寄宿学校のジュリエット(1) (講談社コミックス)

『寄宿学校のジュリエット』というロミオとジュリエットを現代風に味付けしたラブコメがなかなかどうして。そもまったくチェックしてる漫画では無かったのですが、ちょっと前に週マガ本誌で読み切り掲載されたのを読んでみれば自分好みで、ネットで1話を試し読みしてハートをキャッチされた次第です。

寄宿学校、ダリア学園。敵対する2つの国の生徒が通う、この名門校に、許されぬ恋に悩む学生がいた。東和国寮の1年生リーダー“犬塚露壬雄”。彼の想い人は、宿敵・ウエスト公国寮の1年生リーダー“ジュリエット・ペルシア”。すべては、犬塚の命がけの告白からはじまった!!絶対にバレちゃいけない恋物語、開幕!

<レッツ1話の試し読み>
『寄宿学校のジュリエット』(マガメガ公式)

敵対してる2つの国の生徒が通う学園、それぞれのリーダー格の男女が内緒で付き合っているというもの。ロミオとジュリエットを下地に味付けしたラブコメなり。まあキモは1話の面白さですね。主人公の犬塚露壬雄(ロミオ)がずっと好きだったジュリエット・ペルシアに告白してOKを貰う話ですけど、これがむちゃくちゃ良すぎた。いやもうクチャクチャだ。

1
告白しての反応

圧倒的な可愛さである。

どうもこの『寄宿学校のジュリエット』という作品は、ここが見せ場だ!さあどうだ萌えてみろ!ってぐらい作者の意気込みというか心意気が感じられドカンと1ページ丸々使ってペルシアのあざと可愛い1シーンをぶっ込んでくるわけです。

1話目で色々とあった末にロミオの告白絶叫に「はぁっ?」(ボッ)の超反応には悶絶必死の威力であった。頬をニヤニヤさせるどころかいう次元じゃない。ヤバイです。どれくらいヤバイかっていうと、DS版ドラクエ8のエスタークぐらいヤバイ。なにこれ?レベル99で種ドーピングしたのに歯が立たないんだけど。ドラクエなんて「たたかう」「ぼうぎょ」「にげる」のお手軽さがウリなのに、なんで頭使って戦略練るんだよ!ダメージ1000超えとかアホかよ!

それぐらいペルシアはヤバイ。
つまり一撃でやられたね。守備力という概念無意味

2
ヤバスギ

告白後の「はぁっ?」(ボッ)の威力もさることながら、そのまま痴話喧嘩の末に付き合うのOK出すシーンも超弩級。告白されてふざけないでと痴話げんかした後の高度な時間差「付き合ってあげる」攻撃である。こいつは脳がトロケるぜ!

その後も、ここがハートをときめかせるシーンね!というメッセージのように1ページ丸々使ってあざと可愛いシーンをぶっ放してくるわけ。2話目、3話目ともなるとこちらも、ある程度防御をしているのに、防御など関係無いとばかりにハートをブレイクさせてきます。「ギャップ」「不意打ち」「本音」のトキメキ3大要素を1ページ丸々使って繰り広げられちゃね。心の琴線を鷲掴みも仕方ない。

ペルシアは「純粋さ」と「可憐さ」を兼ね備えた優良お嬢様キャラですね。
サービスシーン(着替え)にもどこか気品というか優雅さがあった。

しかし、ラブコメの花といえば「付き合う前」→「天下分け目の告白」の過程に頬をニヤニヤさせ手に汗握るものですが、その辺を1話でやってしまったのはもったいない気もする。付き合った後もイチャイチャこそキモですが、設定上の都合で全然イチャイチャできん

3
寄宿学校のジュリエットのパターン

イチャイチャしようとするも邪魔が入る。
両者は周りに絶対にバレてはいけないので戦わざるを得ない。恋は戦いというが、物理的に戦うなんて。もっとイチャイチャ見たいんじゃ!

まあ、そういう設定故に、各話ラスト付近の防御不能の1ページ使ったあざと可愛いペルシアのギャップ萌えにハートを貫かれるんですが。イチャイチャする事自体が希少価値を上げてるのも分かるけどね。ついでに欲を言えばペルシア側の「好きになった」の描写がもっと欲しいかな。かな。「世界のルール変える」でオチたのは分かるけど。

それはそうと、もう1人ヒロインらしき蓮季というキャラがいるんですが…。

4
蓮季

哀れ…

最初から扱いがぞんざいすぎる。1話目から必死に主人公に好意をアピールしてるのに次のコマにはいねーし!あまりにあまりな適当で心遣いゼロパーセントです。完全にアウトオブ眼中ですからね。ヒロインとしては最初から手の施しようのない末期状態といえる。

もはやアテ馬とかカマセ犬にもなれてない。「愛は時に仕える道化ではない」はロミオとジュリエットの名言だけど、蓮季は道化そのものです。せっかくの「わがままボディ」が実にもったいない。主人公の一途さを引き立てるのはわかるが、せめてペルシアのヤキモチ焼かせ要因ぐらいの引き立て役として頑張ってもらいたいものです。

まあ、なんのかんのでペルシアの為に頑張る主人公には好感が持てるし、それによって天使の笑顔になるペルシアは超可愛いし。頬肉を思い切り弛緩させてしまいますよね。ペルシアの笑顔が最高すぎるんですよ。うん。ペルシアが喜ぶ姿が至高なんです。天使なんです。

5
ペルシアの喜びが至高

「嬉」しいという字は女を喜ばすと書きますからね。読んで字のごとくです。ペルシアが喜ぶと本当に嬉しい。キレイにオチました。まる。

寄宿学校のジュリエット(1) (講談社コミックス) 寄宿学校のジュリエット(1)
【kindle】寄宿学校のジュリエット(1)

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