加賀「後でお説教よ」瑞鶴「…うん、待ってる」
また頑張ります。
金剛「ココに居たんデスネ…」提督「…金剛か」
ねぇ、この種は何の花が咲くの?
さぁ、何だったかしら
ふーん。じゃあ何が咲くか楽しみね
~
─執務室
ダダダダダダ
提督「ん?何だ?」
バーン!
提督「な、何奴!?」
曙「ちょっとクソ提督!あんたまた“第一艦隊”の人達使ったでしょ!!」
提督「くっ…!バレたか…!」
曙「当たり前でしょ!ただでさえギリギリの資源で回して、やっと貯まってきたと思った所だったのに…」
提督「すまん!どうしてもあの海域を解放したくて…!」
曙「またそれ!いくら第一が強いからってやりすぎよ!あの人達の補給整備だけでどれだけ資源消費すると思ってんのよ!」
提督「まだ…行けるかなって」
曙「そうやって当時は有り余ってた資源をバンバン使って、ここまで窮屈にしてくれたのはどこの誰かしらね!?」
提督「で、でもでも…功績は大本営にも評価されてるし…」
曙「ウチが評価されるのは確かに嬉しいわよ!でもだからってこんなカツカツでも良いって訳じゃないでしょ!」
提督「言い返す言葉もない!しばらくは大人しくするから許してくれ!」
曙「そのセリフはもう聞き飽きたわ!結果を出して結果を!」
提督「結果なら出してるぞ」ケロッ
曙「殺すわよ」ギロッ
提督「ヒッ!」
曙「とにかく!もう何回言ったかわからないけど!第一艦隊の出撃はしばらく中止!第一の人達には私が伝えるから!わかったわね!?」
提督「わ、わかった」
曙「はぁ……クソ提督のせいでまた資源貯めなきゃいけないじゃない…最悪だわ…」
提督「まぁ大本営からも短期間でここまで解放したせいか、少しは休めって言われてるからな。休暇がてらゆっくりと資源集めるかぁ」
曙「…それでまた同じ事したらぶっ飛ばすわよ」
提督「わかってるとも!」
曙「ここまで信用できないとは…はぁ…」
コンコン
提督「お、どうぞー」
ガチャ
瑞鶴「失礼しまーす。第三艦隊帰投の報告に来たわよ。ついでに提督さんにお土産も」
提督「お土産?」
瑞鶴「そうそう。ほら…おいでおいで」チョイチョイ
雪風「はいっ!」ピョンッ
雪風「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ、宜しくお願い致しますっ!」ペコッ
提督「おおっ!雪風を連れてきたのか!良くやった!」
瑞鶴「ふふーん…偶々だけどね偶々。じゃあ私は艦隊の皆と入渠してくるわね」スタスタ
提督「おう!ありがとう!ゆっくり休めよ~!……そして宜しくな~雪風」ナデナデ
雪風「えへへっ!くすぐったいですよ~っ!」
曙「……へぇ、貴女が奇跡の駆逐艦ね。何だか頭悪そう」
雪風「えぇっ!そんなひどいっ…!」
提督「おいおい…相変わらずの毒舌だな。ごめんな~雪風、口は悪いけどあれでも歓迎してるんだ」ナデナデ
雪風「そう、なんですか?私、嫌われてませんか…?」
提督「そんな事ないよ、曙は素直じゃないだけで歓迎はしてるんだよ」チラッ
曙「なっ…!」
提督「な?」
曙「………ん…」スッ
雪風「……あの…この手は?」
提督「この手はね、宜しくって握手がしたいんだって」
曙「ちょっとクソ提督!余計な事言ってんじゃないわよ!」クワッ
雪風「…なるほど…なるほどっ!宜しくお願いしますね!曙さん!」ギュッ
曙「…!よ、よろしく…雪風…」
提督「よし、挨拶も済んだ事だし!部屋に案内するよ、ついておいで雪風」
雪風「はいっ!しれえ!」
提督「良い返事だ。曙…後は任せて良いか?」
曙「良いわよ、クソ提督は大本営から言われた通りしばらく休んでなさい。それに居たら居たで信用できないし」
提督「ひでぇ…」
曙「自業自得じゃないの。…じゃあね、雪風」フリフリ
雪風「はいっ!曙さん!ばいばいですっ!」フリフリ
~
いつからだろう
あの人と仲良く出来なくなったのは
─射手場
ググググ…
瑞鶴「……ッ!」シュンッ
スコッ
瑞鶴「よし……中った」
加賀「…ダメね、射るまでが遅いわ。余計な事を考えてるからよ、集中しなさい」
瑞鶴「むぅ……わ、わかってるわよ…そんなの…」
加賀「そう。ならちゃんとやりなさい」
瑞鶴「…フン!」プイッ
加賀「……全く──
葛城「瑞鶴せんぱーい!」ガバァ
瑞鶴「うわぁっ!!…か、葛城か…今日は早いわね」ヨシヨシ
葛城「第四の演習が早めに終わったので、射手場まで急いで来ちゃいました!」
加賀「……」
葛城「あ、加賀さん!こんにちは!」
加賀「…こんにちは」
葛城「あ!瑞鶴先輩!私さっき演習で活躍したんですよ!見てください~!」
瑞鶴「ええ、勿論良いわよ、どのくらい成長したか見てあげる」
加賀「…私は行くわね」
瑞鶴「……え、ちょっと!」
加賀「…今日は疲れたわ。また今度見てあげる」スタスタ
瑞鶴「あぁ……行っちゃった」
葛城「…前々から思ってたんですけど、瑞鶴先輩と加賀さんて仲…あまり良くないんですか…?」
瑞鶴「別に、そんなに悪い訳じゃないけどね。まぁ昔ほど仲良くは…無いかな」
瑞鶴(今は名前すら呼んでもらえなくなってるけど…)
葛城「そうなんですか…。どうしてでしょう…?」
瑞鶴「それが私にもさっぱりで…。そのせいか、私もちょっと悪態ついちゃって…」
葛城「あらら…」
瑞鶴「まぁこういうのは時間が解決してくれるでしょ…多分」
葛城「自信無さそう!」
瑞鶴「う……だってあの人何考えてるかわかんないし…」
瑞鶴「と、とにかく!葛城はそんな事気にしなくて良いから!さっさとやるわよ!」
葛城「あ、はい!宜しくお願いします!」
…
葛城「や~!やっぱり瑞鶴先輩は凄いですね!簡単に中てちゃうんですもん!」
瑞鶴「ふふん、日々の積み重ねよ。…それでもあの人達には敵わないけどね」
葛城「あの人達って…一航戦の方達ですか?」
瑞鶴「そ。精度も速さも…ね。あの人に怒られてばっかだし」
葛城「…そんな事ないですよ!瑞鶴先輩だって凄いです!そんなに自分を低く見ないで下さい!」
瑞鶴「え、そ、そうかな…?」
葛城「そうです!瑞鶴先輩だって負けてないです!」
瑞鶴「……やっぱり…?実は私も結構実力ついてきたな~…とか思ってたのよ」
葛城「ついてますよ!絶対!自信持ってください!」
瑞鶴「う、うん…うん!そうよね!ありがとね葛城!何か自信出てきたわ!」
葛城「いえいえ!そう思ったから本当の事言っただけです!」
瑞鶴(やっぱりね!成長してるんだわ!私!……もしかしてあの人が冷たいのって…私の実力が迫ってきてるから…とか?)
~
─執務室
提督「ほーら雪風、たかいたかーい」
雪風「きゃー!高いです!しれえ!」
曙「……」カキカキ
提督「よーしもう一回…たかいたかーい!!」
雪風「きゃー!!!」
曙「…(ベキッ)あのさ……遊ぶのは構わないけど、わざわざ此処でやる必要あるのかしら?」
提督「んー?何だ曙、お前もやってほしいのか?」
曙「どこをどう聞いたらそうなるのかしら?耳引き千切るわよ」
提督「ひぃ…」
雪風「しれえは曙さんに弱いんですか?」
提督「そう…怖いこわーーい嫁なのよ…」オヨヨ
曙「ぶっ飛ばすわよ」
提督「ほらね」
雪風「たしかに!曙さん怖いです!」
提督「おい曙!雪風が怖がってるだろ!もっと俺に優しくしろ!」
曙「呆れて何も言えないわ…」
コンコン
提督「はい、どうぞー」
ガチャ
瑞鶴「失礼しまーす!第三艦隊帰投しましたー!」
提督「お疲れお疲れ…何かやけに上機嫌だな。何かあったのか?」
瑞鶴「へへーん、最近調子良いのよね!MVPも全部私が取ってるし!」
曙「…あら、凄いじゃない。第三は結構練度の高い艦も居たはずだけど」
瑞鶴「そうでしょ?でも私が一番なの!」
提督「今の瑞鶴は絶好調って訳か~頼りになるなぁ」
雪風「瑞鶴さん凄いです!かっこいいです!」
瑞鶴「でしょ~!ありがとね~雪風~!」ワシャワシャ
雪風「わぁ~!」キャッキャッ
曙「しばらくは同じ出撃が多いけど、頑張ってね瑞鶴さん」
瑞鶴「ええ!私に任せて!」
~
─射手場
グググ…
瑞鶴「……ッ!」シュンッ
スコッ
瑞鶴「良し!」
加賀「…まだ無駄な力を使ってるわ、もっと姿勢を正しなさい。力で引くものではないのよ」
瑞鶴「…なによ、少しは褒めてくれても良いんじゃない?」
加賀「最近少し調子がいいからって図に乗らない事ね」
瑞鶴「とか言って、追いつかれるのが怖いんでしょ?」
加賀「は……?」
瑞鶴「やっぱりそうなのね!私は大丈夫だし!もうアンタの指導もいらないわ!」
加賀「そう…」
加賀「なら最後に一つだけ」
瑞鶴「…
コメント一覧
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- 2015年12月05日 22:52
- ン熱血指導だぁぁぁぁぁぁ!!!」
-
- 2015年12月05日 23:09
- 綺麗な話で最後までスラスラ読めました。
セントポーリア
「小さな愛」「細やかな愛」「親しみ深い」
-
- 2015年12月05日 23:40
- 不幸だわ···って言うのは山城だけだと何度いったら···
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