作家の野坂昭如(のさかあきゆき)さんが、死去しました。

画像:【野坂昭如】
野坂昭如
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151210-00000020-mai-soci.view-000

享年85歳でした。

9日の夜、自宅で意識不明の状態で都内の病院で心不全のために亡くなったとのこと。

近親者で密葬を行い、本葬は19日11時から東京都港区の青山葬儀所で行われます。

喪主は妻の暘子(ようこ)さん。

野坂さんは神奈川県鎌倉市出身。

新潟大学に入学しましたが、3日で退学し、上京。

果物屋でアルバイトをしながら、早稲田大学第一文学部仏文科に入学。

在学中に様々な仕事をしながら、中退。

1957年、テレビ関係の仕事につき、CMソングの作詞家として活躍。

雑誌などでコラムを発表し、1963年、小説『エロ事師』で作家デビュー。

放送作家や歌手としても活動しました。

1967年、東京大空襲で妹と義父を亡くした自身の体験を描いた『火垂るの墓』『アメリカひじき』で、

直木賞を受賞。

社会評論も始め、活動の場所が広がっていきました。

1983年には参院選に出馬し、当選。

参院議員となりましたが、同年12月、衆院選出馬のために辞職。

新潟3区で田中角栄に挑み、注目を集めましたが、あえなく落選。

その後も作家活動のほか、メディアなどにも度々顔を出し、2003年に脳梗塞で倒れてからもリハ

ビリを続けながら、亡くなる直前まで精力的に活動なされました。

作家でありながら、その枠にとらわれず、幅広い活動をしていましたね。

野坂昭如さんのご冥福をお祈りいたします。