御坂「エイジ・オブ・ウルトロン」
- 2015年12月02日 23:10
- SS、とある魔術の禁書目録
- 0 コメント
- Tweet
御坂(私達は忘れていた)
御坂「大丈夫?佐天さん・・・」
佐天「・・・すみません御坂さん・・・もう・・・私を置いて行ってください。その方がずっと・・・」
御坂「佐天さん、気をしっかり持って。まだ希望はあるはずよ」
佐天「私なんかお荷物になるだけですよ。希望があるとすれば御坂さんと・・・スパイダーマンさんだけ。そのスパイダーマンさんも生きているかもわからない・・・」
御坂「大丈夫・・・きっとスパイディはやってくるわ。あいつのことだもの、どっかから仲間を集めてきて――」
・・・・・・rrrrrrRRRRR
御坂「!マズイ・・・ヤツに見つかった」
佐天「そ、そんな!」
御坂「佐天さん!逃げて!私がなんとかする!」
ウルトロン【ヒューマノイド生命体、2体確認。殲滅ヲ開始スル】
御坂「早く!佐天さん!」バリバリバリ!
佐天「で、でも――」
ウルトロン【人類ハ殲滅スル】SHAAAAMM!
佐天「!」
御坂「佐天さん!!!」
御坂(ウルトロンが、どれほど恐ろしい存在かを)
御坂「恵まれし子らの学園」
御坂「永遠のヒーロー達」
御坂「MARVELS in 学園都市」
御坂「私達の、親愛なる隣人」
スパイダーマン「学園都市からの留学生」
スパイダーマン「科学サイド、チームアップ!」
このSSは上記の続編となります。なげえな。アメコミ用語などに関する注釈を加えますが、ミスや間違いなどがあるので注意
注釈は全て>>1の知識というわけではなく(特にキャラクター説明などは)色んなサイトも参考にしてます
―学園都市―
強盗「う、動くな!動くと引き金を――」
POW!
強盗「ウゲッ!」バタッ
スパイダーマン「記録更新かな。学園都市での強盗やっつけレースは僕のぶっちぎり一位だ」
黒子「御苦労さまですのスパイダーマンさん。息を吐くように事件を解決しますのね」
スパイディ「息を吸うように犯罪が起こるこの街をなんとかするべきだと思うよ。もうお約束になってるけどさ」
初春「強盗はアンチスキルに引き渡しましたし、私達の今日の活動はあがりですね。この後御坂さんと佐天さんと一緒にゲームでもやろうかって話になってるんですよ。ほら、あのイカのやつ」
スパイディ「悪いね初春。僕ぁこれから収容所で囚人達に改心してもらうための演説会と、子供達とのふれあい感謝デーだよ。その後ビルの窓ふき」
黒子「幅広い活動ですのね」
初春「お疲れ様です」
スパイディ「全然平気さ。悪人と命の奪い合いするよか、ずっとね。じゃ、おつかれさまー」THWIP
黒子「あの方、そのうち過労で倒れるのではないかと心配になりますわ」
佐天「あ、帰ってきた」
御坂「おっそい二人とも。もう30分も待ってるわよ私達」
初春「お待たせしてすみません。ちょっと強盗がドンパチしてたんで」
佐天「またかー。飽きないねぇ」
御坂(感覚がおかしくなってる)
黒子「あのですね、言っておきますがここはジャッジメントの支部であって私達の溜まり場ではありませんのよ」
佐天「かたいこと言わない言わない。今更いまさら」
黒子「ぐっ・・・たしかに今更すぎて・・・」
御坂「ま、これも平和だからこそよね。以前はとんでもヴィランが何人も攻めてきたり、私達がスパイダーマンの世界に行ったり、てんやわんやだったものね」
初春「ですね。平和を謳歌できるってすばらしいことですね」
【そう、その通り】ヴィジョーン
佐天「ワ!・・・びっくりしたぁ」
御坂「ウルトロン、前フリ無しに突然現れないでよ。ビックリするじゃない」
ウルトロン【私は学園都市の全モニターにアクセスできるからな。まだ慣れないのか?】
黒子「突然パソコンの画面にウルトロンが現れることに慣れたくはありませんの」
ウルトロン:MARVELの大物ヴィランにして、史上最悪のロボット。アントマンことハンク・ピムが作ったロボットだが、ピムの思惑とは別に独自に学習、進化しはじめ、反旗を翻した
自己進化を繰り返し、ピムとアベンジャーズを倒すべく何度も激突することに。世界一強固な金属アダマンチウムで造られたボディになり、アベンジャーズ総出でやっとなんとかなるレベルになったり
たとえ破壊されてもその都度あらゆる手段で復活(他人を洗脳して修理させる、ネットワーク上にプログラムを残しておくなど)してくる強敵で、永遠にアベンジャーズと戦う悪役
実写映画『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』でも登場し、コミックとは設定が違うものの、大いに暴れた
このSSでは、二度学園都市を襲撃し、『御坂「恵まれし子らの学園」』にて上空の人工衛星にプログラムを押しこめられ、悪事ができなくなってから改心(!)した
以降はツリーダイヤグラムの代わりに天気予報やったり学園都市のモニターを使って放送したりとただのバーチャルアイドルみたいになっている
佐天「おっかないね」
初春「いろんなヴィランがいましたけど、二度も攻めてきたのはウルトロンさんだけでしたね」
黒子「・・・なにか企んでたりしませんわよね?」
ウルトロン【今さら私が?自身のボディもないのに?いまや帯番組のナレーションを担当しているのだぞ】
黒子「それはそれで恐るべきことですわ」
佐天「今やウルトロンさんは人気者ですから」
御坂「こないだウルトロンとアベンジャーズの戦いを映画化してたわよね。DVD、BDが11月4日に発売するらしいし」
ウルトロン【私の活躍をぜひおうちで楽しんでもらいたくてね】
黒子「キャラ崩壊どころの問題じゃありませんの」
初春「スパイダーマンさん言ってましたよね。ウルトロンがいいモンになるなんて僕らの世界じゃありえないどころか、口にしただけで失笑されるって」
ウルトロン【私も昔はワルかったので】
黒子「よくもまぁそんな・・・」
御坂「二度もやられればさすがに懲りたってことでしょ。もしまた人類せんめつーだのなんだの言い始めたら叩きのめしてやればいいのよ」
佐天「おっかないね」
ウルトロン【試してみるか?】
御坂「え?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
御坂「どうだった?」
黒子「確認できる限りは風紀委員支部は全滅・・・警備員の方が数チーム救助活動を行っていましたの。それ以上の距離は危険すぎて・・・」
御坂「・・・そう」
初春「あのっ・・・私達の学校は?・・・」
黒子「・・・廃墟と化してましたの」
初春「そんな・・・」
御坂「こんなことになるなんて予想もしなかった・・・まさか・・・・・・ウルトロンがまた学園都市を攻撃するなんて・・・」
黒子「そして、私達は負けた」
御坂「っ!・・・黒子」
黒子「事実ですの。完全に出し抜かれましたわ。ヤツは自身のプログラムをコピーして増殖させ、学園都市中のコンピューターに転送していたんですの。ボディを無数に制作し、自身を器に入れ、潜伏させていた」
黒子「それに気付かず私達はぬくぬくしすぎていましたの。ウルトロンは改心したと・・・そんなことは決してありえないのに。学園都市中に配備された無数のウルトロンが一斉に、同時に攻撃を開始するなんて」
初春「しかも、全てのコンピューターを支配していた・・・ウルトロンは学園都市そのもの・・・勝てるわけがないんですよ・・・」
御坂「二人とも、自分達の敗因を整理するヒマがあったら佐天さんをはげます言葉を考えるほうがずっと有意義なんじゃないの?」
佐天「・・・・・・」
黒子「・・・ずっとああやって、膝をかかえたままですのね」
初春「無理もないですよ・・・学園都市が崩壊したんですから」
翻訳されてるものでは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』に収録されてる『ウルトロン・アンリミテッド』が最高ですよ。ほんと、これがウルトロンだ!って感じで
90年代後半のエピソードなので古き良きヒーローコミックって感じもしますし、なによりウルトロンの強さがたまらん!難攻不落のウルトロンを相手に全力でぶつかるアベンジャーズの面々が最高にかっこよくて・・・
ちなみにこの本にはウルトロン初登場エピソードも収録されてます
あと、原書のみで邦訳はされてませんが『レイジ・オブ・ウルトロン』もいいですよ。ウルトロン大暴れでたまりませんわ・・・
佐天「・・・・・・はぃ・・・」
黒子「ここでジっとしていては見つかりますわ。常に移動し続けるか、絶対に見つからない隠れ家を探さないと」
初春「!・・・皆さん!アレを!」
ウルトロン【ヒューマノイド生命体発見、殲滅スル】FOOOM
御坂「ウルトロン!こちらには気づいていない・・・!向こうに人影が!」
男子生徒「や、やめろ!見逃してくれぇ!」
女子生徒「助けてー!」
御坂「黒子!佐天さんと初春さんをつれて遠くに空間移動して!」ダッ
黒子「おねえさま!」
御坂「こんのぉ!」ビリビリビリ
ウルトロン【攻撃ヲ感知。高レベル能力者ト判断】ZAAAK
御坂「タフネスがウリか知らないけど、この電力ならどう!?」ヴァリヴァリヴァリ!
ウルトロン【ガガッ――ガ――無駄なあがきだ御坂美琴】ヴィジョーン
御坂「・・・ご本人の御登場ね。量産型に街を見まわらせて、本体はひこもってると思ってたわ」
ウルトロン【このボディ端末に私の主人格プログラムを転送したのだ。君は直々に叩きつぶしたくてね】
御坂「ずいぶん人間くさいこと言うじゃないの」
ウルトロン【そうでもない。君がとっさに助けた二人の男女はいちもくさんに逃げただろう?助けに来てくれた君を置いて。人間とはそういうものだ。私はまだまだだよ】
御坂「イヤミなヤツ」
ウルトロン【これでも紳士的な話し方を意識しているのだ。勝者の余裕といったところか】
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク