『週刊漫画ゴラク』連載、「極!!男塾」の44話
宋江将軍の超絶奥義「護狼真流(ごろうまる)」により、蹴ったラグビーボールが胴体を貫通！　致命傷を負ってしまった男爵ディーノですが、その技の秘密を見破ったという。「この身はどうなっても あの邪鬼様を…」と、最期の勝負に出るようだ！

なぜ邪鬼の名が？　何かあるのか？　男塾サイドでも意味不明。そこで邪鬼の息子の大豪院 煌鬼に訊いてみたものの、やはりわからないらしい。ってか、学帽を被ってたので私は今の今までずっと新一年生だった東郷 総司だと思ってましたよ。同じように思ってた人、いるよね？

ディーノは死にかけているものの、ブラックマジックの真骨頂を見せると言ったら──なんということでしょう！　胸の傷が無くなったではありませんか！　どうやらマントで目くらましをして、おびただしい血はワインで誤魔化していたようだ。ならばと三度目の「護狼真流」ポーズを構えた宋江将軍。でもその前に今度はディーノの技が飛び出します。

威硫時穏 罵多怖雷(イリュウジオン バタフライ)
こう叫ぶや蝶ネクタイが無数の蝶に変化して宋江将軍を襲います。とはいえこの程度のことで屈するわけがないのですが…狙いは別にありました。それはそうと後から「これがイリュージョンマジックです」と言うのだったら、「威硫時穏」と漢字を使わずに最初からカタカナにしろよと言いたい。

「護狼真流」ポーズは精神統一のためではなかった。指先には薬が塗ってあり、これを吸うことによって瞬間的に超人的な運動能力を手にしていたのだった。何でも知ってる雷電が語り出したのは『漢方薬拳』のこと。中国二千年の漢方薬がうんたらかんたら。秘薬の製造者・銅筒具(どうぴんぐ)が後にドーピングの語源となったのは、世界中の誰もが知ってる常識ですよね？

指先の薬は先ほどの蝶が全て奪っていった。さぁ今度はこっちがソレを使う番としてボールを蹴れば、宋江将軍は一撃でKO負けとなりました。いや、引き分けだとするディーノ。なぜなら…

胴体を貫通した傷は本当にありました。精神的に優位に立つためにも無傷だと装っていたわけですね。それをあえてバラしたのは、死に往く宋江将軍のために"敗北"ではなく"引き分け"なんだと告げたかったからです。この場になって相手を気遣うとは、主役級の精神が身についたということかな。

阿們・呍們兄弟を倒したカードを手にして自爆したディーノ！　邪鬼のことはこの先わかるという。裏切者が消えたのはいいとして邪鬼がどう関係してくるのか？　それに…裏切者が一人だけと まだ決まったわけでありません！

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