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安部菜々「12月10日に生まれたもの」|エレファント速報:SSまとめブログ

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安部菜々「12月10日に生まれたもの」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:03:38.55 ID:bxJWBajo0

※単発作品ですよー
※登場は10日~11日なのでノーカンってことにさせて



――街中――

北条加蓮「お待たせ菜々ちゃん。はい、ココア」ドウゾ

安部菜々「感謝感激ですよ! ナナもう寒くて寒くてっ」ウケトル

加蓮「ごめんねー。なんか自販機の前にけっこう並んじゃってて待たされちゃった」

菜々「みんな考えることは同じなんですかね? ……はー、あったかい!」コロコロ

加蓮「あ、それよくやるよね! こう、手の中でころころって……ずっと持っとくとそれはそれで熱くてさー」

菜々「ですよねですよね!」

加蓮「待ってる間にスマホで見たんだけどさ、夜には雪が降るかもって」

菜々「うわーお」


2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:04:20.86 ID:bxJWBajo0

加蓮「明日の移動とか大丈夫かな……。ちょっと心配になってきたかも」

菜々「はーっ……小さい頃は雪が降るだけで大はしゃぎしてたのに、大人になったら電車は止まるわ渋滞はするわと厄介なことばっかりで。ナナ、ほんのちょっぴりだけあの頃に戻りたいですよ」

加蓮「そ、そう……」

菜々「……?」

加蓮「えーっと……あー……そう、それよりもちょっとは回復した?」

菜々「いやそれがですね。寒いせいか、余計に疲れてしまったような……」

菜々「あ、いえいえ! 事務所に戻る分は大丈夫ですよ! もたもたして加蓮ちゃんに風邪を引かせでもしたらモバP(以下「P」)さんになんと言われることか!」

加蓮「もー、菜々ちゃんまで心配ばっかりするんだから。この格好で風邪なんて引きようがないって」

菜々「加蓮ちゃんやたらぶかぶかですねぇ。ひょっとして、Pさんの仕業だったり?」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:04:50.55 ID:bxJWBajo0

加蓮「そうなのよちょっと聞いてよ菜々ちゃん。今日さ、Pさんがどーしても打ち合わせだか会議だかで菜々ちゃんを迎えに行けないって言うから、じゃあ代わりに行こうか? って言ったの。そしたら瞬きしている間にこれなんだけど!」モコモコ

菜々「相変わらず愛されてますねぇ」

加蓮「こーいうのはただの過保護って言うの! もー……」

菜々「そんなに暑いなら1つくらいナナに譲ってくれませ――」

加蓮「やだ!」

菜々「…………」ジトー

加蓮「はっ。……ほ、ほら、さっさと帰ろうよ。休憩終わったでしょ? 寒いんでしょ? 帰れるんでしょ? あんまりぼやっとしてると風邪引いちゃうよっほらほら!」グイグイ

菜々「おわっ、こ、転ぶ、転びますからちょっと待ってください~~~!」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:05:20.95 ID:bxJWBajo0




<テクテク
<テクテク

菜々「はー……」

加蓮「……やっぱりお疲れ?」

菜々「はっ。これはナナとしたことが」クチオサエ

加蓮「いや……別にいいよ? 気なんて張らなくても。誰も見てないだろーし……」

菜々「いやいや。アイドルたるものいつどこですっぱ抜かれてもいいようにシャキッとしておかなければ!」シャキッ

加蓮「…………。うん、菜々ちゃんはそういうネタには困りそうにないよね」

菜々「それどーいう意味ですかね!」

加蓮「ふふ。でも菜々ちゃんさ、ちょっと無理しすぎじゃない? 昨日までアニバーサリーパーティーだったのに、その次の日にいきなり仕事なんて……」

菜々「なーに言ってるんですか加蓮ちゃん。ナナ達はプロなんですよ? お休みなんて1日で十分です!」

菜々「ああいえ! オフだった加蓮ちゃんがどうこうってことじゃなくて! ほら、ナナは昨日のパーティーでむしろ盛り上がったと言いますか。また1年頑張るぞーっ! ってなったんですよ!」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:05:51.13 ID:bxJWBajo0

加蓮「そっかー……でも、あんまり無茶はしないでよ?」

菜々「いやぁそれ加蓮ちゃんだけには言われたくありませんけど」

加蓮「えー、私? 私はほら……周りが無理するな無茶するなってうるさいから、最近は控えめにやってる感じだよ?」

加蓮「本気になったらすごいよ? もう3日でぶっ倒れるくらいレッスンやっちゃうよ?」

菜々「ほどほどって言葉はないんですか。ま、お気遣い感謝ですけどナナはへっちゃらですよ! なんたってウサミン星人ですからね!」

加蓮「ウサミン星人ってすごいんだね。私も、地球人をやめたらもっと動けるアイドルになれるかな?」

菜々「!」キュピーン

加蓮「……地球人をやめるとは言ってみたけどウサミン星人になるとは言ってないよ」

菜々「ちぇっ」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:06:20.61 ID:bxJWBajo0

加蓮「むしろ第三勢力を作ってみるとか。ほら、地球人とウサミン星人と私で三つ巴の勝負とかってどう?」

菜々「ナナ的には加蓮ちゃんは敵に回したくありませんねえ。いったいどんな手を使われるやら」

加蓮「えー、何それー。私のこと何だと思ってるのー?」

菜々「キャハッ☆」

加蓮「むぅ、釈然としないなぁ……。でも、菜々ちゃんがライバルかー。……菜々ちゃんがライバル……」

加蓮「うっわ、それこそ3日ぶっ倒れるくらい頑張らないと勝てる気が全くしないんだけど。ねえちょっとぶっ倒れてみていい? 無理してみていい?」

菜々「斬新な脅迫ですねぇ!」

菜々「ナナは別に……いやまあよくありませんけど、ナナよりPさんが許してくれないと思いますよ?」

加蓮「ふふっ、冗談だって。そんなことしたら、Pさんとか、いろんな人に迷惑がかかっちゃうもんね」

加蓮「しょうがない、私は私らしくやりますかっ」

菜々「そうそう。加蓮ちゃんは加蓮ちゃんらしく、ナナはナナらしく! それでいいじゃありませんか!」

加蓮「だね」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:06:50.68 ID:bxJWBajo0




<テクテク
<テクテク

加蓮「……そう言われてみると、私らしくって何だろ?」

菜々「おっと、それは若い子なら誰でもぶつかる哲学ですね! 答えは簡単ですよ、いつもやっている自分が最も自分らしい! ナナは悩む度にこれで乗り越えてきましたからね、間違いありませんよ!」

加蓮「いつもやってる自分が、いちばん自分らしい……か。ふふっ、すごいこと言うんだね」

菜々「そ、そーですか? ごく普通のことだって思いますけど……」

加蓮「そんなことないよ。ちょっぴり感動しちゃった」

菜々「そこまで!?」

加蓮「だから、からかうのはやめてあげるっ」

菜々「……??」

加蓮「…………」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:07:20.98 ID:bxJWBajo0

加蓮「…………若い子って、菜々ちゃんは何歳なの?」

菜々「ハッ! ええとええと、ほ、ほらっ加蓮ちゃんだって16歳らしからぬ歳不相応なとこあるじゃないですか!」

加蓮「あーっ人になすりつけてきた! 菜々ちゃんはそーいうことしないって思ってたのに!」

菜々「加蓮ちゃんが言うんだったらナナだって言いますよ!」

加蓮「私は菜々ちゃんがまた現場とか事務所とかで余計なことを言わないようにって思って!」

菜々「まーたそういう屁理屈を!」

加蓮「…………」

菜々「…………」

加蓮「……お、赤信号」

菜々「おおっと」ピタッ



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:07:50.78 ID:bxJWBajo0

加蓮「あはは……なんかごめんね?」

菜々「いえいえこちらこそ! でも、そ~考えると16歳とか17歳ってなんだって話になっちゃいません?」

加蓮「うーん……でも、やっぱよく分かんないかも」

菜々「ええ。ですので加蓮ちゃん。そういうのは考えないのが一番なんですよ! そんなことよりほらほら、ウサミン星のお話かアイドルのお話でもしましょう!」

加蓮「菜々ちゃんらしい二択だね。じゃあアイドルの話でも――」

菜々「ほら、今って12月じゃないですか。この時期になるとウサミン星はてんやわんや大忙しで!」

加蓮「あ、そっち選ぶんだ」

菜々「特に年末になるともう大変で大変で。大掃除にお餅つきに年賀状に! 正直、この時期だけはアイドルになる前から忙しさは変わらないと言いますか!」

加蓮「いや、それたぶん地球でのことだよね……?」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:08:20.66 ID:bxJWBajo0

菜々「でもナナ的には心地よい悲鳴って奴ですね! なんだかんだドタバタしてるのって楽しいですし。アイドルになってからも、びっしり埋まったスケジュール帳を見る度に、つい笑いが」

加蓮「わ、すごい、アイドルの話になった」

菜々「へへっ……おっと、信号が変わりましたね!」

加蓮「変わったねー」

菜々「……よっ、ほっ、とっ」

加蓮「?」

菜々「いやあ、横断歩道の白いところだけ歩くのってなんかちょっぴり子どもっぽく見えません?」

加蓮「それじゃ17歳っていうより7歳だよ」

菜々「アハハ、加蓮ちゃんは手厳しいですねぇ。よっ、とっ、うわっと!」ヨロッ

加蓮「ああ、もう……」ガシ

加蓮「疲れてるんだから普通に歩きなさいってば」

菜々「面目ないです」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:08:50.87 ID:bxJWBajo0




<テクテク
<テクテク

<~~~♪ ~~~~♪

加蓮「お、ケーキ屋だ」

菜々「この時期はどこもカラフルですよね! ナナ、ああいうメルヘンチックなの大好きですよ!」

加蓮「クリスマスシーズンはすごいよねー」

菜々「事務所でもみんなでケーキを作ろうって話があるみたいですよ? ナナも参加させてもらうことになってて。メイドカフェ時代の腕を存分に発揮してきますとも!」

加蓮「ふふっ、頑張れ菜々ちゃんっ」

菜々「どうですか、加蓮ちゃんも是非ご一緒に!」

加蓮「遠慮しまーす」

菜々「むむ。ノリが悪いですねぇ」

加蓮「私がお菓子作りなんてできるように見える?」

菜々「…………あぁ」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:09:20.92 ID:bxJWBajo0

菜々「いや、でもPさんから聞きましたよ? 前のアニバーサリーの時に手作りのお菓子をもらったって。今でも大切に保存してるとかなんとか」

加蓮「大切にって……それ絶対に腐ってるじゃん。どうせなら食べてよ……いや、食べてくれない方が……いやでも……」

菜々「加蓮ちゃん? もしもーし?」

加蓮「あ、ごめん。あれはねー…………あっ」

菜々「?」

加蓮「ごほん。あれは愛梨ちゃんと、あと、そこにいる子にだいぶ手伝ってもらいました。私1人じゃ無理です」

菜々「愛梨ちゃんですか! なるほど、それなら納得……って、そこにいる子?」

加蓮「うん、そこの子」ユビサシ

菜々「?」クルッ



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/11(金) 19:09:50.92 ID:bxJWBajo0

<ガーッ

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