「アリさんマークの引越し社」として有名な引越社関東(本社:愛知県名古屋市)

が、社員不適切な処分を下した問題をめぐるトラブルで反論しています。

画像:【井ノ口晃平副社長】
井ノ口晃平副社長

今年の「ブラック企業大賞」の候補にもノミネートされた同社。

トラブルの発端は残業代の未払いや長時間労働、荷物破損や車両事故の損害を給与から天引き

するなどの不当な労働環境を改善しようと、営業担当だった男性社員(34才)がプレカリアートユニ

オン(合同労働組合)に加入して、同社と交渉をしようとしたこと。

男性社員は突然、立ちっぱなしのシュレッダー係に異動させられ、これを不服として訴訟を起こした

ことへの処分として、懲戒解雇されました。

さらに同社は「懲戒解雇通知」を全社に貼り出し、その内容も晒し者にするような明らかに人権侵害

や脅しと取れる内容で、

懲戒解雇通知

懲戒解雇通知(2)

男性社員の顔写真と共に「北朝鮮人は帰れ」などの記載のある張り紙まであったとのこと。

この件についても訴訟を起こされた途端、同社は解雇を撤回し、シュレッダー係に復帰させました。

今年10月、プレカリアートユニオンは同社の前で抗議活動を行った際、

抗議活動

同社はユニオンを威嚇するような行動に出ました。

アリさんマークの引越し社・社員

井ノ口晃平副社長(2)

アリさんマークの引越し社・社員(2)

アリさんマークの引越し社・社員(3)

このときの様子が動画で公開され、瞬く間に「ブラック企業」との認識が広がりました。

先月末、同社の井ノ口晃平副社長が「週刊スパ」の取材に応じ、一連のトラブルについて次のように

答え、反論をしています。

「東京本社前での大音量シュプレヒコールは1時間に及び、当社担当者が囲まれていたので、これはまずいと思って駆けつけたんです。
ですが、すでに騒音と怒声が激しく、声がかき消されてしまう。
大声で怒鳴り合うように声を出さなければ、会話もできない状況だったんです。
明らかな街宣車による営業妨害、生涯賃金を支払えなどの法外な要求……でも、民事不介入で警察には頼れない。
そんな状況下で、大声を出していればテンションも上がってしまいますよね」

「確かに、動画撮影は許可しました。今覚えば、作戦だったんでしょうね。故意に足を踏まれた私は感情的になってしまい、完全に私を悪者にする動画編集が完成したのに驚きましたね。動画で怒ってるシーンがありますが、故意に足を踏まれたら怒るのは当たり前。しかし、そうやって私を焚きつけてタイミングを見計らい、動画を撮影するときだけは街宣車による騒音やシュプレヒコールをぴたりと止めた。『してやられた!』とわかったのは、アップされた動画を見たとき。見事に私が関西弁で一方的に怒鳴っているように編集されていたのです。あの恫喝動画は、私の不徳のいたすところ。従業員を守らなければならない立場である以上、向こうの挑発行為に怒らないでおけばよかったと思います」

「ネットやマスコミの間で『アリさんはブラック!』という風潮が出来上がってしまえば、事実に関係なく、それを覆すのは容易ではありません」

「労働基準監督署から指摘された深夜残業の未払いと過重労働のそれぞれ1件ずつの違反行為は認め、またユニオンに加入した社員Aの懲戒解雇処分も取り消しました。
こちらが悪いところはすべて認め、改善しました。
でも、こちらにも言い分はあります。社員Aは人身事故を起こしたにもかかわらず相手方に謝罪を直接しなかったり、社内の掲示板を外部に漏らすといったスパイ行為も実施しています。
これまでも会社に不満のある従業員とは話し合いで解決できた。
しかし今回、当事者である社員Aと弁護士との間でもたれた話し合いでは、平行線のまま。妥結案を話し合っているのに『生涯賃金を払えば許す』とか法外な要求をしてくる。
まるで何かに洗脳されているかのような恐ろしさを感じましたね」

「一つの問題が解決すると、また別の問題点を指摘してくる。
例えば『外国人労働者を差別し、雇ってない』と言いがかりをつけられました。
弊社は外国人従業員を雇ってますから。言いがかりレベルの主張を繰り返すのは、そこに社会正義を嗅がした泥臭い利害関係があるのではないでしょうか。すべてのユニオン団体がそうとは言いませんが、ブラック企業大賞を構成する実行委員にはジャーナリストやNPO法人代表、弁護士、ユニオン関係者などが名を連ねています。
社会正義の名の下に、ブラック企業大賞をエサに企業恐喝まがいの行為をして、金銭を要求することが真の目的なのかもしれません」


(引用元:http://nikkan-spa.jp/992844)

動画:【アリさんマークの引越し社前での抗議活動】

動画を見る限り、ユニオン側は終始丁寧な口調で挑発もしておらず、一方で会社側はまるでヤクザの

ような巻き舌の口調で

「どこのどいつじゃおんどりゃワレェ!」
「いたた おまえ何すんじゃコラ!」
「あぁ?なぁ?コラ?」
「あぁ?あやまったら済むんか?」
「お前何ぬかしとんじゃオイ!」
「何が尋常じゃないんじゃ?いうてみぃコラ!」

と目を見開きながら威嚇。

「論より証拠」で、副社長の言い訳には少し無理があるように思いますけどね・・Whew

本当にユニオン側が挑発したというのであれば、会社側も現場を撮影していたと思われますから、その

証拠を出して反論すればよいのではないでしょうか。