670 おさかなくわえた名無しさん sage 2007/10/24(水) 08:34:03 ID:ahEFYFMK
ある雪の降る日の午後、近所の懇意にしている野良猫が一匹の子猫を咥えてうちにやってきた。
子猫を置いて、どこかに消えた。子猫、瀕死。
母と俺とは大慌て。「とにかく、暖めてみよう」
子猫はなんとか生き延びた。が、鳴き声を発しない。
「仮死状態になった時、脳をやられたのかな…」と思いながら、育てた。
餌は食べた。天窓の小鳥を目で追いかけていたから、視覚も大丈夫そうだ。
雀が好きで、声を聞くと窓の側に行っていたから聴覚もOK。
外に出さなければ生き延びられるだろうと思って、家飼いをしていた。

しばらくして、その猫が時々口を開けるのに気づいた。
猫が甘鳴きする時のような開け方。
声がでるのか?DKWK。そして数日後、とうとう猫は声を発した。









「チュン!」

衝撃的だった。