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ボルト・クランク「他人とは食生活が合わない」チノ「えっ……」|エレファント速報:SSまとめブログ

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ボルト・クランク「他人とは食生活が合わない」チノ「えっ……」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:28:19.60 ID:0Fw7F3ZJ0


チノ「あの、ご注文は……?」

ボルト「悪いが」


ガサゴソ、カリッ、ボリボリ


ボルト「他人とは食生活が合わない」

チノ「えっ……」


チノ「ネジを、食べてます……」




      「EAT-MAN」×「ご注文はうさぎですか?」


          『ご注文はネジですか?』






2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:31:52.21 ID:0Fw7F3ZJ0





3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:36:51.59 ID:0Fw7F3ZJ0


ティッピー「相変わらずじゃな、ボルト」

ボルト「…………」ボリボリ

チノ「お知り合い、なんですか?」

ティッピー「ボルト・クランク、世界一の冒険屋じゃ」

チノ「冒険屋……」


チノ「その、冒険屋さんのお仕事は、ネジを食べることなんですか?」

ボルト「違う」ボリボリ


ティッピー「……お前は本当に変わらんな」

ボルト「そういうアンタは、随分変わったな」

ティッピー「うるさいわいっ」




4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:42:44.00 ID:0Fw7F3ZJ0


ココア「あれ? チノちゃんがお客さんと話してる」

ココア「どうかしたの?って」


ボルト「…………」

ガリッ、ボリボリ


ココア「わぁーー!!」

ココア「お客さん何してるの!?」

ココア「ペッしないとダメだよ!! ペッ!!」


ボルト「…………」


チノ「ココアさん、ボルトさんはネジが食べれるらしいです」

ココア「えぇっっ!?」

チノ「私も、まだ信じられないのですが……」

ココア「……手品師なの?」

ボルト「冒険屋だ」




5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:49:21.90 ID:0Fw7F3ZJ0


ココア「冒険屋!? なんかカッコいい響き!!」

ボルト「…………」

ココア「冒険屋ってネジを食べる以外なにするの!?」

ボルト「ネジを食べるのは仕事じゃない」

ティッピー「冒険屋は、依頼されたら何でもやる仕事じゃよ」

チノ「何でも屋さん、ということですか?」

ボルト「冒険屋だ、何でも屋じゃない」

チノ「な、なるほど……(何か違うのでしょうか……)」

ティッピー「世界中を冒険するから、冒険屋なんじゃよ」


ココア「緑のロングコートで世界中を冒険……カッコいい!!」

ココア「私もなる!! 冒険屋になりたい!!」


ボルト「やめておけ」

ボルト「お前に冒険屋は似合わない」


ココア「えぇ~~!? なんで~~!?」


ボルト「その服のほうが似合っている」




6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 14:57:26.08 ID:0Fw7F3ZJ0


ティッピー「そうだボルト。カウンターの電球が切れてるんじゃ、交換してくれんかの?」

ボルト「それは違う依頼か?」

ティッピー「お前の背丈なら楽なもんじゃろ、ササッと終わらせてくれんか」

ボルト「あぁ、手早くやってしまおう」


チノ「待って下さい。あそこの電球は外すのにコツがいるので私がやります」

ココア「でもチノちゃんじゃ全然背が足りないよ?」

チノ「むっ……。確かに届きませんからココアさん脚立を持ってきて下さい」

ココア「チノちゃんが怒った~~!!」

チノ「怒ってません。ココアさん早く行って下さい」

ボルト「…………」

チノ「それにお客さんにこんな事をやらせるワケには」

ボルト「…………」

チノ「な、なな、何ですか?」

ボルト「こうすればいい」

チノ「わっ、きゅ、急に何を、お、下ろしてくださいっっ」

ボルト「電球を外してくれ」

チノ「えっ……」

ボルト「外すコツがあるんだろう?」

チノ「あ、はい……」


チノ「いきなりで驚きました……」

ボルト「依頼内容が早くしろだったんでね」




7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:04:05.62 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「チノをどうするつもりだ変質者!!」

ボルト「…………」

チノ「あ、リゼさん……」

リゼ「大丈夫だチノ、安心しろ。すぐに私が助けてやるからな……!!」


ココア「リゼちゃん待って~~!!」

チノ「リゼさん誤解です……」


リゼ「そこの大男、私の銃がどこを狙っているか分かるか?」

ボルト「…………」

リゼ「銃口がお前の急所を確実に狙っているぞ……!!」

ボルト「そのようだ、いい腕をしている」

リゼ「大人しくしてもらおうか……!!

ボルト「…………」


ガリッ、ボリボリ、ボリボリ


リゼ「わ、私の、銃を、食べて……」




ティッピー「美味いのか、それ」


ボルト「おもちゃの味だ」






8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:13:23.12 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「本当にすまない!!」

リゼ「まさかチノの知り合いで、電球を交換しようとしてただけなんて……」

ボルト「…………」ボリボリ

チノ(……厳密には私ではなく、お爺ちゃんの、ですが……)

ココア「もう、リゼちゃんはあわてんぼうさんだなぁ」

リゼ「し、仕方ないだろう、ボルトさんみたいなお客さんはウチじゃ珍しいんだから」

チノ「確かに、そうですね」

ココア「夜のラビットハウスのバーのほうが似合ってる感じはするね!!」

ボルト「俺もそう思う」




9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:18:08.76 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「ところで、なんでココアは脚立を持ってるんだ?」

チノ「ココアさん遅すぎます、もう終わりました」

ココア「えぇ!? っていうかチノちゃんどうやったの!?」

チノ「それは……内緒、です……」




ボルト「店の雰囲気も随分変わったようだ」

ティッピー「騒がしい店になった、お前も落ち着かんじゃろう?」

ボルト「そうでもない」

ティッピー「なんじゃ、お前のことだから砂漠のほうが落ち着くとか言うかと思ったが」

ボルト「そろそろ砂漠も見飽きてきた頃だったんでね」


ボルト「たまには、華がある場所も悪くない」




10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:27:26.75 ID:0Fw7F3ZJ0


「キャーーーー!!!!」


「ひったくりだーーーー!!!!」




リゼ「なにっっ!?」


チノ「店の外、結構近くから聞こえましたね」

ココア「チノちゃん危ないよ!! もし犯人が立て篭もりに来たらどうするの!?」

チノ「そう、ですね。一応お店の鍵を閉めましょうか」

ココア「って、リゼちゃんがいないーー!?」

チノ「ま、まさか、ひったくり犯を追いかけて……」


ティッピー「まぁ大丈夫じゃろ」

チノ「ティッピー……?」

ティッピー「奴が付いてるなら安心じゃ」


ココア「そういえばボルトさんもいないよ!?」


ティッピー「久し振りに、世界一の仕事ぶりを見せてもらえるかの」




12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:34:43.97 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「こんなときに分岐道なんて……」

リゼ「犯人はどっちかに行ったんだ、どっちだ……!?」


ボルト「…………」ボリボリ


リゼ「うわっ!? って、ボルトさん!?」

ボルト「危険だ、後は警察に任せて」

リゼ「ボルトさん、いいところで出会った、困ってたんだ」

ボルト「おい」

リゼ「私はこっちの道を行く、ボルトさんはあっちの道を頼む!!」


ボルト「待て」


ボルト「持っていけ」


シュッ、パシッ


リゼ「これ、さっき食べられた、私のモデルガン……」


リゼ「助かる、今これがあればいいと思ってたんだ!!」


ボルト「…………」




13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:48:26.01 ID:0Fw7F3ZJ0


犯人「クソッ、行き止まりか……!!」


リゼ「観念するんだな、もう逃げ場はないぞ!!」


犯人「なんだ追いかけて来てたのは、嬢ちゃんか」

リゼ「動くな!!」

犯人「じゅ、銃……!?」

リゼ「大人しく交番に行ってもらおうか」

犯人「……クク、そんなハッタリが効くかよ」

リゼ「なに?」

犯人「俺は銃に詳しいんだ。勿論それは本物じゃねぇし、見たところ改造もされてねぇ」

リゼ「そ、それは……」

犯人「そんなの撃たれても痛くも痒くもねぇんだよ!!」




「なら試してみるか?」






14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 15:55:09.04 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「ボルトさん!?」

犯人「クソッ、仲間がいたのか……!!」


ボルト「銃に詳しいらしいな」


ボルト「この俺が持っている銃は、本物か偽物か、当ててみてくれ」


犯人「バカか、そもそもこの国に本物の銃なんか……」

ボルト「どうした?」

犯人「いや、そんな、外国で撃ったことあるが、まさか、それ……」

リゼ「ほ、本物……?」

ボルト「試してみよう」

犯人「ひっ……」


ボルト「撃てば本物か偽物か分かる、銃とはそういうものだ」


犯人「や、やめ、やめてくれ……。撃たないで~~!!」




15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 16:01:42.76 ID:0Fw7F3ZJ0


警察「ご協力感謝します」




リゼ「あの、ボルトさん、その、ありがとう。助かったよ」

ボルト「気にするな、それより」

リゼ「今回のことで反省したよ。もう無茶な真似はしない」

ボルト「そうか」

リゼ「……私は、冒険屋にはなれそうにないな」

ボルト「そうでもない」

リゼ「えっ……?」


ボルト「冒険屋に一番必要な資質を、お前はもう持っている」




17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/02(水) 16:13:17.36 ID:0Fw7F3ZJ0


リゼ「それにしても、まさか本物を持ってるなんて驚いたよ」

ボルト「本物?」

リゼ「そのボルトさんが持ってる銃のこと」

ボルト「…………」

リゼ「なんでそん
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 22:18
      • 懐かし
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 22:26
      • 湖に浮かぶ月明かり
        寄り添ったせつないためいき
        明日にたどり着けずに2人はただ夜をさまようばかり
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 22:40
      • 吉富作品のSSもっと増えてほC
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 23:00
      • まさか世界一の冒険屋をここで見るとは…
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 23:04
      • 今連載してるやつも買おうかな
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 23:08
      • まさかEAT-MANのSSをごちうさクロスで見ると思わなんだ
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年12月02日 23:19
      • 完成のセリフがない、やり直し

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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