてはね!」
チノ「まあ、もう解けたんでシャロさんの意見も必要なくなりましたけどね」
ココア「え」
ココア「解けたの……? あの問題を……?」
チノ「どうせお手洗いかどこかで時間稼ぎしてるんだろうと思って、ココアさんに伝えにきたのですが……」
チノ「まさかシャロさんに電話で聞いているとは……」
ココア「う、うう……だって……」
チノ「本当にしょうがないココアさんです」ジトー
ココア「そんな目で見つめないで!」
ココア「だってだって! 高校生なのに中学の問題が解けないなんて、お姉ちゃんの威厳が無くなっちゃいそうで……」
チノ「最初からそんなの無いです」
ココア「ひどいよチノちゃん!」
ココア「せめてメグちゃんとマヤちゃんには秘密にして!」
ココア「あの2人の前では頼れるお姉ちゃんでいたいの!」
チノ「そもそもココアさんはあの2人のお姉さんではありませんが……」
チノ「まあいいでしょう、私の口からはメグさんマヤさんには言いません」
ココア「……本当?」
チノ「ええ、約束します」
ココア「ありがとう! チノちゃん大好きー!」ギュー
チノ「だ、抱き着かないでください!」
ココア「絶対、絶対だよっ!?」ギュウウ
チノ「く、くるし……っ」
ココア「ああっ! ご、ごめんねチノちゃん!」
チノ「……心配しなくても、私は口が堅い方です」
ココア「それなら安心だよー」
チノ「……」
チノ「まあ、私の口からは言いませんが……」
マヤ「直接陰から聞いてたりして」ヒョコ
メグ「ココアちゃん……」ヒョコ
ココア「」
ココア「うっ」グサ
メグ「『答えはもう出てる』って言ってたのは……ウソだったの?」
ココア「う、嘘じゃないよ……!」
ココア「ただ、ちょっと自信がなかったからシャロちゃんに確かめようとしただけで……」
マヤ「じゃあその『答え』を聞かせてよ! 私たちの出した答えと同じかどうか確かめたいし」
ココア「うっ……」
ココア「そ、それは……」
マヤ「ほらー言ってみてよー!」
ココア「え、えーと……」
マヤ「ほらほらー!」
ココア「あ……ああ……」
チノ「こ、ココアさん!?」
メグ「どこ行くのー!?」
バタンッ
チノ「……逃げちゃいました」
マヤ「……ちょーっとからかいすぎたかなぁ」
ココア「シャロちゃああああん!」ズビズビ
シャロ「うわっ! どうしたのよアンタ!」
ココア「チノちゃんの英語の宿題が私に解けなくて……」
ココア「それなのにチノちゃんたちが先に解けちゃって……」
シャロ「ああ……さっきの謎電話はそういうことだったのね」
ココア「これじゃ私もうお姉ちゃんって呼んでもらえないよおお!」ズビズビ
シャロ「心配するのは自分の学力でしょ……」
シャロ「えぇ……中学英語くらい自分で復習できるでしょ」
ココア「それができたら苦労はしないよ! もうっ!」
シャロ「開き直らないでよ……」
ココア「お礼に数学教えてあげるからー!」
シャロ「私別に数学苦手じゃないんだけど」
ココア「じゃあ理科!」
シャロ「理科も苦手じゃないわ」
ココア「じゃあ何の教科が苦手なの!」
シャロ「そもそも勉強は苦手じゃないわ」
ココア「じゃあ私……シャロちゃんに何もしてあげられないじゃん!」
シャロ「別に何もしてくれなくても……」
ココア「うぅ……自分の無力さが悔しい……!」
シャロ「聞いてる?」
シャロ「要らないわよ!」
ココア「これが私の今の手持ち全部……」
シャロ「138円!? なんでそれだけしかないの!」
ココア「給料日前だから……」
シャロ「もうっ! お金積まれたからやってあげるってものじゃないわよ!」
ココア「くぅ……じゃあやっぱり私の体が目当てなんだね?」クネクネ
シャロ「追い出すわよ?」
ココア「すみませんでした」
シャロ「はあ? どういう意味よ
コメント一覧
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- 2015年11月28日 22:53
- シャロちゃんが天使ってこと?
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- 2015年11月28日 23:17
- >>1
その通りだな
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- 2015年11月28日 23:27
- 珍しく平和なやつまとめてきやがったなこのハナクソめ
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- 2015年11月28日 23:29
- リゼ「私だ名前すら出てないんだが」
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- 2015年11月28日 23:39
- ほのぼのしますなぁ。
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