いけさんフロムエル : 「岸辺露伴は動かないエピソード＃０７月曜日－天気雨」～雨の杜王駅の怪異！シリーズ最新作がジャンプＳＱ．に登場！！

ブログネタ：: ジョジョの奇妙な冒険に参加中！

ジャンプＳＱ．２０１６年１月号にて荒木飛呂彦先生の新作読み切り「岸辺露伴は動かないエピソード＃０７月曜日－天気雨」が掲載されました。
かつて創刊２号にシリーズ第２作が掲載された事がありましたが、その時以来の実に久しぶりの登場となります。
その岸辺露伴といえば昨年はジャンプ＋に掲載された訳ですけど、今年はジョジョ４部のアニメ化が決まった事からジャンプ本誌に掲載されると思ったんですよね。
新作ゲームも１２月１７日に出ますし、宣伝する意味からも本誌に載るチャンスだと思ったりしたのですが、現場の空気は少し違ったのかも知れません。

そんな岸辺露伴登場のジョジョ４部は４月スタートがすでに発表されています。
恐らくは以前と同じ時間での放送になると思いますが、その岸辺露伴ら主力の声優がゲームから変更になっていますし、どういうものになるか今から楽しみです。

さて、毎年の恒例となった「岸辺露伴は動かない」。
果たして今回露伴に起きた事件とは？
という事で、いつもの様に少し紹介したいと思います。

皿に盛られたチキンを調べていた露伴。
いきなり能力を使ってチキンを本にした露伴ですけど、こういう使い方をした事って今まで無かったんじゃないのかな？
精神がある人間や動物に使って操作したりしていたはずですけど、チキンの消費期限を調べるのに使ったのは珍しいというかちょっと違う気がします。
そもそも消費期限というのも数字でぴったり表せるものではないはずですけど、能力でそれを測定しているという事は１分でも過ぎたものを食べたら食中毒になったりするのでしょうか？
それを考えると「あと１７分は食べて安全」というのは恐ろしくギリギリであって、何だかちっとも安全では無い気がします（笑）。

打ち合わせの為、電車に乗ってＳ市に向かおうとした岸辺露伴。
初登場となった杜王駅ですけど、この駅の構造は何か参考にしたものがあるのかな？
そんな駅でいきなり子供にぶつかった露伴。
それだけなら偶然だったものの、ケータイを持った人間が次々とぶつかって来た！？
老婆にぶつかりそうになり、上手く避けたものの倒れてしまい通りがかりの女性ににらまれた露伴。
触っていないと弁明する露伴ですけど、有名人だけに下手するとニュースにもなりかねません。

見渡すとケータイばかり見て前方をまともに見ていない者たちばかりだった様子。
さすがに異変を感じる露伴ですけど、これだけでは誰が悪いとも認定出来ませんし、敵に狙われているとも言えません。

「真剣な質問をしたい　携帯に夢中でそんなに気づかないものなのか？」
さすがに頭にきたのか、ぶつかって来た一人の男を抑えて質問した露伴。
だが、そこにベビーカーを押していた女性が現れ、ぶつかってホームから突き落とされてしまった！？
まさかの事態に追い込まれた露伴ですけど、そんな露伴を突き落とした女性が写真を撮っているみたいな構図になっているのは現代の闇を描いている様にも見えます。
責任を感じているのか、手を伸ばして引き上げようとする“ぶつかって来た男”。
ここに至りこれは「敵」の「攻撃」だと認識する露伴ですけど、本当に「敵」がいるのだとしたら恐ろしく偶然を装っており、かなり巧妙な「敵」だといえます。

手を伸ばしたもののその男も落とされてしまい、揃って絶体絶命になってしまった露伴。
「僕を見ろッ！！！こっちを見ろッ！！！」
電車が目の前まで迫る中、男をヘブンズ・ドアーで本にする事に？
瞬時に命令を書き込み、彼に自分を押させた露伴。
それによって自分は電車を避け、男は全身をバラバラの本にする事で乗り切らせた露伴ですけど、ホームで待つみんなケータイを構えているところでそんな事したら人間が本になる超常現象を何人にも撮影されたんじゃないのかな？（笑）

本に書かれたものを確認し、彼が普通の会社員で何も「攻撃する」意思が無い事を理解した露伴。
それでも「何かの力」があってプラットホームに登れない様にしているのだという。
「もしかして　き…君も　なのか…？」
「オレもなんだ　さっきからずっとだ」
そんな中、奇妙な事を言い出す男だが、何と彼も昼過ぎからずっと携帯を持っている人たちがどんどんぶつかって来るのだという。
プラットホームで露伴を見た時も自分にぶつかって来る一人なのかと思ったらしい。

まさかの同類と出会った露伴。
だが、考えるまもなくそんな２人に次の電車の危機が訪れる。
手を伸ばして来た駅員を能力で調べ、安全だと確認した上で男を押し上げた露伴。
しかし、その駅員も周囲の者たちも突き落とされ、気がつくと全員が下に落ちてしまったのだ！！

反対側からも人が降り始め、人数が多すぎて批難スペースに逃げる事も出来なくなってしまった露伴たち。
そんな絶体絶命のピンチに一人冷静になる露伴だが、何とこの状況で全てを解決する手を打っていたらしい。

駅員の手を取った際、トラックで踏み切りに突っ込む様に命令していた露伴。
「英雄になれ」と書き込んだ露伴ですけど、雑すぎてこれはこれで問題になるんじゃないのかな？（笑）
そんな露伴の分析によると問題はぶつかって来た男の方だった様子。
みんなが携帯を持って集まっていたのは彼に向かって行ったのであり、自分も彼に向かっていたらしい。

そんな彼らの持つ携帯から奇妙な虫が出てきたのを確認した露伴。
最近東アジアの香港だとか上海だとかの都市部に出現した新種の昆虫で、名をロレンチーニャというのだと言う。
電子機器の集積回路の中に住み、卵もそこで産むというロレンチーニャ（コーイレ　エレクトリカス　ロレンチーニャ）。
「エサはなんと『電磁波』」
一匹や二匹では携帯の電気を食うだけの何の害もない小さな存在だが、それぞれが体内に電磁波を帯びており、たくさん集まると時に外部生物へ攻撃をくり出すらしい。

特に心臓が弱っている生物を探知して集まるというロレンチーニャ。
脳も心臓も筋肉も電気信号だから携帯を操作している人々も無意識に影響を受けるのだという。
そんなロレンチーニャが彼を狙ったのは彼に心臓の持病があったからなのだが、線路上で気付いた時はすでにかなり悪い体調だったらしい。

結局彼は亡くなってしまい、最初に手を伸ばしてくれた時に躊躇した事を後悔した露伴。
あるいは迅速に行動出来ていれば最悪の結果にはならなかったのか？
そんな奇怪な虫だが、駅で待っている老婆にもついており、どうやらいたる所にいるらしい。
まるでスタンドの様なデザインの虫ですが、ジョジョ６部のロッズを思い出してしまいました。

そんな岸辺露伴大活躍の巻ですけど、相変わらず安定して面白かったですね。
些細な異変から事件に持っていく手法は映画的で、このシリーズが年一回ペースなのが何とも惜しまれます。
一方で、今回も５０Ｐとページは多かったですし、順調ならあと２回でコミックス２巻になるはずです。
それにはあと２年待つ事になりますが、場合によれば「ルーヴルへ行く」を収録する手もありますし、そんないつか出るコミックス２巻にも期待したいところです。

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