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オフィスで紙を再生する製紙機 PaperLab、エプソンが発表。水を使わず繊維に粉砕、再成形してアップサイクル - Engadget Japanese



エプソンがオフィス向けの製紙機 PaperLab を発表しました。PaperLab (ペーパーラボ)は使用済みの紙を繊維にまで粉砕して結合・加圧成形することにより、さまざまな厚さや色の新しい紙を製造できる機械。

使用済みの紙を古紙回収や製紙施設などへ運ぶ必要がなく、オフィス内で循環サイクルが成立します。シュレッダーどころではなく微塵に分解するため、当然ながら文書を完全に抹消できることも売りのひとつです。



エプソンがPaperLabのために開発したという技術が、水を使わずに紙を分解し製紙する「ドライファイバーテクノロジー」。エプソンいわく、一般的にはA4紙一枚を作るためにコップ一杯程度の水を必要とするのに対して、PaperLabでは内部の湿度を保つための少量以外には水を消費せず、紙から紙を作り出します。

水資源を使わないことに加え、オフィスから出さずに循環を成立させることにより、古紙回収や製紙工場への輸送について資源を消費せず、CO2の排出を抑えられる点もアピールします。



性能諸元は、使用済み用紙をセットして再生開始までは約3分、製紙スピードはA4用紙14枚/分。1日8時間稼働させれば6720枚。

印刷済みのコピー用紙からインクを剥がしたり消したりして再利用する仕掛けはすでにありますが、PaperLab は繊維にまで分解することで完全なシュレッダーにもなること、分解後に加える結合素材の調整により紙の白色度や色、強度などを調整できること、用途に応じて厚みの違うA3 または A4用紙が作れる点が特徴です。

なお製紙工場の大型機械に比べれば小型であるものの、サイズは幅2.6m x 奥行き1.2 x 高さ1.8m。エプソンはPaperLabの開発機を12月10日からの「エコプロダクツ」で展示予定。製品化は2016年の予定です。



色紙も作れます。繊維に分解しても元のインクでだんだんと色が濁り劣化していきそうですが、分解後に色材を除去するプロセスがあります。
オフィスで紙を再生する製紙機 PaperLab、エプソンが発表。水を使わず繊維に粉砕、再成形してアップサイクル

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