【進撃SS】フリーダ教官とケニー教官の日常
845 とある礼拝堂
ゴオオオオオオオ………
グリシャ「力は渡して貰うぞ!!」ザッ
フリーダ(どうする…どうすればこの状況を平和的に解決できる!!)
ロッド「フリーダ!巨人化だ!」
フリーダ「いきなり戦闘では何も解決しない、それは最後の手段よ!」
ロッド「ええい、なんの影響でそんなこと言うのだ!」
フリーダ(過去の世界の記憶の内の1つにあった漫画の1つ、ヴィ○ランドサガ…それの影響よ!悪かったわね!)
グリシャ「オオオオオオオ!!」
ロッド「まずい、奴は巨人化する気だ!フリーダ!!」
フ口リアン「お姉ちゃーん!」
ウルクリン「フリーダ姉さん!」
フリーダ(私にも守るべき家族がいる…でも相手にも大事な家族がいるかも知れない)
初代王(あの侵入者は始末するべきだ…戦え)
フリーダ(黙れ初代王の亡霊が!)
フリーダ(ええい!!)
フリーダ「待って待って待って待って待って待って待ってええええええ!!!」ジタバタジタバタ
グリシャ「え、なに!?」ビクッ
グリシャ「じゃあ、レイス家が持ってる力をなんとかしろ!!」
フリーダ「だって、初代王の亡霊が邪魔するんだもの!上手く扱えりゃ苦労しないわよ!!」
グリシャ「じゃあ、無理矢理でも奪うしか無いだろう!!私も殺しは嫌だ、しかし仕方ない事もある!!」
フリーダ「そいつは極端で極論だわ!!」
フリーダ「まあ、私だけを[ピーーー]ってならそれも仕方ないかと思って受け入れようかとも思うけどさ、家族まで手を出す気なら黙ってはいられないわ!」
初代王(戦え!戦え!)
フリーダ「きゃああ!!私の体が勝手に手を噛んで巨人化しようとしているわあああ!!」ブルブル
フリーダ「ええい!うるさい亡霊め!黙れ!」ブンッ
グリシャ「やはりそんなのじゃ心配だ!それにもう時間はない!渡せ!」
フリーダ「じゃあ私以外には手を出さないで!」
グリシャ「…辛いが、それは出来ない相談だ…」
フリーダ「……そう…わかったわ…」ザッ
ロッド「そうだ!巨人化だ!」
ガバッ!
グリシャ「!」
ロッド「な!?」
フリーダ「あと5年待って頂けないでしょうか…」
グリシャ「…土下座か…」
グリシャ「…」
フリーダ「しかし、身勝手だとは思いますが、私はやはり家族を殺されたくはありませんし、まだ初代王の亡霊に勝つ事を諦めたくはありません」
グリシャ「…」
フリーダ「あと5年待ってください。5年経っても何も変わらなかったらその時は…あなたに殺される事を受け入れましょう」
グリシャ「………」
「わあああん!わあああん!」
「お姉ちゃんを殺さないでえええ!!」
グリシャ「…ぐっ…」
グリシャ「…わかった。5年だけ待とう」
フリーダ「!」
グリシャ「あと5年待つ…しかし、5年目の最後の日も何も変わらなければ、その時は…」
フリーダ「はい、ありがとうございます…」
ロッド「…」
初代王(あいつを始末しろ!)
フリーダ「きゃああ!また勝手に巨人化しようとしているわあああ!!」ブルブル
フリーダ「…!!はあ…はあ…危なかった…何とか抑えた…」
グリシャ「やっぱり心配だ」
フリーダ「…とは言ったもののどうしましょう…」
ロッド「全く、お前は…」
フリーダ「うーん、とりあえずこの力を何とか思い通りにコントロール出来るようにするべきね」
ロッド「…」
フリーダ「よし!」バンッ
ロッド「どうした?」
フリーダ「お願いがあるの。まず、私達レイス家は全滅してお父さんだけ残ったって事にして」
ロッド「え!なんで!?」
フリーダ「その方が自由に動けるしね…証言できる人が必要だからお父さんは残るの」
ロッド「むう…」
フリーダ「ああ、でもそうなるとヒストリアに何されるかわからない…よし、ローゼの住民が良くて安全な場所に送ろう。私は死んだことになるから姉としては会えないけど、たまに会う通行人Aくらいの立ち位置から見守っておくわ」
ロッド「…中央憲兵にバレたらどうする」
フリーダ「大丈夫、中央憲兵バカだからバレやしないって」
ロッド「…」
ロッド「そうだな…」
フリーダ「そして私は…訓練兵団の教官にでもなろうかしら」
ロッド「ほう…」
ロッド「………は!!?」ガタッ
フリーダ「ちょっと微妙な間ね今の」
ロッド「いや、そんなことよりどういう事だそれ!?」
フリーダ「とりあえず私が力を扱えるようになったら次は壁の外と戦う準備が必要だからね。まあ、まずは平和的解決を優先するけど…」
フリーダ「もし壁の外と戦いが必要になったとき、力は集めといた方がいいからね。私が教官として人材を育成していくわ」
ロッド「しかし、お前…兵士にすらなったことないだろ」
フリーダ「そこはケニーも連れていくから大丈夫だよ、たぶん。ケニーもらうよ」
ロッド「…好きにしろ…」
エレン「ついに訓練兵団だ…」
アルミン「ああ。そして調査兵団になって…」
アルミン「外の世界を探検するんだ」
ミカサ「エレンと結婚する」
エレン「ああ、そうだな」
ミカサ「え!してくれるの!?」バッ
キース「全員静かにしろ!!」ザッ
エレン「怖そうな教官だな」
キース「お前達は今日から兵士になるための訓練を受けていく。が、その前にお前達の担当になった新たな教官二名を紹介しておく」
フリーダ「はじめまして、教官のフリーダ・鈴木です!」
ケニー「ケニー・アッカーマンだ、よろしく頼むぜちびっこ共」
アルミン(鈴木…変わった名字だな)
ケニー「もっとマシな偽名なかっのかよ、オイ」ボソッ
フリーダ「いいじゃん、大丈夫大丈夫」ボソッ
フリーダ「はい、任せて!」ザッ
ケニー「よーし、行くぜぇガキ共ぉ」ジャリッジャリッ
訓練兵(なんかあの人怖い)
ケニー「テメェは何者だああ!!ああん!?」
ベルトルト「ひいい!?ごめんなさい!!」ビクッ
ケニー「ああ?謝れなんて言ってねぇよ」
ライナー「…ベルトルト…」
アニ「…」
ケニー「お嬢ちゃんはちゃんとお名前言えるよなぁ?」ズイッ
アニ「ひっ!?」ビクッ
ケニー「オイオイオイオイ、なんでそんな怖がんだよ。フレンドリーに接してるってのによ」
フリーダ「そりゃ、フレンドリーじゃないわ、ケニー。私のを見ておきなさい」ザッ
フリーダ「君は誰かなー?何でここに来たのかなー?」
アルミン「えっ…えっ?」
ケニー「お前も違うだろ、迷子の子に話し掛けてるオバサンみてぇじゃねぇか」
フリーダ「オバッ…!?」カチンッ
キース「ちゃんとしてくれ」
ミカサ「シガンシナ区出身、ミカサ・アッカーマンです」
ケニー「お?奇遇だな…俺もアッカーマンだ。親は元気か?」
ミカサ「はい。危機一髪な出来事がありましたが何とか助かりました」
ケニー「そうか」
サシャ「んまー!」モグモグ
ケニー「オイオイオイ、そこの嬢ちゃんなに食ってやがる、俺にも分けろ」ザッ
サシャ「仕方ないですね……半分ですよ」ブチッ←端っこだけ
ケニー「半…分?」
サシャ「ふう…」
コニー「なあ、心臓って右だっけ左だっけ」
ケニー「はっ!いいぞお前ら!面白れぇ!!!」
クリスタ「は、はい、クリスタ・レンズです!」
フリーダ「って、いやああん!!?ヒストリ…リスタ!!」
クリスタ「は…え?」
フリーダ(危ない…つい名前言ってしまうところだった)
フリーダ「頑張ろうね!」ビッ
クリスタ「は、はい…」
フリーダ「さて、お次は…」
エレン「…」
フリーダ「うお、熱意のこもりまくった目付き」
エレン「シガンシナ区出身!エレン・イェーガーです!!」
フリーダ(元気いいねぇ!!)
フリーダ「何しにここへ来たのかな!!」
エレン「調査兵団に入って、巨人共を駆逐するためです」
フリーダ「ほう」
エレン「俺の出身であるシガンシナ区は巨人共に制圧されました…母さんは何とか助かりましたが、俺は巨人共を許せません」
エレン「巨人共はこの世から、一匹残らず…」
フリーダ(ああ、そうか…私がちゃんと力を扱えていればシガンシナ区もマリアも守れたかも知れないんだよな…)
ケニー「…」
エレン「どうしたんですか?」
フリーダ「いや、お姉さんも君が強くなるようしっかり指導するよ」
エレン「はい、ありがとうございます」
フリーダ「ふう…とりあえず初日は上手く行ったわね、ケニー」
ケニー「ああ。これからも楽しみだぜ。特にミカサって奴は俺に全く動じなかった」
フリーダ「もう私達、立派な教官ね」
ケニー「おう」
キース「いや、問題ありまくりだったがな」
眼鏡教官「紅茶を入れたのでどうぞ」
キース「ああ、いただこう」
フリーダ「んん、うまっ」
ケニー「そういや教官って給料どれくらい貰えるんだ?憲兵団くらいは貰えるか?」
フリーダ「いやぁ、憲兵までは無理でしょう」
キース「…新人が初日から先輩の前で金の話をするか…」
キース「ん?ああ…そうだな。ミカサ・アッカーマン、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、アニ・レオンハートと…ユミルだな」
ケニー「俺も同感だ。ただ、ベルトルトやアニは俺に驚きすぎだ」
フリーダ「いやぁ、私でも怖いっすよケニーさん」
ケニー「お前はどうなんだ?」
フリーダ「
コメント一覧
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- 2015年12月04日 22:11
- 感無量!(マーライオン並みの涙)
-
- 2015年12月04日 22:55
- まぁまぁ面白かったんだけどさ
なんと言うか…なんと言えばいいんだろうか?
-
- 2015年12月04日 23:29
- 初代王と対話するって発想はなかなかだと思う(上から目線)
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